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第四章

26 ちょっとだけ休憩の話

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「これで漸く殿下たちから解放される~~~~」
ダラリとダイニングテーブルに突っ伏したエリアスが、大きな溜息と共にこう呟いたのだ。
現在殿下たちは陛下や重要家臣と今後のアーダルリアの処遇を考えている。俺たちは騎士という名目でその場から立ち退くことを命じられ、扉の前に数人の衛兵を残して、騎士団長寮でまったりとしている最中だ。
「エリアスさん?疲れてんのか???胃に優しいもんがいいか?」
「『さん』はいらない。呼び捨てで構わない。こっちもトウキと呼ばせて貰うからな。で、胃は至って健康だから食事は皆が美味しく食べられるものにしてくれ」
「あいよ、エリアス。じゃ、魚中心にしてやるわ!」
「あ、肉もください、すみませんっ!!しかも、トンカツという物を食べたいです!」
「ああ???ちっ!仕方ねーな。ちょび~~と肉料理作るかな」
言葉は嫌々なのに態度がルンルン。何故ならリクエストまで貰えたからだ。ただ単に「肉が欲しい」だと桃季的に困るのだそうだ。肉でも煮込み?揚げ物?焼き?

どれやねん!!!

と、なるそうで。
あ、豚肉の部位増やしてねーか?揚げ用の肉、多くなってるわ。
チラッと桃季を見ると「これも揚げるか~?よく食べる男ばかりだから作りがいあるぜ!」とまじで喜んでいるが、
「俺たちお前の料理残さずすんごい鱈腹いつも食ってるよな?」
区切りを一切入れずに問うてやると、
「食いっぷりが違うんだよ、お前らとこっちの騎士は!ちなみにお前らあまり『肉』を食わねーじゃん?だから楽しいんだよな!もちろんお前ら用に魚料理ちゃんと作ってやるからな!それとも自分で作るか翠蓮??」
「段々、俺たちの扱い雑になってきたな桃季・・・・・・。ま、料理人のお前が言うくらいだから俺たちはお前を満足させられてなかったんだろうよ!ちっくしょーーーーーーーーーーーーーーー!でも自分では作らん!桃季の飯が美味い!これは事実だ!だから頼むぜ!」
「あったりまえよ!絶対手は抜かない!楽しみにしとけ!だから、さっさと話し合い済ませて美味く食おうぜ!」
「「「確かに!!!」」」
誰もが意見が合致した瞬間だった。
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