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3rd Stage / 不死人狼ゲーム
第33話:3rd Stage / 不死人狼ゲーム・7
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「ではこの昼フェイズはシャルリロさんと遊道楽さんの尋問から始めましょう。皆さんもそれでよろしいですか?」
HEAVENが議論を引き継ぎ、指を前に絡めて組んだ。
そのポーズと尋問というワードがやたらしっくり来る。バトルシスターは異端審問官とかも兼ねていたのかもしれない。
「まずお二人にお伺いしたいことがあります。先ほど三途さんに聞かれるまでお互いが人狼だと証言しなかったのは何故ですか?」
「簡単なことさ。誰がどう見ても一日目の昼はヴァンヒールの処刑で決まりだったからね。遊道楽もそれには異論ないし、いたずらに他の議論を持ち出して場を混乱させるのを避けただけ配慮。シャルリロくんについてはヴァンヒールが処刑されてから考えれば十分だろう」
「全く同じです」
「では、お互いに疑い合っているというのはどういう状況ですか? 協力するためのペアなのですから、相方とはキーワードの正誤も共有しているのが自然だと思いますが」
遊道楽は上に向けた手をシャルリロに差し出した。説明してよ、のジェスチャーを受けてシャルリロが口を開く。
「僕たちは皆さんとは少し違う協力体制を敷いていただけです。二人一緒に動いた方が効率が良いですが、かといって情報全てを共有する必要はありません。戦闘や調査では協力するが、最終的な回答は各自の責任としていました」
「その通り」
疑い合っている割には息が合いすぎている、と三途は思う。
まるで共犯者のようにすら見えるが、しかしそれ自体は必ずしもおかしなことではない。二人とも相方を疑った末に自分が吊られるのは困るわけで、一纏めに疑う尋問に対しては一定歩調を合わせて整合的に説明すべきだ。
HEAVENも一旦は短く息を吐いて納得の意を示した。
「お二人の証言は筋が通っていますね。次の手がかりとなると、やはり具体的な正解キーワードの検討でしょうか。死人に口なしとは言いますが、今回ばかりは例外です」
視線を向けられたヴァンヒールが面倒臭そうに頭を上げる。
「ではヴァンヒール。単刀直入にお伺いしますが、あなたが入力したキーワードは何ですか?」
「TRIANGLE。これを入力して外したということ」
「全員間違いありませんか? 各自のアルファベットを証言してください……ああ、同時で構いませんよ。はいどうぞ」
HEAVENを含む全員が同時に自分のアルファベットを発声した。異なる音が重なり合って三途にはほとんど聞き分けられなかったが、HEAVENは矛盾なしと頷いている。
座ったままヴァンヒールのワンピースの裾を引っ張って「わかった?」と小声で聞いてみると、「何が?」と無言で語る怪訝な表情で見下された。ベテラン不死者にはこのくらい朝飯前らしい。
「ふむ。実はわたくしがずっと気にしているのは、本当にヴァンヒールは人狼なのかということです。根拠はかなり個人的な推測となってしまいますが」
「聞かせて頂こう!」
今度は遊道楽が意趣返しとばかりに聞き役に回る。
「ヴァンヒールは嘘を吐くことに慣れていません。いつでも完全なる独立勢力として、自分が思うようにしか振る舞わないキャラクターです。明らかな嘘を吐くことに対してここまで頑なになるとは思えません」
「思ったよりウェットな理由だな? しかしそのような視点も騙し合いには必要だと遊道楽は認めよう。たしか泥夢くんもヴァンヒールくんとは元から知り合いだったと思うが、君はどう思うね?」
「HEAVENが言う事も分から無いでは無いが、矢張り無理が有るだろう。ヴァンヒールは萌え様とも協力していた筈だ。ゲームの局面であれば問題なく其れに乗って振る舞える、故に我は依然としてヴァンヒールが人狼だと考える」
「とのことだが?」
「泥夢のいうことも否定はしません。これはわたくしの直感に過ぎません」
「直感で粘るなら今度は君の方が疑わしくなってくるぞ反転。本当は君とヴァンヒールくんが人狼で、他の村人に人狼を押し付けようとしているのではないかとね」
