ゲーミング自殺、16連射アルマゲドン

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第9章 白い蛆ら

第44話:白い蛆ら・1

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 混乱とは、想像力が適切に機能していない状態を指す。
 テレビの中から吐き出された彼方はまさにそのステータスだった。全身が散大した瞳孔となり、あらゆる感覚情報が無秩序に全身を駆け回る。
 あんなにも強固だったはずの自我はいまや焼きすぎたクッキーより脆い。周囲の環境を正しく想像できないために行動の指針が立たない。地面に転がったまま動けない。
 辛うじて首を捻って顔を転がす。隣に相棒が一緒に転がっていて、いつものように落ち着きすぎて間延びした声で代わりに周囲を分析してくれるかもしれないと一瞬だけ期待した。
 しかしもちろん立夏はもう二度といないのだし、これまで本当に隣にいたことは一度もなかった。相手にしていないことを伝える意味すらないほど相手にしていなかった。認識と事態がこれほど食い違ってしまった今、いったい想像力に何の価値がある。
 それでも長年培ってきた認識的惰性だけが辛うじて発動し、モザイク状で胡乱な知覚をなんとか既知の感触に整形しようとしている。
 長いロード時間のあと、自分は茫漠とした砂漠にいるのだろうと暫定的に結論した。地平の彼方まで薄い肌色の砂が積もっている。地面から細い線が揺らめき立っているのは高温による景色の歪みと思われる。
 曖昧模糊とした情報の中に、能天気な女性の声が加わった。

「うわ。あの手紙って本当だったんだ。いやでも、テレビから人が出てくるくらいは普通にある話なのかも。実際のところ、予告したことが起きたからって遡って正しいことにはならないよーな気もするよね、予言ってさ」
「見下ろすな……」

 彼方の口から無意識に漏れる、原始的な反感。
 その瞬間、彼方の頭にスイッチが入る。知覚が一気に整流されて認識が正しく像を結ぶ。
 ここはただの汚い部屋の一室だ。下に敷かれているのは古いカーペットだ。砂の地平に見えたのは薄く積もった埃で、陽炎のように揺らめくのは毛羽立った化学繊維だ。
 彼方は叫んだ。

「私を上から見下ろすな!」

 こいつを殺す!
 吸い込む空気がガソリンとなって心臓を燃やす。血液が行き渡った身体が跳ね上がる。
 彼方はまだ自分が正常な状態ではないと自分でわかっている。バランスが取れていない。想像力が僅かに復旧した代わりに今は暴力が過剰になっている。
 だが、それに何の問題があろうか。すべきことはできることの中にしかない。どうせ彼方というエンジンを駆動させるキーは闘争しかないのだ。
 人を殺せば何らかの事態は動く。今から殺す女性には戦力が充実した知り合いが大勢いることを願おう。
 報復だか復讐だかが連鎖してもっと大きな争いの火種になってくれればありがたい。そうやっていずれはこの世界でもラスボスに辿り着いて、そいつを殺してゲームクリアだ。
 女性の頭を上から左手で抑えた。アッパーカットの衝撃を最大にするために。
 音速の拳が顎を捉える。鉄拳が女性の顎に飛び込み、下から顔面にめり込んでいく。
 顎の骨を破砕し、頭蓋骨を中央から砕く。拳は脳にまで達し、遂に頭頂部を貫通して上に抜ける。

「何だ?」

 おかしい。
 いかに彼方の腕力と言えど、いくらなんでも人体はここまで柔らかくない。それどころか全く抵抗を感じなかった。
 自らの腕力に引き摺られて逆に彼方の身体が宙に浮いた。女性の頭部は豆腐のようににゅるりと裂けている。未だに自分は幻覚を見ていて、実体のない幻影を殴ったのかと錯覚する。

「少し落ち着きなよ」

 目の前から声が聞こえる。今まさに彼方が殴って頭部を破壊した人体の余りから、呆れとも困惑とも違う、嘲笑混じりのダウナーな声が。
 そこで初めて気付いた。周囲に肉体の断片が飛散しているが、それは赤黒い肉片や黄色い脂肪ではない。かつてよく見た自殺死体のものとは全く違う。
 代わりに小さな白い粒が肉片の代わりに飛び散っている。雪のような欠片がふわふわと浮いている。
 彼方の動体視力はそれらの形を正確に捉えたが、それが何であるのか理解することをしばらく脳が拒絶した。
 細長くて少しカーブしており全体的にくすんだ白色。先端は黒く塗られ、よく見れば全身に節がある。小さく蠢き、限りなく不愉快な、群れる蟲。
 それとはすなわち、

