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第三章

34 焼き肉

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インターフォンが鳴ったので、俺は待ち人たちを中に招き入れてもまだ二人は集中したままで。
「へ~~~、これほどの集中力はすごいな」
「だろう?それに掌に力が出現してんだよな」
「っ!!ほ~~こちらの世界で、やるな」
「だろっ!」
「だが、形にはなってないね。日にちが解決してくれそうだけど」
「そっ!だから、焼き肉まで二人にはこのままの状態を維持して貰っておくわ。菖蒲、レインは俺が面倒見るからレイフォードに付き添ってやってくれ」
「了解!」
「エリアスは、実は炎の他に闇が少し混じっているから力の合わせ技を竜胆に学んでくれ」
「『闇』が使えるのか、俺に?」
「ああ、前に言っただろう?ただ、お前案外不器用なんだよな~~~。本当は正確な技の作り方なら葵なんだけど、その葵は凄い力を持っておきながらそれを正確に使いこなせていないアルバートを指導して貰わないといけないし。ま、『闇』についはおいおい知っていけば良いから、とりあえず技の種類を増やせ。アルバートは精度を上げる訓練な」


「うっまっ!これが焼き肉かっ!」
「本当に美味しいです!」
「柔らかい!!しかも焼きたて!!」
「酒が進むな!」
よく動いた4人はモクモクパクパク食っていくが、殿下たちは、
「焼きながら食べるとは・・・・・・・。野外活動のようだ!」
「俺たち基本作られた物ばかりだもんな」
と、目を輝かせ自分たちで焼いている。
案外楽しそうだ。
フィルハート組は食に集中しているので、俺たちは訓練について話し合った。
「すごいスピードで吸収している」
「ああ、どんな訓練をしていたらあんなお粗末な技になってしまったのか不思議だ」
「精度もぐんと成長しているわ」
「で、魔国の『瘴気』には抗えそうか?」
「「「否」」」
と3者が同じようにいう。
「まだ無理よ。最終日にならないとわからないけど」
「ま、俺たちもそっちの国に付いていってサポートくらいはしてやる」
「じゃないと、スイ、他の男と寝るはめになるんだろう?」
「ぶっ!!!!ごほっ!!なっ!!」
「青龍殿が言っていたぞ?」
「・・・・・・・・・・・・・・そうだ。あの国の『瘴気』を祓うには、俺の身体の代償が伴う」
「ならば、仕上げないとな」
「こっちの世界には俺たちという超強い先生がいるんだからさ!」
「安心してお前は『瘴気』を祓えば良い。後のことは考えるな」
「ん・・・・・・・ありがとう」
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