「それもわかりますが、もしヴァンヒールが人狼ではないとしたら今はもう瀬戸際なのです。この時点で生存しているのはわたくし、泥夢、シャルリロさん、遊道楽さん、ゾンちゃんで五人。夜に襲撃された三途さんは当然人狼ではないでしょうから、万が一ヴァンヒールが人狼でなかったとすれば、今は人狼二の村人三。次の処刑で誤って村人を吊れば、人狼と村人が同数になってもうゲームが終わってしまいます」
「ふむ、それにも一理ある納得。しかし、それならなおさらこの話題を続けるわけにもいかないのでは? 正しい吊り先を検討する時間も必要だ」
「一分です。今から一分だけ、本当にヴァンヒールが人狼かどうかを全員に考えて頂きたいのです。それでも結論が出なければこの話題は以後二度と出しません。それが妥協点でいかがですか?」
「いいだろう! 貴重な時間を一分費やす価値があることを祈るよ」
遊道楽が手を叩いた。それが開始の合図。
三途はヴァンヒールに小声で囁く。
「アンタ実際どうなの?」
「妾は人狼ではないとずっと言っているでしょうが」
ヴァンヒールは三途の隣に腰を下ろした。円卓の議論を横目に、死体組は死体組で小声で会話する。死亡済みのプレイヤーは投票には参加できないにせよ、ここで何かが判明すれば投票を動かすこともできるかもしれない。
「ウチはゲーマーだから気付いてるんだけど。アルファベットの並び替えがTRIANGLEだったとしてもヴァンヒールの入力が正解にならないケースも一応あるんだよね」
「言ってみなさい」
「ヴァンヒールより先に正解したプレイヤーが既に二人いたケース。正解者は先着二人だから、そこで締切になってヴァンヒールの入力は通らないはず」
「それが出来たプレイヤーは誰なの?」
「ウチ、泥夢、HEAVEN、ゾンちゃんの四人は最後までアルファベットを巡って戦ってたから、終わり際まで未入力だったって考えるのが自然ではあるね。だから残りのシャルリロと遊道楽。でもその二人が正解してるならお互いに黒出ししてる意味がわからない。人狼は他の人狼が誰なのかわかってるはずだし。ウチの推理はここで詰まってる」
「結局、矛盾は除去できないということ」
「うん。実はシャルリロか遊道楽のどっちか一人の正解だけで説明を付ける方法も一応思い付いてはいるんだけど、それはそれでペアで一人しか正解してないっていうのはやっぱ不自然だしなー」
「一人だけが正解していた、という話でいいなら十分あり得ると思うわ。実はその二人とはゲーム中に少し交渉をしていたんだけど」
「えっ、初耳」
「誰にも聞かれていないもの。言う必要はなくてよ」
「それをウチにだけ話してくれるのってちょっと好感度高い?」
「馬鹿言わないでくれる」
「またまた」
と言いつつ、三途は綺麗な床の上でヴァンヒールの綺麗な手の上に自分の手を重ねてみる。
四割くらいは殺されるかと思っていたが、意外にも振り払われることもなく、そのままヴァンヒールが説明を続ける。
「萌え様がドロップして妾が武器を供出する代わりに、シャルリロと遊道楽からアルファベットを教えてもらう。そういう交渉」
「へえ、萌え様のドロップはきっちり要求されたんだ?」
「妾もそこが気になるわ。妾で一枠、シャルリロか遊道楽でもう一枠という話の流れだったもの。最初から片方だけ正解すればいいと妥協しているように聞こえたわ」
「ウチは信じるけど、その交渉をこの場で公開しても信用されないっていう問題があるね。いま疑われてる関係者しか見聞きしてないから」
「そうね。萌え様は退場してしまったし、妾が言っているだけという風に聞こえるでしょうね」
「もっと決定的な証拠がほしいな。ゲーム中に全員が同じように見聞きしたこと」
「皆が聞いていたことなんて、それこそ遊道楽のジャミングくらいしかないんじゃないの」
「だよね」
争奪ゲームを強制終了した、遊道楽のインカム放送。そこにヒントが眠っていないか。
三途は右手の指を首の側面に押し当てる。指先で脈打つ鼓動を感じながら少しだけ圧迫した。
あの放送で遊道楽はAABBの投下を予告し、そして実際に爆撃した。そもそもAABBを投下して強制終了したのは彼女自身は既に正解している自信があったから、というのはとりあえず筋が通っているように思える。
ただ、この場を説得するにはもっと直接的な証拠が必要だ。いつもの芝居がかった言い回しの中に真相を示唆するものはなかったか。正解キーワードそのもの、もしくは正解していた場合にのみ言えること。
「あ、わかった」
HEAVENが議論を引き継ぎ、指を前に絡めて組んだ。
そのポーズと尋問というワードがやたらしっくり来る。バトルシスターは異端審問官とかも兼ねていたのかもしれない。
「まずお二人にお伺いしたいことがあります。先ほど三途さんに聞かれるまでお互いが人狼だと証言しなかったのは何故ですか?」
「簡単なことさ。誰がどう見ても一日目の昼はヴァンヒールの処刑で決まりだったからね。遊道楽もそれには異論ないし、いたずらに他の議論を持ち出して場を混乱させるのを避けただけ配慮。シャルリロくんについてはヴァンヒールが処刑されてから考えれば十分だろう」
「全く同じです」
「では、お互いに疑い合っているというのはどういう状況ですか? 協力するためのペアなのですから、相方とはキーワードの正誤も共有しているのが自然だと思いますが」
遊道楽は上に向けた手をシャルリロに差し出した。説明してよ、のジェスチャーを受けてシャルリロが口を開く。
「僕たちは皆さんとは少し違う協力体制を敷いていただけです。二人一緒に動いた方が効率が良いですが、かといって情報全てを共有する必要はありません。戦闘や調査では協力するが、最終的な回答は各自の責任としていました」
「その通り」
疑い合っている割には息が合いすぎている、と三途は思う。
まるで共犯者のようにすら見えるが、しかしそれ自体は必ずしもおかしなことではない。二人とも相方を疑った末に自分が吊られるのは困るわけで、一纏めに疑う尋問に対しては一定歩調を合わせて整合的に説明すべきだ。
HEAVENも一旦は短く息を吐いて納得の意を示した。
「お二人の証言は筋が通っていますね。次の手がかりとなると、やはり具体的な正解キーワードの検討でしょうか。死人に口なしとは言いますが、今回ばかりは例外です」
視線を向けられたヴァンヒールが面倒臭そうに頭を上げる。
「ではヴァンヒール。単刀直入にお伺いしますが、あなたが入力したキーワードは何ですか?」
「TRIANGLE。これを入力して外したということ」
「全員間違いありませんか? 各自のアルファベットを証言してください……ああ、同時で構いませんよ。はいどうぞ」
HEAVENを含む全員が同時に自分のアルファベットを発声した。異なる音が重なり合って三途にはほとんど聞き分けられなかったが、HEAVENは矛盾なしと頷いている。
座ったままヴァンヒールのワンピースの裾を引っ張って「わかった?」と小声で聞いてみると、「何が?」と無言で語る怪訝な表情で見下された。ベテラン不死者にはこのくらい朝飯前らしい。
「ふむ。実はわたくしがずっと気にしているのは、本当にヴァンヒールは人狼なのかということです。根拠はかなり個人的な推測となってしまいますが」
「聞かせて頂こう!」
今度は遊道楽が意趣返しとばかりに聞き役に回る。
「ヴァンヒールは嘘を吐くことに慣れていません。いつでも完全なる独立勢力として、自分が思うようにしか振る舞わないキャラクターです。明らかな嘘を吐くことに対してここまで頑なになるとは思えません」
「思ったよりウェットな理由だな? しかしそのような視点も騙し合いには必要だと遊道楽は認めよう。たしか泥夢くんもヴァンヒールくんとは元から知り合いだったと思うが、君はどう思うね?」
「HEAVENが言う事も分から無いでは無いが、矢張り無理が有るだろう。ヴァンヒールは萌え様とも協力していた筈だ。ゲームの局面であれば問題なく其れに乗って振る舞える、故に我は依然としてヴァンヒールが人狼だと考える」
「とのことだが?」
「泥夢のいうことも否定はしません。これはわたくしの直感に過ぎません」
「直感で粘るなら今度は君の方が疑わしくなってくるぞ反転。本当は君とヴァンヒールくんが人狼で、他の村人に人狼を押し付けようとしているのではないかとね」
「それもわかりますが、もしヴァンヒールが人狼ではないとしたら今はもう瀬戸際なのです。この時点で生存しているのはわたくし、泥夢、シャルリロさん、遊道楽さん、ゾンちゃんで五人。夜に襲撃された三途さんは当然人狼ではないでしょうから、万が一ヴァンヒールが人狼でなかったとすれば、今は人狼二の村人三。次の処刑で誤って村人を吊れば、人狼と村人が同数になってもうゲームが終わってしまいます」