「なんて、私の周りに落ち着いてるやつなんて一人もいないんだ。私も含めてね。君くらい話が通じないやつだって路地裏を走るネズミより珍しくない」

 女性には首から上がもう無い。彼方が今殴って吹き飛ばしたから。
 首から下は薄い灰色のワンピースを纏っており、デュラハンにしては現代的な装飾をしている。
 女性の声は相変わらず首のあたりから聞こえてくる。首の断面には黄ばんだ白い粘土が凝り固まっている。少し動いているそれをよく見ると、米櫃のように大量の蛆虫がうぞうぞと蠢いている。
 そのうちのいくつかは首の断面から空中に飛び立っていく。ブーンブーンという耳障りな音がするが、それは決して蝿ではなかった。
 飛んでいるのも黄白色の小さな蛆虫だ。その背中には楕円形の翅が生えており、口先の先端部には小さな針が付いている。蛆の身体に翅と口先がくっついた、蛹ですらない奇怪な中間体の虫の群れが彼方一人と女性半分の周りをぐるぐると回る。

「蛆と……蚊か?」
「私は蚊蛆ブンソって呼んでるけど、もー二度と出てこないし覚えなくてもいーよ」
「私の記憶が正しければ、蛆の成体は蝿だったはずだが」
「リアリティの要求レベルがおかしーね。虫で出来てる虫人間と会話してる時点でそんなのどーでもよくないかな」
「設定は細部こそ気になるものだ。蛆人間がいることはそういうキャラだからで済むが、蛆が孵化して蚊が飛び始めたら違和感を抱いたプレイヤーが問い合わせるだろう」
「それはフルプライスで買ったゲームに対する御意見であって、目の前の私にかけるコメントではないね。君は現実とゲームの区別が付いていない性質かな」
「そうだよ。だから私はお前を殺すんだ」

 首無し女性に差し出された握手を下から蹴り飛ばした。それもあっさり千切れて宙を舞う。
 飛ばされた手首も蛆虫と蚊にばらけて宙に溶けた。蛆虫が床下にぼたぼた落ち、不快な音を立てながら空中にも拡散する。

「そーいう人嫌いじゃないけど。実は結構ありきたり」

 無視してローラーブレードで回し蹴りを放つ。
 今度は胴回りを刈り取った。服と一緒に身体の中央が綺麗に吹き飛び、達磨落としのように上半身が落ちた。その衝撃でばしゃんと蛆虫が溢れ出る。
 打撃が無理なら投げてみようと掴んだ部分もすぐに蛆虫に変わる。掴もうとしても指先が虫を削り取ってしまうのでホールド出来ない。

「お前はなんなんだ? 人間か?」
「さっき虫で出来てる虫人間って答えなかったっけ。とはいえ、人の話を聞きなさい、とも言わないのが私のいーところだね。だって、話を聞いてない人は話を聞かないんだから話しても聞かないんだ。蛆虫の群れを殴るのも暖簾に腕押しってことが君はまだわかってないのかな。それともよーやくわかったところかな」

 彼方は壁に立てかけてあるパイプ椅子を掴み、上に振りかぶった。虫の身体を目がけて思い切り座面を叩き付ける。
 平面で押し潰された身体はそのまま抵抗なく下に潰れていく。遂には完全にぺちゃんこになり、床に積もった白い虫の塊だけが残った。

「お前、核がないのか?」
「あ、なるほど」

 気の抜けた声は虫の池の水面からでも聞こえてくる。このモンスターには聴覚器官も発声器官も必要ないのだ、少なくとも人間としてのそれは。

「蛆虫の塊をほぐして丹念に調べれば、中から怯えた小さなマスコットみたいなやつが見つかると君は思っているんだね。その本体を殺せば私も悲鳴を上げて死ぬ的な攻略法、確かにゲームとかB級映画ならよくあるか。でも私には核の弱点なんてないし、どこをどー叩いても蛆が飛び散るだけ。その辺を飛んだり這ったりして、三分も放っておけば元に戻るから」
「つまりお前は徹頭徹尾、蚊と蛆が合体した虫の塊であってそれ以上でもそれ以下でもないということか」
「そゆこと。こーいうタイプのキャラに会うのは初めてみたいだね」
「いや、私はお前に似たやつを一人だけ知っている。自分の存在さえも計測誤差だと心の底から思っていて、攻撃をしたりされたりするリスク管理の概念がそもそもなく、ちょっとした気まぐれで自殺する、虫の群れみたいに掴めないやつ。最期には意味もなく私を巻き込んで心中しようとしたやつに以前会ったことがある」
「へー、驚いた。私みたいなやつが他にもいるんだね。ちなみにその子とは仲良かったかな」
「携帯番号を交換していた程度にはな。だが、彼女は曲がりなりにもゲーマーであり、私の愛すべき敵の一人だった。翻って、虫の塊であるお前が私と親しくなることはないだろう。お前がいくつに割っても物ともしない蛆の群体だというのなら、お前は敵では有り得ないからだ。勝敗を決めうる敵であるには確固たる一つの個体でなければならず、そうでないなら敵というよりはフィールドオブジェクトの類、煙とか砂と同じカテゴリーだ。お前は私の敵ではない、だから私はお前に用が無い」
「いきなり人を殴りつけて散々叩きのめしたあとの台詞がそれか! 面白い、そこまでキレてるやつはなかなか見ないよ。しかもコメントも的確だ、誰の敵でもないっていう私のキャラづけまでもー看破してるんだから。いーね、これも何かの縁だし実演で教えてあげるよ」
「何を?」
「私が特に誰の敵でもないってことを。敵じゃないって敵対的に教えてあげよう」

