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第四章
39 たらしはどこでもたらし
キュリアス殿下たちと別れた俺は、避難し遅れている人が居ないか注意深く探りながら、レインたちの元に格好良く、ここ重要な!「格好良く!」登場したのだった。
のにっ!
「翠蓮・・・・・・あーーーんた、身体犠牲にしたわね!!!」
「っ!はは、菖蒲にはわかっちゃうか~」
と、ヘラリと言うたのが悪かったのか、思いっきり拳骨を落とされました。
「~~~~~~っ!!!」
「だ、団長っ!?大丈夫ですか?というか、犠牲にした『身体』って!どこをです!!治しますから、すぐにその部分を私の前に晒しなさい!!」
「ちょっ!レイン!?落ち着け!!!怪我などした部分はないから!」
「ですがっ!」
「『俺の身体』を使って、あの大蛇を眷属にしたんだ」
「っ!?ま、さか・・・・・・・・・・そ、んな・・・・・」
レインは俺の言葉の意味を理解したようで、その場にへたり込むと大きな滴を目から止めどなく流れさせ始めた。
その滴を俺は掬い、頬を撫でて、
「お前はいつも俺の事を心配してくれる、思ってくれている。本当にありがたい副官で、友で、戦友だ」
「だ、んちょ・・・・・・」
「だから、泣かないでくれ。お前に泣かれては、俺がしたことが「間違ったこと」だと思ってしまいそうだ」
「っ!す、すみません!」
袖で目を擦り、溢れ出る滴を強制的に止めにかかる。
「あ~もう!折角の綺麗な顔が腫れちゃったじゃないか!」
「ふふふ、いいんです。どうせすぐに元に戻りますから。フィルハートに戻りましたら、ハーブ茶を煎れますね」
「お前の茶は心を満たす」
「はいっ!」
レインは泣いたのが嘘のように元気に立ち上がり、怪我人の元に駆けていく。
その後を俺と菖蒲が追いかける。
「あんた、旦那がいながら副官を口説くなんて、全く。罪作りな人ね」
「あいつは本当に俺にはもったいないくらいの『良い』人間だ」
「そうね・・・・・・私にとってもよ・・・・・ところで、あんたこのこと「旦那様たち」に伝えるの?」
「ああ、もちろんだ。この事で「別れ」が生じても、どうも思わない。既に殿下たちには言うてあるからな。『疑わない、裏切らない、一生愛すること』。これを違えたら凄惨なことになると」
「でも、今回はあんたが・・・・・・・」
「だけど、殿下たちは俺に言った。『絶対に離さない』と。それを反故にするなら、俺は追い縋らないし、どうでもよい」
「は~~~そうね。それにあれをどうにか出来るのはこの世に『翠蓮様』だけだった。異を唱えること何て誰にもできないのだから」
「わかったならもういいだろう。早く民の手当を・・・・・って。スタンピードを起こしているボスらしいのがこっち見てるんだけど?」
「え?どれどれ。あら~本当ね~でも、あの程度、翠蓮じゃなくても斃せるわよね。今のフィルハートならね」
「だとよ、レイン。お前もあっちに加わってこい。自分の力を試してこい」
「え?あ、はいっ!はい???でも、怪我人・・・・・・」
「心配いらねーって。菖蒲もいるし、俺もあんま得意じゃねーけど、治癒術使えるし」
そう言って俺は、レインの首根っこをひっ捕まえて、
「では、行ってこーーーーーーーーーーーーーい」
と、ぶん投げたのだった。
「っ!?団長―――――――――――――!覚えておいてくださいねぇぇっぇぇぇぇぇぇっぇええ!!」
珍しくキレた声を上げて、スタンピードのボスへ飛んで行きましたとさ。
めでたし、めでたし!
「まだ、終わってないわよ、翠蓮。重傷者は私が診るから、あんたは軽傷者をドンドン治癒していってちょうだい」
「了解!」
アーダルリアの兵が救助してくる民の中には、栄養失調だと思われる多くの『犠牲者』がいた。
だが、現在食料は持ってきていないので、どうすることもできない。
全てが終わり次第、フィルハートやバーミリア、焔などに援助を求めようとは思うのだが、魔国への援助で国庫に保管している食料はほとんど底をついているとのこと。
第一騎士団に目茶苦茶頑張って貰うしかない!
俺も早く手伝わないと!
だから、レインよ、とっととトドメ差しやがれーーーーーーーーーーーーーーーー!
