64 / 68
第七章 根暗陰キャは異世界で友達を増やしたいようです
第62話:根暗陰キャは異世界で友達を増やしたいようです・9
しおりを挟む
「陣痛だよ、撫子さん」
「何が?」
「その腹痛が。理李ちゃんの『加速』は自分の時間を全部まとめて加速するんだ。体内時計も、胎内時計も」
「……」
「たぶんもともと妊娠一ヶ月くらいだったよね? 病院で切華ちゃんは『先週妊娠がわかった』って言ってたし、つわりも特に来てないみたいだったしね。そこから九ヶ月も進めれば出産月が来る」
遠くからサイレンの音がする。一つではない。いくつかわからないほど重なっている。
無理もない。付近のトラックが同時かつ大量に故障する事故が起きた直後だ。一応トラックは可能な限りゆっくり停車するように操作したし、エンジンもなるべく延焼しないように破壊したが、何件かは交通事故が起きているだろう。
「この感じだと救急車が来るまで時間かかるかもだし、準備しておいてよかった。ここに来る前に図書館で自然分娩のやり方を調べておいたんだ」
気付けば花梨はマスクと手袋を付けてブルーシートを敷き、水が入ったタライや大量のタオルをそこら中に並べていた。アルコール消毒薬やガーゼまである。今まで戦っている間、花梨は無人レンタル所のテント裏で持ち込んだ出産道具を準備していたのだ。
花梨が下着を脱がせると、もう赤ちゃんの頭が半分出てきていた。今日はたまたま着ているのがスカートで良かった。花梨が片手に持った本と見比べながら落ち着いて撫子に声をかける。
「もう分娩第二期かな? 無理やり進めたから早いね。どう、大丈夫そう?」
「……大丈夫……ではないけれど。まあ、あなたよりも小さいときに一人産んでるしね……それに比べればだいぶ楽……」
「そっか。何でも言ってね」
花梨は撫子の手を優しく握り、タオルで額を拭く。人の手に触れているだけでだいぶ気分が楽になる。
かつて切華を産んだときを思い出す。思えばあのときは緊急入院して手厚い待遇を受けていたが、それでも不安で胸が圧し潰されそうになっていたものだ。
今は三日前に会ったばかりの素人の女子高生に河川敷で介助されているという実に心許ない状況だが、気持ちはだいぶ落ち着いている。一度経験したからとか、年を取ったからとか、変に身構える時間がなくて唐突なのが却って良かったとか、理由は色々あるだろう。
あとは、花梨の顔を見ていると安心するとか。花梨の落ち着いた雰囲気はベテランのそれにも匹敵するものだ。出産に必要な圧迫や塗布を淡々と進め、表情にも手付きにも動揺が一切ない。撫子を安心させようと努力した結果なのか、それとも単に非常時にも強い性格なのかはよくわからない。
いずれにしても、こんな状況でも他人を安心させる振る舞いが出来る人はとても希少だ。
「あなたって……本当に太陽みたいな人なのね。お姉さんに頼らなくても、きっと一人で周りを幸せに出来る人……」
「それ女神様にも言われたよ。あ、もう産まれた」
「うそ?」
「ほんと。見える?」
大きな産声が聞こえた。
身体を起こしたとき、堤防の上に止まる救急車が見えた。車から降りてきた救急隊員に花梨が手を振って場所を伝えるが、ここまで降りてくる階段は少し迂回した場所にしかない。現場に到着するまでにはもう少し時間がかかるだろう。
花梨が笑顔で赤ちゃんを抱きかかえている。元気そうな女の子だ。
「ありがとう。なんてお礼を言ったらいいか」
「どういたしまして。ところで、零時五分まではまだ少し時間があるけど」
花梨が空を指さした。万天時計が示す時刻は零時四分を回ったところだ。AAは依然として文字盤の上に腰かけていた。
「あと五十八秒だけ、私たちはチート能力が使える」
「そうね。今のうちにお姉さんを蘇生しておく?」
「そうしたい気持ちもけっこうあるけどね。でも、お姉ちゃんにはもう頼らないって決めたから」
「私も『模倣』を使う気力なんてもうないわ。今から何ができるわけでもないわね。お互いに」
「そうでもないんだ。言ってなかったけど、私の『蘇生』って実は姉属性の人なら誰でも蘇生できるから。弟か妹がいる女の人なら誰でも」
「そうなの。まあ、もう味方を蘇生して増やしたところでどうなるわけでもないけれど……」
「確かにもう味方を蘇生しても意味ないけど、敵を蘇生するっていう選択肢もあるんだよ。こうして色々な人ときちんと話してみる気持ちが無かったらそれには辿り着かなかったと思う」
「敵を蘇生する……?」
撫子の呼吸が止まる。今この瞬間、大前提が変わったことに気付いたから。
そして、いまや全ての説明が付いてしまうことにも。三人の死亡、出産の意味、そして戦いの結末。
「一度は席に座った人を立たせる方法が一つだけあるんだ。私の『蘇生』だけはそれができる」
「……まさか……いやまさか、そういうこと? そんな勝ち方って思い付く?」
ようやく理解する。全ては作戦通りだったことを。
きっと想定外のアクシデントや即興のアドリブは無数に有りつつも、最終的にはこの状況に持ち込むために花梨も理李も小百合も霰も動いていた。このバーベキュー会場に来た時点で撫子に『加速』をコピーさせて胎内時計を進めさせ、子供を出産させることまで想定していたのだ。
それがチート能力『蘇生』の発動条件だから!
