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第四章
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「では、話し合いは終わったな~~。こっちも飯できたぞ!!」
桃季がダイニングテーブルへ拡げた料理は、目が楽しめる物だった。
「あっ!トンカツだ!食べたかったんですよ!!トウキが作った料理で一番好きなんです!!」
「肉料理が美味いなんて初めて言われたかも?いつも魚メインだからな。な~翠蓮?」
「うっせ~~な。でも、お前の料理は何でもどれでも美味いのは確かなんだからな!これだけははっきり素直じゃない俺様が断言してやる!」
「素直じゃないの自分で認めんのかよぉ~~~。ま、いいや。お前の好きなマリネも数種類作ってっから食え食え!」
「お、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!タコのマリネ、サーモンのマリネ、鯛のマリネ、イカとエビのマリネっ!!!うっしゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー!桃季愛してるぅぅぅ!」
「愛はてめーの王子にだけ語ってろっ!!」
どっかで聞いた台詞だな?
ん?俺がレインに言ったことあったか?
ま、そんなんどうでもよくて・・・・・・・・
「超満足~~~~~」
そして、遠征の日。
「先に魔国にいるアルバート団長とアシュレイ副団長には状況を説明している」
「了解しました」
「スイ、気をつけて行ってくるんだぞ?」
「スイ、兄上に迷惑かけるなよ?」
「それと、ちゃんと食えよ?」
「ちゃんと寝ろよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うっせ~~わ!てめーらは俺の母ちゃんかっ!つか、そっくりそのままお前らにその言葉返してやる!!!」
「「はい、その通りですね」」
普段心配性じゃない癖に今日に限って「母ちゃん」を発揮してくる。
うぜ~~~し、本来俺が毎日毎日毎日!お前らに言っていることだっ!!!
それに今の姿!
「殿下たちこそちゃんと休めよ。めっちゃヨレヨレじゃん???そんなんじゃ、国を護る事すらできねーぞ?」
まるでゾンビのようにゲソッとしている。顔も何だか青白いし、目が虚ろだ。
「スイと暫く会えなくなると思うと気分が凹んでしまって、仕事が手に着かなくてな」
「スイの肌を堪能できない日々に押し潰されそうだ!」
「・・・・・・・キモイ・・・・・。少しは『俺離れ』しやがれ、甘ったれども」
「ま、ま~落ち着け翠蓮。菖蒲、翠蓮を頼んだぞ」
「あら、誰に言っているの?私しかこの役目請け負えないでしょうに???」
「だからこそだよ。俺らの翠蓮様の暴走阻止しろよ」
「ええ、了解したわ」
「おいっ!!!」
俺に同行するのは菖蒲のみ。あの技をもし使うのであれば菖蒲の存在が必須だからだ。葵と竜胆は魔国へ、桃季はフィルハートに残ってあの「おっさん☆ズ」を監視だ。
「では、行ってきま~~~す」
と、これから遠征に行くとは思えない剽軽な開始音頭からアーダルリアの運命は変わるのだった。
桃季がダイニングテーブルへ拡げた料理は、目が楽しめる物だった。
「あっ!トンカツだ!食べたかったんですよ!!トウキが作った料理で一番好きなんです!!」
「肉料理が美味いなんて初めて言われたかも?いつも魚メインだからな。な~翠蓮?」
「うっせ~~な。でも、お前の料理は何でもどれでも美味いのは確かなんだからな!これだけははっきり素直じゃない俺様が断言してやる!」
「素直じゃないの自分で認めんのかよぉ~~~。ま、いいや。お前の好きなマリネも数種類作ってっから食え食え!」
「お、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!タコのマリネ、サーモンのマリネ、鯛のマリネ、イカとエビのマリネっ!!!うっしゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー!桃季愛してるぅぅぅ!」
「愛はてめーの王子にだけ語ってろっ!!」
どっかで聞いた台詞だな?
ん?俺がレインに言ったことあったか?
ま、そんなんどうでもよくて・・・・・・・・
「超満足~~~~~」
そして、遠征の日。
「先に魔国にいるアルバート団長とアシュレイ副団長には状況を説明している」
「了解しました」
「スイ、気をつけて行ってくるんだぞ?」
「スイ、兄上に迷惑かけるなよ?」
「それと、ちゃんと食えよ?」
「ちゃんと寝ろよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うっせ~~わ!てめーらは俺の母ちゃんかっ!つか、そっくりそのままお前らにその言葉返してやる!!!」
「「はい、その通りですね」」
普段心配性じゃない癖に今日に限って「母ちゃん」を発揮してくる。
うぜ~~~し、本来俺が毎日毎日毎日!お前らに言っていることだっ!!!
それに今の姿!
「殿下たちこそちゃんと休めよ。めっちゃヨレヨレじゃん???そんなんじゃ、国を護る事すらできねーぞ?」
まるでゾンビのようにゲソッとしている。顔も何だか青白いし、目が虚ろだ。
「スイと暫く会えなくなると思うと気分が凹んでしまって、仕事が手に着かなくてな」
「スイの肌を堪能できない日々に押し潰されそうだ!」
「・・・・・・・キモイ・・・・・。少しは『俺離れ』しやがれ、甘ったれども」
「ま、ま~落ち着け翠蓮。菖蒲、翠蓮を頼んだぞ」
「あら、誰に言っているの?私しかこの役目請け負えないでしょうに???」
「だからこそだよ。俺らの翠蓮様の暴走阻止しろよ」
「ええ、了解したわ」
「おいっ!!!」
俺に同行するのは菖蒲のみ。あの技をもし使うのであれば菖蒲の存在が必須だからだ。葵と竜胆は魔国へ、桃季はフィルハートに残ってあの「おっさん☆ズ」を監視だ。
「では、行ってきま~~~す」
と、これから遠征に行くとは思えない剽軽な開始音頭からアーダルリアの運命は変わるのだった。
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みんなの感想(6件)
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見つかりました!!!
ありがとうございます!
お手数おかけしました!(*;ω人)ゴメンナサイ
よかったです!
見つけて戴いて、嬉しいです!!
今再開に向けて、頑張ってますので、それまで首を長くして待って戴けると嬉しいです。
ありがとうございました!!
この作品何回も読み返すぐらい大好きです!!
主人公最強系かつカップリングが尊いみたいな作品ほんとに無くて(泣)……だからこの作品を読んだ時は「探してたやつや!」ってなってめっちゃ嬉しかったです
素敵な作品ありがとうございます
コメント失礼しました
コメントありがとうございます!!
楽しんで戴けたようで、本当に嬉しいです!
主人公がなかなか態度も言葉も悪い子ですが、これから更に悪化するかと・・・・・・・
え、いや、ね~~~
ムーンライトノベルズ様の方では先行して投稿しているのですが、そちらも今休止中です。
しかし、近々再開する予定なので、言葉遣いの悪化した翠蓮をお待ちくだされば、大変嬉しいです(笑)
すいません!
なろうでも探したのですが見つかりませんでした😭
どう探せば見つかりますか?
探してくださり、本当にありがとうございます!
そして、間違っておりました!
ムーンライトノベルズ様です。
すみません!
「なろう」様では違うジャンルをアップしてまして、ごっちゃになってました!
あり得ない間違い、本当にすみません!
しかし、探してくださったのは本当に嬉しいです!
書く活力になりました!
今日、これから続きを書きためていこうと思います。
ありがとうございました!!