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第四章
31 神話を堕とす
数日の航海の後、数日の陸の移動で漸くアーダルリアについた。
俺と菖蒲だけなら陸移動に数日もかからず、一日程度で来れたはずなのだがな。
ま、言ってもしかたないことだけど。
城壁内はどす黒い瘴気で覆われ、魔国と大差ない状況だと推察できる。
だが、違いが一つある。
「菖蒲、これ俺の手に負えないかもしれない」
「っ!!!ということは」
「ああ、怒れる『神話』が大暴れだわ・・・・・・・」
上空には大きな大きな日本では「大蛇」と呼ばれているヨルムンガンドが、口から瘴気をばら撒き、その風圧で人々は飛ばされ、家も何もかもが上空を舞っているではないか。
ヨルムンガンドとは北欧神話に出てくる幻獣で、『神』と呼ぶに相応しいのかどうかは俺にはわからない。だが、神同等の力を持ち、俺が対等に言葉を交わしてよい相手ではないことは、確かなのだ。
力量が・・・・・・・・違いすぎる!!!
そして、相手が『神』クラスの場合は、四神獣様は手を絶対に貸してはくれない。
特に『怒れる神』に対しては。
神と神の闘いならば、致し方ない。自分たちもその『部類』なのだから。
ただ、神は人間に対して、『呆れ』はあれど、『怒り』を表さない。
理由がわかるか?
それはな「人間だから仕方ない」で終わらせられる些末な「事象」だからだ。
だが、その考えを持つ神クラスが怒るってことは、相当なことをしでかしてしまったということだ。
俺の『命』だけではどうにもならない。
どうしたらっ!!
俺の眼前に小さな小さな子供が強風に飛ばされてきて、地面に叩きつけられた。
俺は、俺は、俺は!!
必死になってこの子の命を!身体を繋ぎ止める!!
菖蒲も額に汗を流しながら、懸命に治療に取りかかるが・・・・・・・・・・・・・・・・・。
神の怒りは、それを赦さなかった・・・・・・・・・・
無残にも小さな命が俺たちの目の前で失われたのだ・・・・・・・・・・・・・・。
「あ、あ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
俺の力が足りないばかりに!!
俺がもっともっと強ければ!!!!!!!
と、思うが、何かがストンと心に堕ちてきた。
『神』を堕とす
「菖蒲、殿下たちを護れ」
「翠蓮!!!!あなたはっ!!!」
「ここからは俺だけが入る!他の者が入ることは許さん!死にたければ入ればよいが、俺は絶対にその者たちを護らない!そんな余裕があるかっ!!!いいかっ!ここから待避しろ!絶対に近づくな!!ただ、信じてくれ!俺の命が果てようが『今生きているアーダルリアの民の命は俺が護り抜く』」
「す、翠蓮!!!!待って!!!なら私も連れて行って!!!」
「菖蒲!!!わかっているはずだ!ここにいる全てを護れるのは「お前しかいない」と」
「・・・・・・・・・・・・わかったわ。だけど、約束して!絶対に生きて還ると!そして、もう一度日本に戻ってくると!」
「了解!俺だって簡単に死んでたまるか!あがいてあがいて、藻掻き続けるさ!だから、期待薄だけど、信じててくれ!」
「っ!!!承知致しました、翠蓮様。気をつけて行ってらっしゃいませ」
そう言って菖蒲はすぐに強固な結界を隊全体にかけ終えたのだった。
キュリアス殿下や第二騎士団たち、泣き叫ぶレインを押さえ込むエリアスやヴォルフ、アーダルリアの兵士が強固な結界から脱出できないのを見届けた俺は、
アーダルリアへ足を踏み入れた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
俺と菖蒲だけなら陸移動に数日もかからず、一日程度で来れたはずなのだがな。
ま、言ってもしかたないことだけど。
城壁内はどす黒い瘴気で覆われ、魔国と大差ない状況だと推察できる。
だが、違いが一つある。
「菖蒲、これ俺の手に負えないかもしれない」
「っ!!!ということは」
「ああ、怒れる『神話』が大暴れだわ・・・・・・・」
上空には大きな大きな日本では「大蛇」と呼ばれているヨルムンガンドが、口から瘴気をばら撒き、その風圧で人々は飛ばされ、家も何もかもが上空を舞っているではないか。
ヨルムンガンドとは北欧神話に出てくる幻獣で、『神』と呼ぶに相応しいのかどうかは俺にはわからない。だが、神同等の力を持ち、俺が対等に言葉を交わしてよい相手ではないことは、確かなのだ。
力量が・・・・・・・・違いすぎる!!!
そして、相手が『神』クラスの場合は、四神獣様は手を絶対に貸してはくれない。
特に『怒れる神』に対しては。
神と神の闘いならば、致し方ない。自分たちもその『部類』なのだから。
ただ、神は人間に対して、『呆れ』はあれど、『怒り』を表さない。
理由がわかるか?
それはな「人間だから仕方ない」で終わらせられる些末な「事象」だからだ。
だが、その考えを持つ神クラスが怒るってことは、相当なことをしでかしてしまったということだ。
俺の『命』だけではどうにもならない。
どうしたらっ!!
俺の眼前に小さな小さな子供が強風に飛ばされてきて、地面に叩きつけられた。
俺は、俺は、俺は!!
必死になってこの子の命を!身体を繋ぎ止める!!
菖蒲も額に汗を流しながら、懸命に治療に取りかかるが・・・・・・・・・・・・・・・・・。
神の怒りは、それを赦さなかった・・・・・・・・・・
無残にも小さな命が俺たちの目の前で失われたのだ・・・・・・・・・・・・・・。
「あ、あ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
俺の力が足りないばかりに!!
俺がもっともっと強ければ!!!!!!!
と、思うが、何かがストンと心に堕ちてきた。
『神』を堕とす
「菖蒲、殿下たちを護れ」
「翠蓮!!!!あなたはっ!!!」
「ここからは俺だけが入る!他の者が入ることは許さん!死にたければ入ればよいが、俺は絶対にその者たちを護らない!そんな余裕があるかっ!!!いいかっ!ここから待避しろ!絶対に近づくな!!ただ、信じてくれ!俺の命が果てようが『今生きているアーダルリアの民の命は俺が護り抜く』」
「す、翠蓮!!!!待って!!!なら私も連れて行って!!!」
「菖蒲!!!わかっているはずだ!ここにいる全てを護れるのは「お前しかいない」と」
「・・・・・・・・・・・・わかったわ。だけど、約束して!絶対に生きて還ると!そして、もう一度日本に戻ってくると!」
「了解!俺だって簡単に死んでたまるか!あがいてあがいて、藻掻き続けるさ!だから、期待薄だけど、信じててくれ!」
「っ!!!承知致しました、翠蓮様。気をつけて行ってらっしゃいませ」
そう言って菖蒲はすぐに強固な結界を隊全体にかけ終えたのだった。
キュリアス殿下や第二騎士団たち、泣き叫ぶレインを押さえ込むエリアスやヴォルフ、アーダルリアの兵士が強固な結界から脱出できないのを見届けた俺は、
アーダルリアへ足を踏み入れた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
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