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第七章 根暗陰キャは異世界で友達を増やしたいようです
第61話:根暗陰キャは異世界で友達を増やしたいようです・8
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何もかも遅すぎる! それが理李の問題だった。
赤ちゃんの頃から喋るのも這うのも遅かったらしい。両親がのんびり屋さんとか大らかとかいちいち褒めてくれたのを真に受けていられたのは十歳くらいまでで、そのあたりから長所は短所に変わり始めた。
まず、学校の授業に全くついていけない。成績が悪いことを示す言い回しではなく、本当に文字通りの意味でスピードについていけないのだ。
一桁の数字を足し合わせるのに十秒かかる。一文字の漢字を書くのに十秒かかる。授業中に当てられてから答えるのも間に合わない。黙って考えている間に先生は答えられないのだと見做して質問を取り下げてしまう。
テストも終わらない。読むのが遅すぎてそもそも問題に半分しか目を通せないからだ。読めないものは解きようがない。理李だけ最初からテストが五十点満点になっているようなものだ。
体育だってとにかく遅かった。理李の身体は五分程度の準備運動では全く温まらない。いつも中途半端な体調でぎくしゃくと運動する羽目になり、凝り固まった走り方では五十メートルを走るのにも十五秒近くかかる始末だ。
理李にとって最大の不幸は、時間をかけても出来ないことではなく、時間さえかければ出来てしまうことだった。
ただ遅いというだけで、自分のペースでゆっくり取り組めば実はどれも上手くこなせるのだ。テストで回答できた部分を間違えたことは一度もないし、三時間あれば満点を取る自信がある。休日にきちんと一時間かけてウォーミングアップすれば五十メートルを八秒で走れた。体育が三時間あればクラスのスターになっていてもおかしくない。
だというのに、全てが途中で切り上げられてしまう。本当はもっと出来るはずなのに、万全の力を発揮できる機会が人生にほとんどない。そのストレスは筆舌に尽くしがたく、理李の思春期は常に苛立ちと共にあった。
更に中学校に上がってからは、苦手な作業のうちに友達付き合いが増えた。
当然ながら、理李は会話ですらも鈍くさい。話しかけられてから相手の意図を汲んで応答するまでに十秒はかかってしまう。
しかし会話の持ち時間は一秒もない。理李が言葉を選んでいる間、黙って待っていてくれる人は花梨くらいしかいなかった。他の人は理李に無視されたと思って悪態を吐くか、頓珍漢な応答に苦笑いをして離れていくばかり。
いつの間にか反射で返せる定型句の罵倒ばかりを好むようになり、花梨以外の友達は皆消えていった。
「だから私はとにかく早くあることを願った。頭も体も加速する能力、『加速』を発動した私は文字通りに頭の回転が早いんだ」
「それは……今からでも加速して走ればトラックに轢かれるのが間に合うということかしら。それなら日本中のトラックを爆破するけれど」
「いや、残念ながら対外的な運動には全く使えない。もし音速で動いたりできれば今までにももっと色々出来ていたさ。私にとって重要なのは主観的に見て早いことだけだから、加速できるのは体内時計に限られるんだ。だが、そのおかげで自然治癒する程度の傷病なら全て高速で治せる」
傷付いた手の平を撫子に向けて『加速』を発動してみせる。体内時計が加速してみるみるうちに傷が塞がっていく。
「この通りだ。その足の怪我なら保険をかけて九ヶ月というところだろう。『加速』を発動してぼーっとしていればすぐだ」
「なるほどね、話してくれてありがとう」
撫子は『模倣』を発動して『加速』をコピーする。
理李が丁寧に説明してくれたおかげで、今までのコピーの中で一番簡単だ。嘘を吐いているところもなかった。すぐに身体に染み込んだ『加速』を発動する。
時計の針を早回しして傷が治っていく。主観時間だけが伸びており、視覚や聴覚は変わらないのに頭だけが速く回る奇妙な感覚だ。理李はこうして思考時間を確保していたのだろう。
もっとも、今は怪我を治すだけだから特に考えることもない。痛みが長引くのも嫌だし、言われた通りに意識して少し頭を呆けさせると時間は一気に飛んでいく。
気付いたときには足はすっかり治っていた。ついでに髪がだいぶ伸びている。
「ありがとう、何かお礼をしなきゃね。このままうちに泊まる? 歓迎するわ」
