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第四章
48 私が国のために成したこととは?
はぁはぁはぁはぁ
俺は軽く息を吐きながら、ひたすら城下街を走る。
以前はゴミや汚物が浮いていた川が、今では浮いているのは舞う葉や花びらだ。ゴミなどは見受けられず、水は透き通り、魚が泳いでいるではないか。
街にも新たに「ゴミ箱」が所々に設置され、ゴミが目に付くことはなくなった。それにゴミを回収し、処分を行い、また街の清掃をする業者ができ、浮浪していた者が雇用につけるようになり、明らかに街の空気も雰囲気も変わっていて、これが俺の伴侶が提案したことであると思うと鼻が高い。
皆が笑顔で談笑し、買い物をし、そして立ち食いをして、ゴミはゴミ箱へ。
街は賑やかに活気づいている。
そして、元第二騎士団長「ガレス・オークレイ」が残虐なことをしていた場所にも訪れた。
そこは今でも立ち入り禁止になっていて中には入れないが、その周りには多くの花が植えられ、添えられていた。俺も花を買って来るべきだったと思い踵を返すと少し遠くの方で花売りの母娘であろう者が荷車を引いている。急いでその者たちの元に走ると、母娘の服は草臥れ、顔にも覇気がなく、瘦せ細っていた。事情を聞くと「瘴気で夫を亡くし、定期的に入る給料がなく、見栄えの良い花を森から摘んできてはこうして売り歩いている」とのことだ。とりあえず、俺は荷車の花を全部買い取り、建物の周りに全て添えてもらった。
母と娘はしきりに頭を下げ「ありがとうございます」を繰り返す。が、瘴気の問題を解決できなかった王族に責任はある。この親子にスイレンが提案し、設立された「学園」の話をした。
「今の家を出て、住み込みでお母さんが働ける学園がある。娘は無料でそこで勉強ができる。もちろん住み込みと言っても一つのアパートで親子一緒に暮らせる」と説明をした。
母親は是が非でもお願いしたいとのことで、俺が学園長に話を通しておくので、詳しいことは明日学園に行ってくれと伝えてその場を離れた。
瘴気によって失われたものは戻ってこない。「街」は活気が戻っているが、日常が戻ってこない人がまだまだいることに俺は見て見ぬふりをしていたのだ。
俺に何ができるのか?と考えたとき「何もできない」だった。
学園についても、瘴気についても、バーミリアや魔国、焔、アーダルリアの国にしても全てが「スイレン・フウマ」によって解決されていて、俺は何も国に貢献していないのだ。
俺にできることは何か?考えても考えてもわからない。
怒りで走り出したはずなのに、自分の無能さに腹が立ち、無性にスイレンに会いたくなった。
急いでスイレンがいる館に行くが、汗だくで自分が臭くて先に風呂だと思い自室に戻ろうとしたところでトウキに会った。
「おっ?めっちゃ汗だくじゃん!!翠蓮は風呂入ったばっかりなのに鍛錬裏でしてるから、あいつ誘って風呂入って来いよ」
「あ、ああ、すまない」
「いや、いいって!その汗と臭いじゃ食堂に行けねーだろう?」
「そうなのだが、トウキ殿はもう食べたのか?」
「ん?ああ、俺は翠蓮が戻ってくる前に食ったから、あんま腹減ってねーんだよな。だから二人で食ってきてください」
「遠慮せずとも・・・・・」
「いやいや、夫婦の邪魔はしたくないんでね~~。馬に蹴られたくないし」
「???では、お言葉に甘えて、スイレンと食べてくる」
「ああ、そうしてくれ。そろそろ結界が弱まるころだと思うから俺は王宮に戻るわ。後は頼んだ」
「ああ、任せ・・・・・って人の話を最後まで聞いてから行ってくれ」
トウキは、人の話を最後まで聞かず、スイレンと同じように一瞬でその場からいなくなったのだ。
本当にこの者たちの力量は恐ろしく、そして頼もしい。俺もこれくらい強くなれたらいいのにと願わずにはいられない。
「あれ?ジオルド???うっわ~~~めっちゃ汗くっさ~~~。風呂入ろうぜ!!」
人が決意を新たにしているのに、その決意を台無しにしてくれたスイレンに少々腹がたち、弱めの腹パンを食らわせてやった。
「へ?」とキョトンとした表情がかわいくて、さっと唇を奪うと真っ赤に顔を染め、腹パンをやり返された。
