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第二章
28.そっちの殿下
香ばしい匂いが鼻をくすぐり、「目を開けて」と訴える。
それに従うように重たい瞼をゆっくりと開いていくと、明るい室内が目に飛び込んできて、少し痛みを覚える。
「あ、おはようございます、団長。ジルフォード殿下から仰せつかり、軽食をお持ちしました」
優しい笑顔で、俺の傍に立つレイン。
「どう、しっ!ごほっ!」
喉の傷みに咽せてしまい、俺は背を丸める。
そんな俺の背をレインは優しい手つきで撫でてくれる。
「こうなることは想像していましたが、さすがにやり過ぎなので、殿下であろうが成敗してきましたので、ご安心ください。それと今日はごゆっくりお過ごしください。殿下に「全て」仕事を責任をもってやらせますので」
ピキキッと額に青筋が浮かんでいるのは、見なかった事にしてと。
「ありがと、レイン。そのスープ飲むから取ってくれ」
「はい、わかりました。それにしても随分愛されたようですね」
「ぶふっ!!ごほっごほっ!」
「ああっ!大丈夫ですか!?」
渡されたスープを吹き出してごめんなさい。
ですが、貴方が悪いですよね?
「おま、何てこと聞く」
「紹介してよかったです、あのお店!でも、毎回これだと困りますね?休みの日の前日だけにしてくださいね!仕事に支障をきたすので!」
「はい、そうですね・・・・・・」
全てわかっていらっしゃる様です、はい。
「私も仕事に戻ります。自室に戻られるようでしたら、殿下にお伝えしますが?」
「ん、戻る。ここのベッド大きすぎて、目が覚めた今ではもう落ち着いて寝られない」
「はは。では、そのようにお伝えしておきます。では、ごゆっくりお過ごしくださいね」
レインは食器も下げてくれて、本当にできた副官だ。
腰は鈍く痛むが、動けないほどではない。
ただ、腹の中の違和感がすんごい事になっている。
あんなに奥に入るものなんだと、他人事の様に考えている自分がいる。
そっとその箇所を撫でると、まだ挿っているのではないのか、と思えるような感覚に戸惑う。
「は~~。考えないでおこう。さてとっ!あの子たちに会いに行くかな!」
「にゃ~~~ん」
と可愛らしく鳴く、子猫たちとその母親。
しばらくは人慣れのため、ナルミア様が子供たちと遊ばしていたのだが、随分と慣れたため、俺の自室がある館への引っ越しになったのだ。
館の中を自由に動き回る猫たち。
癒されるっ!!
俺が帰ってくると、必ず玄関まで出迎えに来てくれる!
「ただいま!ごはんはもらったのか?」
「にゃ~~~ん」
スリスリと俺のふくらはぎに額を擦りつけてくる。
母猫を抱っこすると、子猫たちもせがんでくるので、存分に可愛がってやろうとリビングに移動をすると、そこには第一騎士団のレオンハルトとユーステスがゆったりと寛いでいたのだ。
「お、お帰り、スイ。聞いたぞ?殿下たちに足腰立てなくなるまで鳴かされたんだって?」
「っ!!!」
「スイ団長、大丈夫ですか?湿布持ってきましょうか?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「ソレダレニキイタ・・・・・・・」
「「殿下から」」
俺はこの時ほど、あの二人を殴りたいと思ったことはないだろう。
「ちょっと、あの二人に制裁加えてくるわ」
「わーーーーーっ!ちょっちょっと待て!その顔本気だなっ!?」
「当たり前だろう!?人様に言いふらす様なことではないだろうにっ!!」
「言いふらすというか、あのお二人の機嫌が良すぎて『気持ち悪い』と言ったオーガスト殿下が聞き出して、それを言いふらしたんですよ!」
「・・・・・・・・第一の『殿下』が言いふらしたのか・・・・・・・」
「「ああ(はい)」」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・な、お前らの所の殿下に拳骨一発入れていい?」
「すでにサーシャ様から惨めなお仕置きをされてますよ」
「???惨め?」
「はい・・・・・・」
話を聞くと、サーシャ様が俺に着させようとしているドレスに合う下着の試着をさせられているらしい。
「それは見てみたいな」
「だろ?」
「でしょ?でも、命令で今日非番になっちゃいました!」
「ああ、それで二人ともここにいるんだな」
「そうだ」
「なので、お昼ご飯まだでしたらご一緒しましょう!団長の野菜たっぷりのオムレツです!」
「うおっ!いいな、それ!!!軽食は済ませたけど、激しい運動の後だから、足りなくてさ!」
「うわっ!さらっと凄いこと言ったよ、この人」
ユーステスが口元を押さえながら「むふふ」とニヤついている。
「本当の事だから良いだろう。あ、こいつらにご飯やってくれたのユーステス?」
「はいっ!俺猫大好きなんです!実家も猫屋敷と呼ばれるくらい凄いんですよ!」
「ほ~~~~!!!今度行く!」
「はいっ!是非!!」
野菜たっぷりの美味しいランチを食べながら、ゆっくりと楽しい一時を過ごしました。
なのに、こんな時ほど何かが起るわけで・・・・・。
それに従うように重たい瞼をゆっくりと開いていくと、明るい室内が目に飛び込んできて、少し痛みを覚える。
「あ、おはようございます、団長。ジルフォード殿下から仰せつかり、軽食をお持ちしました」
優しい笑顔で、俺の傍に立つレイン。
「どう、しっ!ごほっ!」
喉の傷みに咽せてしまい、俺は背を丸める。
そんな俺の背をレインは優しい手つきで撫でてくれる。
「こうなることは想像していましたが、さすがにやり過ぎなので、殿下であろうが成敗してきましたので、ご安心ください。それと今日はごゆっくりお過ごしください。殿下に「全て」仕事を責任をもってやらせますので」
ピキキッと額に青筋が浮かんでいるのは、見なかった事にしてと。
「ありがと、レイン。そのスープ飲むから取ってくれ」
「はい、わかりました。それにしても随分愛されたようですね」
「ぶふっ!!ごほっごほっ!」
「ああっ!大丈夫ですか!?」
渡されたスープを吹き出してごめんなさい。
ですが、貴方が悪いですよね?
「おま、何てこと聞く」
「紹介してよかったです、あのお店!でも、毎回これだと困りますね?休みの日の前日だけにしてくださいね!仕事に支障をきたすので!」
「はい、そうですね・・・・・・」
全てわかっていらっしゃる様です、はい。
「私も仕事に戻ります。自室に戻られるようでしたら、殿下にお伝えしますが?」
「ん、戻る。ここのベッド大きすぎて、目が覚めた今ではもう落ち着いて寝られない」
「はは。では、そのようにお伝えしておきます。では、ごゆっくりお過ごしくださいね」
レインは食器も下げてくれて、本当にできた副官だ。
腰は鈍く痛むが、動けないほどではない。
ただ、腹の中の違和感がすんごい事になっている。
あんなに奥に入るものなんだと、他人事の様に考えている自分がいる。
そっとその箇所を撫でると、まだ挿っているのではないのか、と思えるような感覚に戸惑う。
「は~~。考えないでおこう。さてとっ!あの子たちに会いに行くかな!」
「にゃ~~~ん」
と可愛らしく鳴く、子猫たちとその母親。
しばらくは人慣れのため、ナルミア様が子供たちと遊ばしていたのだが、随分と慣れたため、俺の自室がある館への引っ越しになったのだ。
館の中を自由に動き回る猫たち。
癒されるっ!!
俺が帰ってくると、必ず玄関まで出迎えに来てくれる!
「ただいま!ごはんはもらったのか?」
「にゃ~~~ん」
スリスリと俺のふくらはぎに額を擦りつけてくる。
母猫を抱っこすると、子猫たちもせがんでくるので、存分に可愛がってやろうとリビングに移動をすると、そこには第一騎士団のレオンハルトとユーステスがゆったりと寛いでいたのだ。
「お、お帰り、スイ。聞いたぞ?殿下たちに足腰立てなくなるまで鳴かされたんだって?」
「っ!!!」
「スイ団長、大丈夫ですか?湿布持ってきましょうか?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「ソレダレニキイタ・・・・・・・」
「「殿下から」」
俺はこの時ほど、あの二人を殴りたいと思ったことはないだろう。
「ちょっと、あの二人に制裁加えてくるわ」
「わーーーーーっ!ちょっちょっと待て!その顔本気だなっ!?」
「当たり前だろう!?人様に言いふらす様なことではないだろうにっ!!」
「言いふらすというか、あのお二人の機嫌が良すぎて『気持ち悪い』と言ったオーガスト殿下が聞き出して、それを言いふらしたんですよ!」
「・・・・・・・・第一の『殿下』が言いふらしたのか・・・・・・・」
「「ああ(はい)」」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・な、お前らの所の殿下に拳骨一発入れていい?」
「すでにサーシャ様から惨めなお仕置きをされてますよ」
「???惨め?」
「はい・・・・・・」
話を聞くと、サーシャ様が俺に着させようとしているドレスに合う下着の試着をさせられているらしい。
「それは見てみたいな」
「だろ?」
「でしょ?でも、命令で今日非番になっちゃいました!」
「ああ、それで二人ともここにいるんだな」
「そうだ」
「なので、お昼ご飯まだでしたらご一緒しましょう!団長の野菜たっぷりのオムレツです!」
「うおっ!いいな、それ!!!軽食は済ませたけど、激しい運動の後だから、足りなくてさ!」
「うわっ!さらっと凄いこと言ったよ、この人」
ユーステスが口元を押さえながら「むふふ」とニヤついている。
「本当の事だから良いだろう。あ、こいつらにご飯やってくれたのユーステス?」
「はいっ!俺猫大好きなんです!実家も猫屋敷と呼ばれるくらい凄いんですよ!」
「ほ~~~~!!!今度行く!」
「はいっ!是非!!」
野菜たっぷりの美味しいランチを食べながら、ゆっくりと楽しい一時を過ごしました。
なのに、こんな時ほど何かが起るわけで・・・・・。
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