「そうしたいのも山々だが、しばらくは入院した方がいいだろう。実は救急車はもう呼んであるんだ、けっこう前から」
「どういうことかしら? 高速治癒にはデメリットもあるということ? コピーしたときは感じなかったけれど」
「違うよ。足は完全に治ってる。これは全くの別件だ」
瞬間、撫子はお腹を押さえた。
まず異物感、そして猛烈な腹痛。込み上げる強い吐き気に脂汗が浮かんでくる。
外傷ではなく内臓の奥の奥が痛い。身体の芯に何か異様な熱量がある。お腹が痛いどころではなく、内側から食い破られそうな感覚がある。
「……痛……これは……毒?」
「違う、それは私の攻撃じゃない。あと五分か、もう時間も無いから続きは花梨に聞いてくれ」
理李が川に向かって走り出す。
見れば、水没したトラックを小百合が指先で摘まんで高く持ち上げていた。車体から滴る水滴が全身を濡らしている。隣の霰と顔を見合わせ、掛け声でタイミングを合わせる。
「行きますよ」
「うん」
「せーのっ!」
小百合がトラックを頭上に高く投げ上げ、天高くまで伸びた太い枝がそれをキャッチする。重いトラックは木に支えられて奇妙なオブジェのように高い空中に固定された。
トラックの真下の影に小百合と霰と理李の三人が入ったことを確認し、『身体強化』と『植物使役』を同時に解除した。三人を目がけて十数メートルも上から巨大なトラックが落ちてくる。
AAによれば、「トラックに轢かれて死ぬ」とはトラックとの物理的な衝突が直接の死因になることを指す。ならばトラックに上から挽き潰されるのもその範疇に入るだろう。トラックが自走している必要はない。
最期に理李は花梨に小さく手を振り、三人の身体がまとめて圧し潰された。一瞬で揃ってぺちゃんこに潰れ、車体の下から血肉が噴き出した。
「……何で……?」
強烈な腹痛の中、撫子の思考は追い付かない。
いま三人がトラックに轢かれて死んだ。これで規定の時間内にトラックに轢かれて死んだ人間は切華を含めて四人になった。このままでは定員オーバーで誰も転移できない。
何かの間違いで切華が転移を失敗していることに賭けた? いや、そうならないようにわざわざ万天時計を確認させた上で切華を轢いたのだ。
転移できないならせめて共倒れで嫌がらせをする? いや、三人ともそこまで不毛な性格ではないだろう。それにそんなエネルギーがあるなら最後まで三人で争うはずだ。
わからない。三人の目的も、腹痛の理由も。混乱する撫子を花梨が優しく抱きしめた。
赤ちゃんの頃から喋るのも這うのも遅かったらしい。両親がのんびり屋さんとか大らかとかいちいち褒めてくれたのを真に受けていられたのは十歳くらいまでで、そのあたりから長所は短所に変わり始めた。
まず、学校の授業に全くついていけない。成績が悪いことを示す言い回しではなく、本当に文字通りの意味でスピードについていけないのだ。
一桁の数字を足し合わせるのに十秒かかる。一文字の漢字を書くのに十秒かかる。授業中に当てられてから答えるのも間に合わない。黙って考えている間に先生は答えられないのだと見做して質問を取り下げてしまう。
テストも終わらない。読むのが遅すぎてそもそも問題に半分しか目を通せないからだ。読めないものは解きようがない。理李だけ最初からテストが五十点満点になっているようなものだ。
体育だってとにかく遅かった。理李の身体は五分程度の準備運動では全く温まらない。いつも中途半端な体調でぎくしゃくと運動する羽目になり、凝り固まった走り方では五十メートルを走るのにも十五秒近くかかる始末だ。
理李にとって最大の不幸は、時間をかけても出来ないことではなく、時間さえかければ出来てしまうことだった。
ただ遅いというだけで、自分のペースでゆっくり取り組めば実はどれも上手くこなせるのだ。テストで回答できた部分を間違えたことは一度もないし、三時間あれば満点を取る自信がある。休日にきちんと一時間かけてウォーミングアップすれば五十メートルを八秒で走れた。体育が三時間あればクラスのスターになっていてもおかしくない。
だというのに、全てが途中で切り上げられてしまう。本当はもっと出来るはずなのに、万全の力を発揮できる機会が人生にほとんどない。そのストレスは筆舌に尽くしがたく、理李の思春期は常に苛立ちと共にあった。
更に中学校に上がってからは、苦手な作業のうちに友達付き合いが増えた。
当然ながら、理李は会話ですらも鈍くさい。話しかけられてから相手の意図を汲んで応答するまでに十秒はかかってしまう。