「気付いてみれば簡単なことだったんだ、逆の手順でもいいんだって。姉属性の人を探して蘇らせるんじゃなくて、蘇らせたい人を姉にしちゃえばいいってさ。いま妹が産まれた瞬間から切華ちゃんは姉になった。『蘇生』の対象に入った」
万天時計が終わりを告げるまで、残り十秒。花梨が地面に滴る肉片に手の平をかざす。
「蘇生対象者は異世界からでも、異世界の一つである天国からでも魂を引き戻されてこの世界に戻ってくるんだ。それはお姉ちゃんを蘇生したときに確認した」
残り五秒。『蘇生』が発動し、白い光が河川敷を包んだ。
「そして転移できるかを判定するのは零時五分で、そのときまでには死んでないといけない。これはAAに確認したこと」
残り三秒。散らばる肉片が消滅し、代わりに切華の身体が形を成した。
「それってつまり、零時五分の時点で蘇生してる人は転移の条件を満たさないってこと」
万天時計が零時五分を指した。最後に舞った金粉の余韻を残して時計盤が宙に溶けていく。
「これで条件をクリアして異世界転移できるのは理李ちゃん、小百合ちゃん、霰ちゃんの三人だけ。だよね? AA」
「仰る通りです。このたびはお手数をおかけしました。それでは失礼します」
AAはいつも通りに無機質な声を発して軽くお辞儀をした。そして大きく翼を広げると、その姿は一瞬で見えなくなった。
同時にチート能力と女神の祝福も消滅する。ここにいるのはもうただの女子高生が三人と、赤ちゃんが一人だけだ。
ようやく救急隊員たちが臨時出産場に辿り着き、撫子と赤ちゃんを担架に乗せて運んでいく。命を奪うトラックではなく、命を救う救急車へと。
花梨も未だ混乱している切華の手を引いて救急車に乗り込んだ。
「いつかはきっと、妹だって一人立ちするときが来るんだ。でも、せめてそのときまでは隣にいてあげよう。甘えたいときにお姉ちゃんがいないのはすごく寂しいから」
こうして異世界転移を巡る戦いは幕を閉じた。
死亡者七名。朧月夜、阿久津リール龍魅、石落灯、相良涼、廿楽姫裏、病羽穏乃、神庭霙。
生存者三名。廿楽花梨、櫻撫子、櫻切華。
転移者三名。雨之理李、綾小路小百合、神庭霰。
「何が?」
「その腹痛が。理李ちゃんの『加速』は自分の時間を全部まとめて加速するんだ。体内時計も、胎内時計も」
「……」
「たぶんもともと妊娠一ヶ月くらいだったよね? 病院で切華ちゃんは『先週妊娠がわかった』って言ってたし、つわりも特に来てないみたいだったしね。そこから九ヶ月も進めれば出産月が来る」
遠くからサイレンの音がする。一つではない。いくつかわからないほど重なっている。
無理もない。付近のトラックが同時かつ大量に故障する事故が起きた直後だ。一応トラックは可能な限りゆっくり停車するように操作したし、エンジンもなるべく延焼しないように破壊したが、何件かは交通事故が起きているだろう。
「この感じだと救急車が来るまで時間かかるかもだし、準備しておいてよかった。ここに来る前に図書館で自然分娩のやり方を調べておいたんだ」
気付けば花梨はマスクと手袋を付けてブルーシートを敷き、水が入ったタライや大量のタオルをそこら中に並べていた。アルコール消毒薬やガーゼまである。今まで戦っている間、花梨は無人レンタル所のテント裏で持ち込んだ出産道具を準備していたのだ。
花梨が下着を脱がせると、もう赤ちゃんの頭が半分出てきていた。今日はたまたま着ているのがスカートで良かった。花梨が片手に持った本と見比べながら落ち着いて撫子に声をかける。
「もう分娩第二期かな? 無理やり進めたから早いね。どう、大丈夫そう?」