俺は軽く息を吐きながら、ひたすら城下街を走る。
以前はゴミや汚物が浮いていた川が、今では浮いているのは舞う葉や花びらだ。ゴミなどは見受けられず、水は透き通り、魚が泳いでいるではないか。
街にも新たに「ゴミ箱」が所々に設置され、ゴミが目に付くことはなくなった。それにゴミを回収し、処分を行い、また街の清掃をする業者ができ、浮浪していた者が雇用につけるようになり、明らかに街の空気も雰囲気も変わっていて、これが俺の伴侶が提案したことであると思うと鼻が高い。
皆が笑顔で談笑し、買い物をし、そして立ち食いをして、ゴミはゴミ箱へ。
街は賑やかに活気づいている。
そして、元第二騎士団長「ガレス・オークレイ」が残虐なことをしていた場所にも訪れた。
そこは今でも立ち入り禁止になっていて中には入れないが、その周りには多くの花が植えられ、添えられていた。俺も花を買って来るべきだったと思い踵を返すと少し遠くの方で花売りの母娘であろう者が荷車を引いている。急いでその者たちの元に走ると、母娘の服は草臥れ、顔にも覇気がなく、瘦せ細っていた。事情を聞くと「瘴気で夫を亡くし、定期的に入る給料がなく、見栄えの良い花を森から摘んできてはこうして売り歩いている」とのことだ。とりあえず、俺は荷車の花を全部買い取り、建物の周りに全て添えてもらった。
母と娘はしきりに頭を下げ「ありがとうございます」を繰り返す。が、瘴気の問題を解決できなかった王族に責任はある。この親子にスイレンが提案し、設立された「学園」の話をした。
「今の家を出て、住み込みでお母さんが働ける学園がある。娘は無料でそこで勉強ができる。もちろん住み込みと言っても一つのアパートで親子一緒に暮らせる」と説明をした。
母親は是が非でもお願いしたいとのことで、俺が学園長に話を通しておくので、詳しいことは明日学園に行ってくれと伝えてその場を離れた。
瘴気によって失われたものは戻ってこない。「街」は活気が戻っているが、日常が戻ってこない人がまだまだいることに俺は見て見ぬふりをしていたのだ。
俺に何ができるのか?と考えたとき「何もできない」だった。
学園についても、瘴気についても、バーミリアや魔国、焔、アーダルリアの国にしても全てが「スイレン・フウマ」によって解決されていて、俺は何も国に貢献していないのだ。
俺にできることは何か?考えても考えてもわからない。
怒りで走り出したはずなのに、自分の無能さに腹が立ち、無性にスイレンに会いたくなった。
急いでスイレンがいる館に行くが、汗だくで自分が臭くて先に風呂だと思い自室に戻ろうとしたところでトウキに会った。
「おっ?めっちゃ汗だくじゃん!!翠蓮は風呂入ったばっかりなのに鍛錬裏でしてるから、あいつ誘って風呂入って来いよ」
「あ、ああ、すまない」
「いや、いいって!その汗と臭いじゃ食堂に行けねーだろう?」
「そうなのだが、トウキ殿はもう食べたのか?」
「ん?ああ、俺は翠蓮が戻ってくる前に食ったから、あんま腹減ってねーんだよな。だから二人で食ってきてください」
「遠慮せずとも・・・・・」
「いやいや、夫婦の邪魔はしたくないんでね~~。馬に蹴られたくないし」
「???では、お言葉に甘えて、スイレンと食べてくる」
「ああ、そうしてくれ。そろそろ結界が弱まるころだと思うから俺は王宮に戻るわ。後は頼んだ」
「ああ、任せ・・・・・って人の話を最後まで聞いてから行ってくれ」
トウキは、人の話を最後まで聞かず、スイレンと同じように一瞬でその場からいなくなったのだ。
本当にこの者たちの力量は恐ろしく、そして頼もしい。俺もこれくらい強くなれたらいいのにと願わずにはいられない。
「あれ?ジオルド???うっわ~~~めっちゃ汗くっさ~~~。風呂入ろうぜ!!」
人が決意を新たにしているのに、その決意を台無しにしてくれたスイレンに少々腹がたち、弱めの腹パンを食らわせてやった。
「へ?」とキョトンとした表情がかわいくて、さっと唇を奪うと真っ赤に顔を染め、腹パンをやり返された。
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