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第3章 白亜の大神殿
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クロミア王国第二の都市、かつて王都だったこともある古い街、ディアストラ。その街の中心には白亜の神殿がそびえ立ち、静かに街並みを見下ろしていた。学問の都でもあり、王立魔法学園や王立図書館もあり、学問を志す若者たちの姿も多い。そしてその郊外には古くから存在が知られている小規模なダンジョンもあり、その探検をする冒険者のために宿を提供する宿屋や、装備品を買い揃えられる商店街もあった。王都のような洗練はないものの、雑多な賑やかさと様々な好奇心を満たす街、それがこのディアストラだった。
街の中心、この街のすべての道は神殿へと続くと謳われる白亜の神殿は、クロミア創世神話の主神、太陽と光の神であり、深い癒しを与える神々の母、女神ディアストリアを祀る壮麗なものであった。その壮麗な大神殿の裏口、使用人や物品の搬送用の小さな門の前で、ある若者が使者から手紙を受け取っていた。
若者は受け取った書簡の差出人を見やった。
「……王都のギルバート・シモンズ様か」
その人物はかつて王立図書館の司書長だったこともある人物だ。その若者も名前くらいは聞いたことがあった。
「やれやれ、引退したご老体がわざわざ書簡を送ってよこすのだから、何か面倒ごとなのかもなあ……」
彼は決して勤勉でも働き者でもなかった。彼の仕事はその大神殿に在籍する三名の大神官のうちの一人の秘書官だ。秘書官と言えば聞こえはよいのだが、要するに雑用係、魔法の研究に没頭し続ける大神官の身の回りの世話係だった。
彼は使者から受け取った書簡を持って、大神官の部屋へと急いだ。
三人の大神官はそれぞれの役割を持っていた。王族とも渡り合い、国の中枢との交渉をする剛腕の政治家肌のローウェン大神官、天性のシャーマン体質の祭祀の長、聖女とも呼ばれるコリント大神官、そして……
彼は大神官の部屋の扉の前で一度、呼吸を整えた。
最高齢で気難しい学究肌。研究に没頭し始めると、寝食を忘れてしまうようなところがあるのに、その実ひどく俗っぽい。それが彼の上司だった。
彼は扉をノックした。
「入れ」と奥から声がする。
部屋に入ると…… ああ、やっぱり、と彼は吐息を漏らした。
執務室には崩れた本の山がいくつもあった。本や古文書の巻物と脱ぎ捨てられたガウン、部屋履き、そして数日前の祭祀の時に使った聖帽が床の上に転がっている。その横には何か食べた後なのだろう、包み紙のようなものが落ちていた。
「そこに置いておいてくれ」と大神官は書物から目を上げもせず、彼に言った。
「お返事する約束をしましたので」と彼が応じると、大神官はようやく目を上げだ。
「あれ……? メシじゃない?」
「違いますよ。書簡です」
「ああ、わかったから、そこに置いておいてくれ。で、何か食べたい。ううん…… サンドイッチがいい。あと、熱い茶をポットに入れて……」
秘書官は大きなため息を漏らした。
「わかりました、ランチを持ってきますから、まず、この書簡に目を通してください」
大神官はようやく彼に向き直った。三人の大神官の最高齢とはいえ、見た目は一番若く見える。それもそのはず、彼は長命なエルフの血を引いていた。
「腹が減って、書簡なんて読めない」
「ご冗談を、今しがた、古文書を読んでらっしゃいましたよね? 食事で有耶無耶にしようとしているでしょ?」
「……バレたか」と大神官は漏らした。
「王都のシモンズ様ですよ」と彼は捻じ込むように大神官の手元に書簡を押し込んだ。そこまで強引に捻じ込まれてしまっては、さすがに開封せざるを得ない。大神官は書簡を手に取った。
「へえ、シモンズ? あの子の名を久しぶりに聞いた。確か王都だったよな? あの子の結婚式のときに……」
「そのお話はもう聞きましたよ、大神官様」
大神官は軽く肩をすくめた。
「だって、笑えるじゃないか、眼鏡を忘れてブライズメイドと花嫁を見間違えて…… おや」
「どうなさいましたか?」
「ドワーフの女の子を紹介すると」
「……は?」と秘書官は聞き返した。
