不運が招く人間兵器の異世界生活

紫苑

文字の大きさ
20 / 247
第一章

19.甘いからだ※

「なあ、ジオルド殿下・・・・・・」
「スイ、この部屋には私と君しかいないのだから、殿下はよしてくれないか?」
「うん、わかった」
「で、何を言おうとしたんだ?」
ジオルドは羽織っていた上着とマントをソファーの背にかけた後、俺の服を脱がす。俺はされるがまま、ジオルドの好きにさせてやる。
「俺さ、アルバートたちに嘘ついちゃったわ」
「嘘?」
俺の上着はジオルドの物の上に落とされた。
「実は、あの術に副作用はないんだよ」
「??ん、??んん?ということは?」
「ああ、欲情してないんだよ。いたって普通なんだ」
「っ!!??じゃ、私に今晩空けておいてくれとは・・・・・」
「はは、ま、俺の素直な気持ち?ああでも言わないと、ジオルドが俺を抱く口実なんてないだろう?」
「はっ?いや、あるだろう!私はいつだって君が欲しいと!」
「でも、何で欲しいか言わないだろう?態度だけで、言葉はくれてないだろう?」
「っ!!!そ、それは・・・・・」
「言いたくないの?それとも言えないわけ?」
狼狽えるジオルドをソファーに座らせる。
その狼狽ぶりは俺に対しての負の感情ではなくて、何と言っていいのか・・・・・・。
「君に伝えるタイミングを考えていたんだ、私は・・・・・・。本当は言いたくて仕方ないんだ!でも、・・・・・・今回のこの件が片付いたら君に絶対に伝える!言葉で!それまで、待っていてくれないか?」
決意が痛いほど俺の心の臓に突き刺さってくる。強烈な想いがっ!
「はは、言葉より身体の関係が先ってどうなの?ま、気持ちはわかってるから待つよ。俺の返事もその時でいいよな?」
「ああ、もちろんだ。それまでしっかりと考えてくれ」
「その言葉そっくりそのまま返すわ。俺を納得させる言葉用意しておけよ」
「任せておけと言いたいが、気の利いた言葉を用意できる自信は全くと言ってない!!」
エッヘンと胸を張って威張るのは、今日何回見たっけ?あれ、これデジャブ?
「ジオルドって初めて会った時は本当に格好良かったのに、数日間でそれがなくなったわ」
「えっ?!駄目な王子になってる?」
「はは、違う違う、可愛い王子に変わってる」
「嬉しくないな、スイ」
腕を引かれ俺はジオルドの胸に倒れ込むと、そっと顎を取られて優しいキスを繰り返される。段々と深まる口づけから、水音がするまでに時間はそうかからなかった。