 翅の生えた蛆虫が一匹、乱れたコートの隙間を縫って彼方の右肩に止まった。
 彼方は反射的に腕を振り上げるが、蛆虫が肌を刺す方が早い。この虫はコロコロした蛆虫のボディでありながら、先端には蚊の口先にある針を備えている。小さい針には僅かの痛みもないが、蛆と蚊を最悪な形で組み合わせた挙動は不愉快極まるものだ。
 彼方は構わず左腕で蛆虫を叩き潰した。蛆虫が体液を飛ばして潰れた瞬間、
 打撃の衝撃に耐えられないのは蛆虫だけではなかった。まるでビーズクッションが破裂するように、彼方の右肩が四散する。

「!」

 彼方の右腕の一部だったはずの肉片は空中へと飛び立っていく。それは既に小さな蛆の塊に変態していた。
 代わりに肩あたりから湧き出した蛆の群れが右腕を代理する。大量の蛆が粘土のように固まって彼方の身体のような形を成す。
 腕を強く振ると蛆虫が床にぱらぱらと落ちて形を崩した。崩れた腕にも空飛ぶ蛆が集まってきてまた腕のような形を作る。
 自分の腕が侵食されて蛆虫に変換されている。肉体の制御権を乗っ取られたわけではない、蛆の腕そのものは彼方自分の意志で動かせるのがなおさら奇妙で不可解だ。

「なんだこれは!」

 これでは闘争など出来るはずも無かった。
 相手も蛆の群れ、自分も蛆の群れでは攻撃が成立しない。殴ったところで混ざるだけ、敵対という概念が崩れて同じ集合の中に溶けていってしまう。根本的な勝負の最低条件が崩壊する。
 ようやく右腕から蛆虫の蠢きが消え去ったとき、それが何度目の再生でどのくらい時間が経ったか彼方には全くわからなかった。身体が蛆虫に侵されている間、世界を正しく認識するための基本的な信頼が崩れていたからだ。存在の混乱が通過した彼方の全身は汗まみれだ。
 改めて右腕を床に叩きつけてみると普通に痛いだけ。もう蛆には変わらない。

「何秒経った?」
「ちょうど三秒。さすが、立ち直りが早いね。これって結構ショッキングっていうか、発狂したり自殺したりする人も少なくないんだけど」
「いや、人生最悪の三秒だったよ。蛆虫のお前と混ざるなど!」
「すご、もう状況把握してるんだ。そーだね、飛んで刺して吸血する代わりに産卵して寄生する。それが私の『蛆刺しエッセンス』。ほんの一瞬だけ刺した相手と私の存在を混交して、血肉を蛆虫に変えちゃう」
「やはりお前は敵以前に相容れない。私の存在が確固たる境界によって線引きされていることはあらゆる闘争の前提条件だ。それを勝手に崩していいはずがない」
「そーそー自由に崩せるわけでもないよ、やっぱり人間には自我があるからね。それをほんの一瞬誤魔化せるだけ。合意が無ければ一瞬、きっかり三秒で戻っちゃう」
「合意があればお前と永久に混ざり合うのか?」
「まーね。一度そーなったらもう戻れないよ。ちなみに私は大歓迎、寄生先はいくらあっても困らないし」
「私は死んでもお断りだ。死ね」
「結構便利なとこもあるけどね。なかなか死なないし」

 話している間に、女性の身体はいよいよ本格的に再生してきていた。
 蛆と蚊が寄せ集まって、一度は崩壊した全身が下から形作られていく。身体だけではなく服もまとめて蛆で構成されているらしい。下から湧き出た虫がボコボコと盛り上がり、その女性の整った容姿を改めて作り出した。
 灰色の長髪をサイドテールにまとめ、覇気のない目に動きの少ない口。だが、瞳の奥では抑えきれない好奇心が爛々と輝き、口の端も片側だけがうっすらと持ち上がりかけている。ダウナーさとアッパーさのミスマッチがミステリアスな雰囲気を漂わせている。

「よく似てはいるが、皇の姉ではないな。あいつより背が低いし、表情にもう少し活気がある」
「ああ、それは白花のことか。私はまあ、白花の子供みたいなキャラだね」
「お前の名前は?」

 蛆と蚊に塗れた怪人が笑う。

スメラギ灰火ハイカ
「知らない名前だ」
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