「そんな冷たい反応するなよ。冗談だろ、冗談。何か非常に珍しいものを手に入れた子供がいると。ドワーフの娘らしいんだが、俺が応対していいものだろうか?」
「大神官様、執務時間内は言葉遣いにご注意ください! それよりも珍しいですね? あなたがそんなことを気にするなんて?」
「いや、俺は気にしないよ、全然。しかし先方はどうかと思って」
エルフ族とドワーフ族が仲が悪いとは聞いていたが、それは人間族である秘書官の与り知らないことだ。
「まあ、若い連中はあまり気にしないか。うん、うん、そうだな……」彼は端正な眉根をしかめて続けた。「面倒臭いが、後で大ごとになるのは嫌だな……」
「は? 面倒ごとですか?」
「いや、まあ…… 一応、返事を出しておいてくれないか? いつでも訪ねてきてくれていいと」
「いつでも、とは……」と秘書官は口篭もった。
「そこは君がうまく都合をつけておいてくれよ。神殿のイベントのない時にでも。そうだな、午後か夕方がいい。午前中はどうせ寝ているから、使い物にならない」
「よくご存じで。本当に使い物になりませんよね?」
「毒舌が過ぎるよ、俺の秘書官君は。その代わり夜遅くまで研究しているだろ?」
「あなたはもしかして、エルフではなくて吸血鬼の血を引いているのでは?」
「ははは、まさか、光の神殿だぞ? この神聖パワーで萎びない吸血鬼なんて、いるものか。俺でさえうっかり萎びそうになるというのに」
「ほら、やっぱり」
「ははは!」と大神官は笑った。「書簡を見たから、次はランチだ、頼むよハワード君」
「わかりました。ああ、机の上の靴下、どかしてくださいよ? ランチが不味くなりそうです」
大神官は本の山に挟み込まれたように置き去りになっていた、脱ぎ捨てた靴下を見つけた。
「あぁ…… はいはい、これでいいだろ?」
彼は靴下を指先でつまみ、足元に投げた。
ハワードは顔をしかめると踵を返した。
白い聖衣と光輝くかのような白銀の髪、見た目だけは神々しさがあるので、この大神官のどうしようもなさは目の当たりにするまで俄かには信じられない。たまに行われる祭祀の舞台程度では、その人間性など見えてはこない。
そして俗人受けのよい大神官を広告塔にして神殿は信者獲得に余念がない。姿絵の版画は神殿詣での土産物では一、二を争う人気商品だ。いわく、心が洗われるようだ、だの、女神に愛でられる大神官、だの。こんなだらしのない姿を見て、信者はどんな顔をするのやら。
「……まあ、研究熱心ではあるのですがねえ」と彼はこっそりと独り言ちた。
街の中心、この街のすべての道は神殿へと続くと謳われる白亜の神殿は、クロミア創世神話の主神、太陽と光の神であり、深い癒しを与える神々の母、女神ディアストリアを祀る壮麗なものであった。その壮麗な大神殿の裏口、使用人や物品の搬送用の小さな門の前で、ある若者が使者から手紙を受け取っていた。
若者は受け取った書簡の差出人を見やった。
「……王都のギルバート・シモンズ様か」
その人物はかつて王立図書館の司書長だったこともある人物だ。その若者も名前くらいは聞いたことがあった。
「やれやれ、引退したご老体がわざわざ書簡を送ってよこすのだから、何か面倒ごとなのかもなあ……」
彼は決して勤勉でも働き者でもなかった。彼の仕事はその大神殿に在籍する三名の大神官のうちの一人の秘書官だ。秘書官と言えば聞こえはよいのだが、要するに雑用係、魔法の研究に没頭し続ける大神官の身の回りの世話係だった。
彼は使者から受け取った書簡を持って、大神官の部屋へと急いだ。
三人の大神官はそれぞれの役割を持っていた。王族とも渡り合い、国の中枢との交渉をする剛腕の政治家肌のローウェン大神官、天性のシャーマン体質の祭祀の長、聖女とも呼ばれるコリント大神官、そして……
彼は大神官の部屋の扉の前で一度、呼吸を整えた。
最高齢で気難しい学究肌。研究に没頭し始めると、寝食を忘れてしまうようなところがあるのに、その実ひどく俗っぽい。それが彼の上司だった。
彼は扉をノックした。
「入れ」と奥から声がする。
部屋に入ると…… ああ、やっぱり、と彼は吐息を漏らした。
執務室には崩れた本の山がいくつもあった。本や古文書の巻物と脱ぎ捨てられたガウン、部屋履き、そして数日前の祭祀の時に使った聖帽が床の上に転がっている。その横には何か食べた後なのだろう、包み紙のようなものが落ちていた。