「……大丈夫……ではないけれど。まあ、あなたよりも小さいときに一人産んでるしね……それに比べればだいぶ楽……」
「そっか。何でも言ってね」
花梨は撫子の手を優しく握り、タオルで額を拭く。人の手に触れているだけでだいぶ気分が楽になる。
かつて切華を産んだときを思い出す。思えばあのときは緊急入院して手厚い待遇を受けていたが、それでも不安で胸が圧し潰されそうになっていたものだ。
今は三日前に会ったばかりの素人の女子高生に河川敷で介助されているという実に心許ない状況だが、気持ちはだいぶ落ち着いている。一度経験したからとか、年を取ったからとか、変に身構える時間がなくて唐突なのが却って良かったとか、理由は色々あるだろう。
あとは、花梨の顔を見ていると安心するとか。花梨の落ち着いた雰囲気はベテランのそれにも匹敵するものだ。出産に必要な圧迫や塗布を淡々と進め、表情にも手付きにも動揺が一切ない。撫子を安心させようと努力した結果なのか、それとも単に非常時にも強い性格なのかはよくわからない。
いずれにしても、こんな状況でも他人を安心させる振る舞いが出来る人はとても希少だ。
「あなたって……本当に太陽みたいな人なのね。お姉さんに頼らなくても、きっと一人で周りを幸せに出来る人……」
「それ女神様にも言われたよ。あ、もう産まれた」
「うそ?」
「ほんと。見える?」
大きな産声が聞こえた。
身体を起こしたとき、堤防の上に止まる救急車が見えた。車から降りてきた救急隊員に花梨が手を振って場所を伝えるが、ここまで降りてくる階段は少し迂回した場所にしかない。現場に到着するまでにはもう少し時間がかかるだろう。
花梨が笑顔で赤ちゃんを抱きかかえている。元気そうな女の子だ。
「ありがとう。なんてお礼を言ったらいいか」
「どういたしまして。ところで、零時五分まではまだ少し時間があるけど」
花梨が空を指さした。万天時計が示す時刻は零時四分を回ったところだ。AAは依然として文字盤の上に腰かけていた。
「あと五十八秒だけ、私たちはチート能力が使える」
「そうね。今のうちにお姉さんを蘇生しておく?」
「そうしたい気持ちもけっこうあるけどね。でも、お姉ちゃんにはもう頼らないって決めたから」
「私も『模倣』を使う気力なんてもうないわ。今から何ができるわけでもないわね。お互いに」
「そうでもないんだ。言ってなかったけど、私の『蘇生』って実は姉属性の人なら誰でも蘇生できるから。弟か妹がいる女の人なら誰でも」
「そうなの。まあ、もう味方を蘇生して増やしたところでどうなるわけでもないけれど……」
「確かにもう味方を蘇生しても意味ないけど、敵を蘇生するっていう選択肢もあるんだよ。こうして色々な人ときちんと話してみる気持ちが無かったらそれには辿り着かなかったと思う」
「敵を蘇生する……?」
撫子の呼吸が止まる。今この瞬間、大前提が変わったことに気付いたから。
そして、いまや全ての説明が付いてしまうことにも。三人の死亡、出産の意味、そして戦いの結末。
「一度は席に座った人を立たせる方法が一つだけあるんだ。私の『蘇生』だけはそれができる」
「……まさか……いやまさか、そういうこと? そんな勝ち方って思い付く?」
ようやく理解する。全ては作戦通りだったことを。
きっと想定外のアクシデントや即興のアドリブは無数に有りつつも、最終的にはこの状況に持ち込むために花梨も理李も小百合も霰も動いていた。このバーベキュー会場に来た時点で撫子に『加速』をコピーさせて胎内時計を進めさせ、子供を出産させることまで想定していたのだ。
それがチート能力『蘇生』の発動条件だから!