「ふむ、それにも一理ある納得。しかし、それならなおさらこの話題を続けるわけにもいかないのでは? 正しい吊り先を検討する時間も必要だ」
「一分です。今から一分だけ、本当にヴァンヒールが人狼かどうかを全員に考えて頂きたいのです。それでも結論が出なければこの話題は以後二度と出しません。それが妥協点でいかがですか?」
「いいだろう! 貴重な時間を一分費やす価値があることを祈るよ」
遊道楽が手を叩いた。それが開始の合図。
三途はヴァンヒールに小声で囁く。
「アンタ実際どうなの?」
「妾は人狼ではないとずっと言っているでしょうが」
ヴァンヒールは三途の隣に腰を下ろした。円卓の議論を横目に、死体組は死体組で小声で会話する。死亡済みのプレイヤーは投票には参加できないにせよ、ここで何かが判明すれば投票を動かすこともできるかもしれない。
「ウチはゲーマーだから気付いてるんだけど。アルファベットの並び替えがTRIANGLEだったとしてもヴァンヒールの入力が正解にならないケースも一応あるんだよね」
「言ってみなさい」
「ヴァンヒールより先に正解したプレイヤーが既に二人いたケース。正解者は先着二人だから、そこで締切になってヴァンヒールの入力は通らないはず」
「それが出来たプレイヤーは誰なの?」
「ウチ、泥夢、HEAVEN、ゾンちゃんの四人は最後までアルファベットを巡って戦ってたから、終わり際まで未入力だったって考えるのが自然ではあるね。だから残りのシャルリロと遊道楽。でもその二人が正解してるならお互いに黒出ししてる意味がわからない。人狼は他の人狼が誰なのかわかってるはずだし。ウチの推理はここで詰まってる」
「結局、矛盾は除去できないということ」
「うん。実はシャルリロか遊道楽のどっちか一人の正解だけで説明を付ける方法も一応思い付いてはいるんだけど、それはそれでペアで一人しか正解してないっていうのはやっぱ不自然だしなー」
「一人だけが正解していた、という話でいいなら十分あり得ると思うわ。実はその二人とはゲーム中に少し交渉をしていたんだけど」
「えっ、初耳」
「誰にも聞かれていないもの。言う必要はなくてよ」
「それをウチにだけ話してくれるのってちょっと好感度高い?」
「馬鹿言わないでくれる」
「またまた」
と言いつつ、三途は綺麗な床の上でヴァンヒールの綺麗な手の上に自分の手を重ねてみる。
四割くらいは殺されるかと思っていたが、意外にも振り払われることもなく、そのままヴァンヒールが説明を続ける。
「萌え様がドロップして妾が武器を供出する代わりに、シャルリロと遊道楽からアルファベットを教えてもらう。そういう交渉」
「へえ、萌え様のドロップはきっちり要求されたんだ?」
「妾もそこが気になるわ。妾で一枠、シャルリロか遊道楽でもう一枠という話の流れだったもの。最初から片方だけ正解すればいいと妥協しているように聞こえたわ」
「ウチは信じるけど、その交渉をこの場で公開しても信用されないっていう問題があるね。いま疑われてる関係者しか見聞きしてないから」
「そうね。萌え様は退場してしまったし、妾が言っているだけという風に聞こえるでしょうね」
「もっと決定的な証拠がほしいな。ゲーム中に全員が同じように見聞きしたこと」
「皆が聞いていたことなんて、それこそ遊道楽のジャミングくらいしかないんじゃないの」
「だよね」
争奪ゲームを強制終了した、遊道楽のインカム放送。そこにヒントが眠っていないか。
三途は右手の指を首の側面に押し当てる。指先で脈打つ鼓動を感じながら少しだけ圧迫した。
あの放送で遊道楽はAABBの投下を予告し、そして実際に爆撃した。そもそもAABBを投下して強制終了したのは彼女自身は既に正解している自信があったから、というのはとりあえず筋が通っているように思える。
ただ、この場を説得するにはもっと直接的な証拠が必要だ。いつもの芝居がかった言い回しの中に真相を示唆するものはなかったか。正解キーワードそのもの、もしくは正解していた場合にのみ言えること。
「あ、わかった」
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