「そこに置いておいてくれ」と大神官は書物から目を上げもせず、彼に言った。
「お返事する約束をしましたので」と彼が応じると、大神官はようやく目を上げだ。
「あれ……? メシじゃない?」
「違いますよ。書簡です」
「ああ、わかったから、そこに置いておいてくれ。で、何か食べたい。ううん…… サンドイッチがいい。あと、熱い茶をポットに入れて……」
秘書官は大きなため息を漏らした。
「わかりました、ランチを持ってきますから、まず、この書簡に目を通してください」
大神官はようやく彼に向き直った。三人の大神官の最高齢とはいえ、見た目は一番若く見える。それもそのはず、彼は長命なエルフの血を引いていた。
「腹が減って、書簡なんて読めない」
「ご冗談を、今しがた、古文書を読んでらっしゃいましたよね? 食事で有耶無耶にしようとしているでしょ?」
「……バレたか」と大神官は漏らした。
「王都のシモンズ様ですよ」と彼は捻じ込むように大神官の手元に書簡を押し込んだ。そこまで強引に捻じ込まれてしまっては、さすがに開封せざるを得ない。大神官は書簡を手に取った。
「へえ、シモンズ? あの子の名を久しぶりに聞いた。確か王都だったよな? あの子の結婚式のときに……」
「そのお話はもう聞きましたよ、大神官様」
大神官は軽く肩をすくめた。
「だって、笑えるじゃないか、眼鏡を忘れてブライズメイドと花嫁を見間違えて…… おや」
「どうなさいましたか?」
「ドワーフの女の子を紹介すると」
「……は?」と秘書官は聞き返した。
「そんな冷たい反応するなよ。冗談だろ、冗談。何か非常に珍しいものを手に入れた子供がいると。ドワーフの娘らしいんだが、俺が応対していいものだろうか?」
「大神官様、執務時間内は言葉遣いにご注意ください! それよりも珍しいですね? あなたがそんなことを気にするなんて?」
「いや、俺は気にしないよ、全然。しかし先方はどうかと思って」
エルフ族とドワーフ族が仲が悪いとは聞いていたが、それは人間族である秘書官の与り知らないことだ。
「まあ、若い連中はあまり気にしないか。うん、うん、そうだな……」彼は端正な眉根をしかめて続けた。「面倒臭いが、後で大ごとになるのは嫌だな……」
「は? 面倒ごとですか?」
「いや、まあ…… 一応、返事を出しておいてくれないか? いつでも訪ねてきてくれていいと」
「いつでも、とは……」と秘書官は口篭もった。
「そこは君がうまく都合をつけておいてくれよ。神殿のイベントのない時にでも。そうだな、午後か夕方がいい。午前中はどうせ寝ているから、使い物にならない」
「よくご存じで。本当に使い物になりませんよね?」
「毒舌が過ぎるよ、俺の秘書官君は。その代わり夜遅くまで研究しているだろ?」
「あなたはもしかして、エルフではなくて吸血鬼の血を引いているのでは?」
「ははは、まさか、光の神殿だぞ? この神聖パワーで萎びない吸血鬼なんて、いるものか。俺でさえうっかり萎びそうになるというのに」
「ほら、やっぱり」
「ははは!」と大神官は笑った。「書簡を見たから、次はランチだ、頼むよハワード君」
「わかりました。ああ、机の上の靴下、どかしてくださいよ? ランチが不味くなりそうです」
大神官は本の山に挟み込まれたように置き去りになっていた、脱ぎ捨てた靴下を見つけた。
「あぁ…… はいはい、これでいいだろ?」
彼は靴下を指先でつまみ、足元に投げた。
ハワードは顔をしかめると踵を返した。
白い聖衣と光輝くかのような白銀の髪、見た目だけは神々しさがあるので、この大神官のどうしようもなさは目の当たりにするまで俄かには信じられない。たまに行われる祭祀の舞台程度では、その人間性など見えてはこない。
そして俗人受けのよい大神官を広告塔にして神殿は信者獲得に余念がない。姿絵の版画は神殿詣での土産物では一、二を争う人気商品だ。いわく、心が洗われるようだ、だの、女神に愛でられる大神官、だの。こんなだらしのない姿を見て、信者はどんな顔をするのやら。
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