「気付いてみれば簡単なことだったんだ、逆の手順でもいいんだって。姉属性の人を探して蘇らせるんじゃなくて、蘇らせたい人を姉にしちゃえばいいってさ。いま妹が産まれた瞬間から切華ちゃんは姉になった。『蘇生』の対象に入った」
万天時計が終わりを告げるまで、残り十秒。花梨が地面に滴る肉片に手の平をかざす。
「蘇生対象者は異世界からでも、異世界の一つである天国からでも魂を引き戻されてこの世界に戻ってくるんだ。それはお姉ちゃんを蘇生したときに確認した」
残り五秒。『蘇生』が発動し、白い光が河川敷を包んだ。
「そして転移できるかを判定するのは零時五分で、そのときまでには死んでないといけない。これはAAに確認したこと」
残り三秒。散らばる肉片が消滅し、代わりに切華の身体が形を成した。
「それってつまり、零時五分の時点で蘇生してる人は転移の条件を満たさないってこと」
万天時計が零時五分を指した。最後に舞った金粉の余韻を残して時計盤が宙に溶けていく。
「これで条件をクリアして異世界転移できるのは理李ちゃん、小百合ちゃん、霰ちゃんの三人だけ。だよね? AA」
「仰る通りです。このたびはお手数をおかけしました。それでは失礼します」
AAはいつも通りに無機質な声を発して軽くお辞儀をした。そして大きく翼を広げると、その姿は一瞬で見えなくなった。
同時にチート能力と女神の祝福も消滅する。ここにいるのはもうただの女子高生が三人と、赤ちゃんが一人だけだ。
ようやく救急隊員たちが臨時出産場に辿り着き、撫子と赤ちゃんを担架に乗せて運んでいく。命を奪うトラックではなく、命を救う救急車へと。
花梨も未だ混乱している切華の手を引いて救急車に乗り込んだ。
「いつかはきっと、妹だって一人立ちするときが来るんだ。でも、せめてそのときまでは隣にいてあげよう。甘えたいときにお姉ちゃんがいないのはすごく寂しいから」
こうして異世界転移を巡る戦いは幕を閉じた。
死亡者七名。朧月夜、阿久津リール龍魅、石落灯、相良涼、廿楽姫裏、病羽穏乃、神庭霙。
生存者三名。廿楽花梨、櫻撫子、櫻切華。
転移者三名。雨之理李、綾小路小百合、神庭霰。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】【ママ友百合】ラテアートにハートをのせて
千鶴田ルト
恋愛
専業主婦の優菜は、夫・拓馬と娘の結と共に平穏な暮らしを送っていた。
そんな彼女の前に現れた、カフェ店員の千春。
夫婦仲は良好。別れる理由なんてどこにもない。
それでも――千春との時間は、日常の中でそっと息を潜め、やがて大きな存在へと変わっていく。
ちょっと変わったママ友不倫百合ほのぼのガールズラブ物語です。
ハッピーエンドになるのでご安心ください。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【リクエスト作品】邪神のしもべ 異世界での守護神に邪神を選びました…だって俺には凄く気高く綺麗に見えたから!
石のやっさん
ファンタジー
主人公の黒木瞳(男)は小さい頃に事故に遭い精神障害をおこす。
その障害は『美醜逆転』ではなく『美恐逆転』という物。
一般人から見て恐怖するものや、悍ましいものが美しく見え、美しいものが醜く見えるという物だった。
幼い頃には通院をしていたが、結局それは治らず…今では周りに言わずに、1人で抱えて生活していた。
そんな辛い日々の中教室が光り輝き、クラス全員が異世界転移に巻き込まれた。
白い空間に声が流れる。
『我が名はティオス…別世界に置いて創造神と呼ばれる存在である。お前達は、異世界ブリエールの者の召喚呪文によって呼ばれた者である』
話を聞けば、異世界に召喚された俺達に神々が祝福をくれると言う。
幾つもの神を見ていくなか、黒木は、誰もが近寄りさえしない女神に目がいった。
金髪の美しくまるで誰も彼女の魅力には敵わない。
そう言い切れるほど美しい存在…
彼女こそが邪神エグソーダス。
災いと不幸をもたらす女神だった。
今回の作品は『邪神』『美醜逆転』その二つのリクエストから書き始めました。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる