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第二章

41.芽生え

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そうして、第一騎士団が到着しても、俺は5人プラス1人の訓練に明け暮れた。
正直、レインがここまで食らいついてくるとは想像もしなかった。
他の5人も同じ事を思っていたようで、
「凄いですねレイン殿!短期間で忍びの技を会得するなんて!」
「いえいえいえ!まだまだです!!ただ私の加護は『風』なので今回教えて戴いた術と相性が良かっただけですよ」
と。
なんと、友情が芽生えておりました!
それにしてもレインには忍びの才能があったようで、『風』の加護を応用することをすぐに覚えた。
例えば『風』の力を借りて、屋根に飛び乗ったりできるようになったのだ。
なるべくして俺の副官になったのだろうな。
すんごい出会いだわ。


そうしてここに来て二週間。
漸く認められるくらいの力を身につけたので、彼らの力と合う神獣様に会わせる。
彼らは神獣様とお会いした途端平伏し、それを見た神獣様が大慌て!
でも、彼らの反応は『満足』
『翠蓮殿、この者たちをよくここまで仕上げました』
『感謝致します』
『ああ、漸くまともな人間の力となれる』
『五神獣様方にもご迷惑をおかけ致しました』
「ああ、特に問題はありませんよ。朱雀たちは久しぶりに貴方方に会えて満足していましたから」
『翠蓮殿、我々は貴方様の幸せを願っておりますよ』
「ありがとうございます」
俺は、片膝を突き、胸の前で手のひらに拳を合わせる礼を取った。
『では、翠蓮殿、またお会い致しましょう』

そうして、彼らは新たな護り手と同調したのだった。
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