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第一章
53.不運が招く人間兵器の幸せ
正午の鐘が王の間に鳴り響く。
「バーミリア王太子殿下、トリス・バーミリアをバーミリア国王に任命する!また、我がフィルハート帝国第二王女ヘルミア・フィルハートとの婚姻を認める。今後二人には、バーミリアの発展の為に命を賭してでも貢献して貰う!」
「「はいっ」」
新郎新婦は恭しく、フィルハートの王族に頭を垂れる。
そこに参列しているのは、フィルハートの者だけではない。バーミリアで捕らわれていた貴族たちの参列も許されている。
そして、新たに王となったトリスに、フィルハート王自ら冠を彼の頭に置いたのだ。
そして、
「君は血が繋がっていなくとも、我が息子となった。ヘルミアをくれぐれも頼む。そして、こちらの王子たちが困っていれば手を差し伸べてあげてくれ」
「っ!!!はいっ!!必ずや私は約束を果たします!そして、・・・・・・ヘルミアを一生愛し続けます!」
その言葉を聞いて、ヘルミア様は号泣され、姉のナルミア様に抱きしめられる。傍に控えていた臣下も涙ぐんでいる。
うんうん、本当にええ話やな~~~~。
戴冠式は無事に終わり、次は叙勲式となった。
俺がエリアスを任命したが、ま、要は儀式が必要で、再び、エリアスは第二王子キュリアスからマント及びピアスを賜っていた。
で、誰が闘技場で相手をするかという話になったとき、俺が手をあげたが、一様にして「却下された」。
これも、解せない!!!
「戴冠式及び婚姻の儀、叙勲式はこれにて!正式な結婚式は後日バーミリアで行うこととする!!」
「「「はっ!!!」」」
恭しく皆が一同、王に向かって頭を下げる。通常それを見たら王族はこの場から離れるはずなのに、一向にその気配が見受けられない。
臣下たちはソワソワして、小さな話声まで聞こえてくる始末。チラリとジオルドたちを見ると、何かをしており、そして、微笑んでいる。
ん???
「第四騎士団団長スイレン・フウマ、前へっ!」
「!!!!!!!はっ!」
俺は突然呼ばれ驚きつつも、冷静を装い、言われたとおり前に出て、膝を付き最敬礼をする。
「フウマ団長以外は面を上げよっ!」
「「「っ!!!」」」
「???」
何が行われようとしているのか判っていない臣下たちが面を上げると、驚きの声が小さくあちらこちらから聞こえてきた。決して俺を害そうとかそういう色の声ではなくて、どっちかと言うと『歓喜』に近い。
一体何なのだ?
一向に顔を上げるよう指示がないため、そのままでいると俺の傍に二つの気配が寄りそう。
「スイレン・フウマ、どうか我々と結婚してはくれまいか?」
「・・・・・はっ?」
俺は驚きで顔を上げると、そこにはジオルドとジルフォードが小さな箱を俺に差し出している。
その中には小さな金色のリングが鎮座している。リングの真ん中には紫の宝石が黒と金の宝石に挟まれていて、俺たちの瞳の色を現しているのが一目でわかる。
『俺の傍にいる』と宝石が主張している。
ああ、なんて言っていいのだろう・・・・・・・。
言葉にならない。
「スイ、この時までこの言葉を取っておいたんだ。ジル?」
「ん」
「「スイ、君を愛しているよ」」
「あ・・・・・・ぁ・・・・・・」
「漸く言えた、この言葉」
「大切な大切な言葉だから、この日のために取っておいたんだ」
「・・・・・・・・・・・・・」
「「スイ??」」
嬉しいっ!
嬉しくて、嬉しくて、嬉しくてっ!!
でも、でもっ!!
「お、俺は男「「そんなの関係ないっ!!」」
二人の怒った声に遮られた。
「ごめん」
「すまない」
二人は俺を抱きしめる。
「言ってなかったね。この国は同性婚が可能だよ」
「へ?」
「スイは、この国を見てどう思った?」
「ん?」
どう思った、って・・・・・・。
前の俺の世界と変わらない。ただ、女性と子供の数が釣り合わないと・・・・・・ん??