「はぁ・・・ぁ・・・・・ん」
「スイの身体を余裕を持って見るのは初めてだな。出会った時は夜の森で君の綺麗な肌の色さえはっきりと見えなかった。次はジルの解呪を行った後だが、既にレイに愛撫を施され、余裕のない虚ろなスイを見て、私自身を見失ってまた君の身体をじっくりと見ることが叶わなかった。でも、今日は堪能するよ?君を・・・・・」
「ぁ・・・・・・ん・・・その、つも・・・り」
私はスイの首筋をねっとりと舐め、そして狭い耳の中を届く範囲まで犯していく。
手は胸の飾りを抓み、痛みを加えると途端にビクリと身体を振るわせ固まってしまった。
そこに「すまない」と囁きかけ吸い付くと
「ふぁぁあぁ」
と、何とも乱らで愛らしい欲声を聞くことができた。
「かわいい、私のスイ・・・・・」
「ぁ・・・・・ジオ・・・ぅぁ・・・」
赤く熟れた胸の蕾に戯れながら、私は口づけを段々と下に降ろしていくと、健気に勃ち上がっているスイの大事なモノに軽くキスをする。
「ひっ!そんぁぁっ!」
否定の言葉なんて聞きたくない。
やっとスイを独り占めできるのだ。
やっとスイの身体を私一人で堪能できるのだ。
視覚で、嗅覚で、触覚で、味覚で!
楽しい!!そして、美味い!!!
もっともっと私にスイの味を覚えさせてくれ!!
振るえて今後の期待に待つそれをパクリと咥え、唾液をたっぷり乗せて時間をかけて抜いていく。
先端から漏れる液は甘く感じ、「もっとくれ」ときつく吸い上げると、一際大きな嬌声を上げて私の口の中でイッてしまったのだ。
「美味しいな、スイ・・・・・もっともっとだっ!」
「ふぁぁ・・・・・のま・・・な・・・・ぃっ!ああっ!」
だから否定の言葉はいらない!私は濡れそぼる奥に秘められた小さな口に舌を這わせる。
「ひぅっ!そんなところっ!!!」
どこもかしこも甘いな、スイは。中も甘いのだろうな。
丹念に縁を舐め柔らかくし、指でクイッと穴を広げるとテラテラと光る赤い内部が私を誘うように踊っているのだ。
誰がこの誘いを拒否できようか?私は請われるまま、舌をそっと入れると
「ひぃぃっ!な、なんてことっ・・・も、いやぁぁ」
スイの悲鳴に反して、中はもっとと誘うように奥へ誘導する。
ああ、本当に美味いな。
ピチャピチャと水音がするのに耐えられないのだろう、ついにスイは枕に顔を押しつけ耳を塞いでしまった。それでもその仕草ですら可愛いのだから仕方ない。
充分に解れたころ私は、自分の勃起したモノをスイに見せて、
「これから挿れるから楽にしてて」
「ううう、バキバキじゃん・・・・・てか、デカすぎっ!」
「それは褒め言葉だね。スイを喜ばせるためにこんなに大きくなったこの子をもっと褒めてあげて?」
「王子が下品だったなんて・・・・・・」
「失礼だな。ま、ゆっくり挿れるからね」
解れきったそこに私のを充てると中が「ひと思いに入ってこい!」と命令してくるようで、つい
「うわぁぁぁぁああああああっ!」
と、スイに絶叫をあげさせてしまうほど強烈に挿れてしまったのだ。
その後は、ひっきりなしにスイの口からは強い快楽のための嬌声が漏れるだけだった。



バシン!
「こんのぉ、変態!!!」
ジオルドの顔面に枕を投げつけてやったら、見事にヒット!
「スイ、変態とは酷い、あ、うん、いや、変態かも?スイの身体味わってたら変態になれるのが私です。白状しますから、スイ、どうかその右手に持つもう一つの枕を置いてくれないか?」
変態プレイをされた俺は羞恥で居たたまれなくて、もう、もう!!!
「明日ジオルドは5キロ追加なっ!」
「え?ええええええええええええっ!私公務に間に合うのか?」
「知らんっ!」
と言う言葉と俺の腹の虫が鳴るのは同時だった。
「ははは。風呂入って、食堂に行くかい?騎士専用の食堂はいつでも開いているからね。夜番もあるからいつでも食べられるようにしているんだ」
「え、そうなの?じゃ、食べる。体力使ったから腹減った。その前にお前は歯を磨け!口の中黴菌だらけだからな!それまで口づけはしないからなっ!」
「ああ、わかったよ。次回からは洗浄魔法をかけてから舐めるよ」
「・・・・・・・誰がそれをしろと言った?」
そんな魔法があってもあんな所舐められるのは絶対にい・や・だっ!
「はっはっは!とりあえず、スイはお風呂に入っておいで?私は歯を磨くから」
「ああ、そうさせて貰いたいが、風呂まで連れてけ。足がたたん!」
「ご命令のままに、我が妃」
手の甲にキスを落とされる。今していた行為より可愛いはずなのに、心臓の音が五月蠅いくらいに鳴る。
「ううう、やっぱりジオルドは格好いい」
その言葉に、柔らかくて優しい顔を見せてくれた。
それは出会った中で一番綺麗な姿だった。
感想 6

あなたにおすすめの小説

処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる

猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。 しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。 当然そんな未来は回避したい。 原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。 さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……? 平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。 ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

腐男子♥異世界転生

よしの こひな
BL
ある日、腐男子で新卒サラリーマン・伊丹トキヤの自室にトラックが突っ込む。 目覚めたトキヤがそこで目にしたのは、彼が長年追い続けていたBL小説の世界――。しかも、なんとトキヤは彼が最推しするスパダリ攻め『黒の騎士』ことアルチュール・ド・シルエットの文武のライバルであり、恋のライバルでもあるサブキャラの「当て馬」セレスタン・ギレヌ・コルベールに転生してしまっていた。 トキヤは、「すぐそばで推しの2人を愛でられる!」と思っていたのに、次々と原作とは異なる展開が……。 ※なろうさん、Caitaさん、PIXIVさんでも掲載しています。

おひめさまな俺、帝王に溺愛される

  *  ゆるゆ
BL
帝王陛下に捧げられることになった小国の王族レイには、大変な問題が──! ……男です。

52歳のおっさん、異世界転移したら下水道に捨てられた――下水の汚物は宝の山だった

よっしぃ
ファンタジー
【祝!3/22~25 ホットランキング第1位獲得!】 皆様の熱い応援、本当にありがとうございます! ファンタジー部門6位獲得しました!感謝です! 【書籍化作家の本気作。まず1話、読んでください】 電車でマナー違反を注意したら、逆ギレされて殴られた。 気がついたら異世界召喚。 だが能力鑑定は「なし」。魔力適性も「なし」。 52歳のおっさんに、異世界は容赦ない。 結論――王都の地下下水道に「廃棄」。 玄湊康太郎。職業、設備管理。趣味、健康管理。 血管年齢は実年齢マイナス20歳。 そんな自慢も、汚物まみれの下水道じゃ何の役にも立たない。 だが、転んだ拍子に起きた「偶然の浄化」が、すべてを変えた。 下水には、地上の連中が気づかない「資源」が眠っている。 捨てられた魔道具。 長年魔素を吸い続けた高純度魔石。 そして、同じく捨てられた元聖女、セシリア。 チート能力なし。異能なし。魔法も使えない。 あるのは、52年分の知識と経験、そして設備屋としてのプロ意識だけ。 汚物を「資源」に変え、捨てられた者たちと共に成り上がる。 スラムから始まる、おっさんの本気の逆転劇。 この作品には、現代の「病気」と「健康」に対する、作者の本気のメッセージが込められています。 魔力は毒である。代謝こそが命である。 軽い気持ちで読み飛ばせる作品ではありません。 でも、だからこそ――まず1話、読んでください。 【最新情報&著者プロフィール】 代表作『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』(オリコンライトノベル部門18位記録)の著者が贈る最新作! ◆ 2月に待望の【第2巻】刊行! ◆ 現在、怒涛の展開となる【第3巻】を鋭意執筆中! ◆ 【コミカライズ企画進行中】! すでにキャラデザが完成し、3巻発売と同時に連載スタート予定です。絶対的な勢いで駆け上がる本作に、ぜひご期待ください!

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

最弱白魔導士(♂)ですが最強魔王の奥様になりました。

はやしかわともえ
BL
のんびり書いていきます。 2023.04.03 閲覧、お気に入り、栞、ありがとうございます。m(_ _)m お待たせしています。 お待ちくださると幸いです。 2023.04.15 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。 m(_ _)m 更新頻度が遅く、申し訳ないです。 今月中には完結できたらと思っています。 2023.04.17 完結しました。 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます! すずり様にてこの物語の短編を0円配信しています。よろしければご覧下さい。