しかし会話の持ち時間は一秒もない。理李が言葉を選んでいる間、黙って待っていてくれる人は花梨くらいしかいなかった。他の人は理李に無視されたと思って悪態を吐くか、頓珍漢な応答に苦笑いをして離れていくばかり。
いつの間にか反射で返せる定型句の罵倒ばかりを好むようになり、花梨以外の友達は皆消えていった。
「だから私はとにかく早くあることを願った。頭も体も加速する能力、『加速』を発動した私は文字通りに頭の回転が早いんだ」
「それは……今からでも加速して走ればトラックに轢かれるのが間に合うということかしら。それなら日本中のトラックを爆破するけれど」
「いや、残念ながら対外的な運動には全く使えない。もし音速で動いたりできれば今までにももっと色々出来ていたさ。私にとって重要なのは主観的に見て早いことだけだから、加速できるのは体内時計に限られるんだ。だが、そのおかげで自然治癒する程度の傷病なら全て高速で治せる」
傷付いた手の平を撫子に向けて『加速』を発動してみせる。体内時計が加速してみるみるうちに傷が塞がっていく。
「この通りだ。その足の怪我なら保険をかけて九ヶ月というところだろう。『加速』を発動してぼーっとしていればすぐだ」
「なるほどね、話してくれてありがとう」
撫子は『模倣』を発動して『加速』をコピーする。
理李が丁寧に説明してくれたおかげで、今までのコピーの中で一番簡単だ。嘘を吐いているところもなかった。すぐに身体に染み込んだ『加速』を発動する。
時計の針を早回しして傷が治っていく。主観時間だけが伸びており、視覚や聴覚は変わらないのに頭だけが速く回る奇妙な感覚だ。理李はこうして思考時間を確保していたのだろう。
もっとも、今は怪我を治すだけだから特に考えることもない。痛みが長引くのも嫌だし、言われた通りに意識して少し頭を呆けさせると時間は一気に飛んでいく。
気付いたときには足はすっかり治っていた。ついでに髪がだいぶ伸びている。
「ありがとう、何かお礼をしなきゃね。このままうちに泊まる? 歓迎するわ」
「そうしたいのも山々だが、しばらくは入院した方がいいだろう。実は救急車はもう呼んであるんだ、けっこう前から」
「どういうことかしら? 高速治癒にはデメリットもあるということ? コピーしたときは感じなかったけれど」
「違うよ。足は完全に治ってる。これは全くの別件だ」
瞬間、撫子はお腹を押さえた。
まず異物感、そして猛烈な腹痛。込み上げる強い吐き気に脂汗が浮かんでくる。
外傷ではなく内臓の奥の奥が痛い。身体の芯に何か異様な熱量がある。お腹が痛いどころではなく、内側から食い破られそうな感覚がある。
「……痛……これは……毒?」
「違う、それは私の攻撃じゃない。あと五分か、もう時間も無いから続きは花梨に聞いてくれ」
理李が川に向かって走り出す。
見れば、水没したトラックを小百合が指先で摘まんで高く持ち上げていた。車体から滴る水滴が全身を濡らしている。隣の霰と顔を見合わせ、掛け声でタイミングを合わせる。
「行きますよ」
「うん」
「せーのっ!」
小百合がトラックを頭上に高く投げ上げ、天高くまで伸びた太い枝がそれをキャッチする。重いトラックは木に支えられて奇妙なオブジェのように高い空中に固定された。
トラックの真下の影に小百合と霰と理李の三人が入ったことを確認し、『身体強化』と『植物使役』を同時に解除した。三人を目がけて十数メートルも上から巨大なトラックが落ちてくる。
AAによれば、「トラックに轢かれて死ぬ」とはトラックとの物理的な衝突が直接の死因になることを指す。ならばトラックに上から挽き潰されるのもその範疇に入るだろう。トラックが自走している必要はない。
最期に理李は花梨に小さく手を振り、三人の身体がまとめて圧し潰された。一瞬で揃ってぺちゃんこに潰れ、車体の下から血肉が噴き出した。
「……何で……?」
強烈な腹痛の中、撫子の思考は追い付かない。
いま三人がトラックに轢かれて死んだ。これで規定の時間内にトラックに轢かれて死んだ人間は切華を含めて四人になった。このままでは定員オーバーで誰も転移できない。
何かの間違いで切華が転移を失敗していることに賭けた? いや、そうならないようにわざわざ万天時計を確認させた上で切華を轢いたのだ。
転移できないならせめて共倒れで嫌がらせをする? いや、三人ともそこまで不毛な性格ではないだろう。それにそんなエネルギーがあるなら最後まで三人で争うはずだ。
わからない。三人の目的も、腹痛の理由も。混乱する撫子を花梨が優しく抱きしめた。
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