「辿り着いたみたいだな?この国は、『瘴気』が蔓延していた頃、女性の致死率が高く、子供の減少が著しかった」
「その光景を悲観した精霊王が我々に『同性でも子を成す方法』を授けてくれた。それから、同性婚が認められている」
「・・・・・・・はっ?つまり、俺でも子を成せるって事?」
「「ああ」」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
嬉しい気持ちが引っ込んで、「超ファンタジー」という感想しか今思いつかない。
「だから、俺たちは結婚できるよ?そこは気にしないで」
「いや、気にするだろう!そりゃ、俺はジオルド殿下もジルフォード殿下もす、好きだけど、でもっ!二人となんてっ!」
「「嫌??」」
「っ!!!なわけねーだろう!嬉しいよっ!嬉しいけど!」
「ならば、それだけでいい」
「何も心配はいらない」
「「だから、簡潔な言葉をくれないか、スイ」」
「・・・・・・・・はい、私もあなた方のお側で添い遂げることを望みます」
「「っ!!!!スイっ!」」
苦しいまでに抱きしめられる。
肩に冷たい物が落ちてくる。
二人の吐息には、涙を我慢している色が混じる。
そして、周りから盛大な拍手が送られる。
見られている、皆に。
プロポーズを。
恥ずかしい、けど、皆に祝福されて、嬉しい。
サーシャ様なんて、涙を流しながら、盛大な拍手を送ってくれている。
この二人の親にも認められた、嬉しいプロポーズ。
こんな幸せ・・・・・・・
「不運が招く人間兵器の異世界生活に、超幸せな一生が待っているなんて、誰が想像できようか」
「バーミリア王太子殿下、トリス・バーミリアをバーミリア国王に任命する!また、我がフィルハート帝国第二王女ヘルミア・フィルハートとの婚姻を認める。今後二人には、バーミリアの発展の為に命を賭してでも貢献して貰う!」
「「はいっ」」
新郎新婦は恭しく、フィルハートの王族に頭を垂れる。
そこに参列しているのは、フィルハートの者だけではない。バーミリアで捕らわれていた貴族たちの参列も許されている。
そして、新たに王となったトリスに、フィルハート王自ら冠を彼の頭に置いたのだ。
そして、
「君は血が繋がっていなくとも、我が息子となった。ヘルミアをくれぐれも頼む。そして、こちらの王子たちが困っていれば手を差し伸べてあげてくれ」
「っ!!!はいっ!!必ずや私は約束を果たします!そして、・・・・・・ヘルミアを一生愛し続けます!」
その言葉を聞いて、ヘルミア様は号泣され、姉のナルミア様に抱きしめられる。傍に控えていた臣下も涙ぐんでいる。
うんうん、本当にええ話やな~~~~。
戴冠式は無事に終わり、次は叙勲式となった。
俺がエリアスを任命したが、ま、要は儀式が必要で、再び、エリアスは第二王子キュリアスからマント及びピアスを賜っていた。
で、誰が闘技場で相手をするかという話になったとき、俺が手をあげたが、一様にして「却下された」。
これも、解せない!!!
「戴冠式及び婚姻の儀、叙勲式はこれにて!正式な結婚式は後日バーミリアで行うこととする!!」
「「「はっ!!!」」」
恭しく皆が一同、王に向かって頭を下げる。通常それを見たら王族はこの場から離れるはずなのに、一向にその気配が見受けられない。
臣下たちはソワソワして、小さな話声まで聞こえてくる始末。チラリとジオルドたちを見ると、何かをしており、そして、微笑んでいる。
ん???
「第四騎士団団長スイレン・フウマ、前へっ!」
「!!!!!!!はっ!」
俺は突然呼ばれ驚きつつも、冷静を装い、言われたとおり前に出て、膝を付き最敬礼をする。
「フウマ団長以外は面を上げよっ!」
「「「っ!!!」」」
「???」
何が行われようとしているのか判っていない臣下たちが面を上げると、驚きの声が小さくあちらこちらから聞こえてきた。決して俺を害そうとかそういう色の声ではなくて、どっちかと言うと『歓喜』に近い。
一体何なのだ?
一向に顔を上げるよう指示がないため、そのままでいると俺の傍に二つの気配が寄りそう。
「スイレン・フウマ、どうか我々と結婚してはくれまいか?」
「・・・・・はっ?」
俺は驚きで顔を上げると、そこにはジオルドとジルフォードが小さな箱を俺に差し出している。
その中には小さな金色のリングが鎮座している。リングの真ん中には紫の宝石が黒と金の宝石に挟まれていて、俺たちの瞳の色を現しているのが一目でわかる。
『俺の傍にいる』と宝石が主張している。
ああ、なんて言っていいのだろう・・・・・・・。
言葉にならない。
「スイ、この時までこの言葉を取っておいたんだ。ジル?」
「ん」
「「スイ、君を愛しているよ」」
「あ・・・・・・ぁ・・・・・・」
「漸く言えた、この言葉」
「大切な大切な言葉だから、この日のために取っておいたんだ」
「・・・・・・・・・・・・・」
「「スイ??」」
嬉しいっ!
嬉しくて、嬉しくて、嬉しくてっ!!
でも、でもっ!!
「お、俺は男「「そんなの関係ないっ!!」」
二人の怒った声に遮られた。
「ごめん」
「すまない」
二人は俺を抱きしめる。
「言ってなかったね。この国は同性婚が可能だよ」
「へ?」
「スイは、この国を見てどう思った?」
「ん?」
どう思った、って・・・・・・。
前の俺の世界と変わらない。ただ、女性と子供の数が釣り合わないと・・・・・・ん??
「辿り着いたみたいだな?この国は、『瘴気』が蔓延していた頃、女性の致死率が高く、子供の減少が著しかった」
「その光景を悲観した精霊王が我々に『同性でも子を成す方法』を授けてくれた。それから、同性婚が認められている」
「・・・・・・・はっ?つまり、俺でも子を成せるって事?」
「「ああ」」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
嬉しい気持ちが引っ込んで、「超ファンタジー」という感想しか今思いつかない。
「だから、俺たちは結婚できるよ?そこは気にしないで」
「いや、気にするだろう!そりゃ、俺はジオルド殿下もジルフォード殿下もす、好きだけど、でもっ!二人となんてっ!」
「「嫌??」」
「っ!!!なわけねーだろう!嬉しいよっ!嬉しいけど!」
「ならば、それだけでいい」
「何も心配はいらない」
「「だから、簡潔な言葉をくれないか、スイ」」
「・・・・・・・・はい、私もあなた方のお側で添い遂げることを望みます」
「「っ!!!!スイっ!」」
苦しいまでに抱きしめられる。
肩に冷たい物が落ちてくる。
二人の吐息には、涙を我慢している色が混じる。
そして、周りから盛大な拍手が送られる。
見られている、皆に。
プロポーズを。
恥ずかしい、けど、皆に祝福されて、嬉しい。
サーシャ様なんて、涙を流しながら、盛大な拍手を送ってくれている。
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