思いが通じたのか、俺の叫びの木霊が消える頃、漸く地響きを轟かせながら巨軀のボスが斃れ伏したのだった。
それに伴い、小物の魔物は逃げるように元の道へと戻り始め、アーダルリアに残ったのは無残に破壊された街、そして・・・・・・・・・多くの遺体だけだった。
俺はホルシオで行った葬送、『煌華葬送』で魂を安らかな場所へ送り届けた。
のにっ!
「翠蓮・・・・・・あーーーんた、身体犠牲にしたわね!!!」
「っ!はは、菖蒲にはわかっちゃうか~」
と、ヘラリと言うたのが悪かったのか、思いっきり拳骨を落とされました。
「~~~~~~っ!!!」
「だ、団長っ!?大丈夫ですか?というか、犠牲にした『身体』って!どこをです!!治しますから、すぐにその部分を私の前に晒しなさい!!」
「ちょっ!レイン!?落ち着け!!!怪我などした部分はないから!」
「ですがっ!」
「『俺の身体』を使って、あの大蛇を眷属にしたんだ」
「っ!?ま、さか・・・・・・・・・・そ、んな・・・・・」
レインは俺の言葉の意味を理解したようで、その場にへたり込むと大きな滴を目から止めどなく流れさせ始めた。
その滴を俺は掬い、頬を撫でて、
「お前はいつも俺の事を心配してくれる、思ってくれている。本当にありがたい副官で、友で、戦友だ」
「だ、んちょ・・・・・・」
「だから、泣かないでくれ。お前に泣かれては、俺がしたことが「間違ったこと」だと思ってしまいそうだ」
「っ!す、すみません!」
袖で目を擦り、溢れ出る滴を強制的に止めにかかる。
「あ~もう!折角の綺麗な顔が腫れちゃったじゃないか!」
「ふふふ、いいんです。どうせすぐに元に戻りますから。フィルハートに戻りましたら、ハーブ茶を煎れますね」
「お前の茶は心を満たす」
「はいっ!」
レインは泣いたのが嘘のように元気に立ち上がり、怪我人の元に駆けていく。
その後を俺と菖蒲が追いかける。
「あんた、旦那がいながら副官を口説くなんて、全く。罪作りな人ね」
「あいつは本当に俺にはもったいないくらいの『良い』人間だ」
「そうね・・・・・・私にとってもよ・・・・・ところで、あんたこのこと「旦那様たち」に伝えるの?」
「ああ、もちろんだ。この事で「別れ」が生じても、どうも思わない。既に殿下たちには言うてあるからな。『疑わない、裏切らない、一生愛すること』。これを違えたら凄惨なことになると」
「でも、今回はあんたが・・・・・・・」
「だけど、殿下たちは俺に言った。『絶対に離さない』と。それを反故にするなら、俺は追い縋らないし、どうでもよい」
「は~~~そうね。それにあれをどうにか出来るのはこの世に『翠蓮様』だけだった。異を唱えること何て誰にもできないのだから」
「わかったならもういいだろう。早く民の手当を・・・・・って。スタンピードを起こしているボスらしいのがこっち見てるんだけど?」
「え?どれどれ。あら~本当ね~でも、あの程度、翠蓮じゃなくても斃せるわよね。今のフィルハートならね」
「だとよ、レイン。お前もあっちに加わってこい。自分の力を試してこい」
「え?あ、はいっ!はい???でも、怪我人・・・・・・」
「心配いらねーって。菖蒲もいるし、俺もあんま得意じゃねーけど、治癒術使えるし」
そう言って俺は、レインの首根っこをひっ捕まえて、
「では、行ってこーーーーーーーーーーーーーい」
と、ぶん投げたのだった。
「っ!?団長―――――――――――――!覚えておいてくださいねぇぇっぇぇぇぇぇぇっぇええ!!」
珍しくキレた声を上げて、スタンピードのボスへ飛んで行きましたとさ。
めでたし、めでたし!
「まだ、終わってないわよ、翠蓮。重傷者は私が診るから、あんたは軽傷者をドンドン治癒していってちょうだい」
「了解!」
アーダルリアの兵が救助してくる民の中には、栄養失調だと思われる多くの『犠牲者』がいた。
だが、現在食料は持ってきていないので、どうすることもできない。
全てが終わり次第、フィルハートやバーミリア、焔などに援助を求めようとは思うのだが、魔国への援助で国庫に保管している食料はほとんど底をついているとのこと。
第一騎士団に目茶苦茶頑張って貰うしかない!
俺も早く手伝わないと!
だから、レインよ、とっととトドメ差しやがれーーーーーーーーーーーーーーーー!
思いが通じたのか、俺の叫びの木霊が消える頃、漸く地響きを轟かせながら巨軀のボスが斃れ伏したのだった。
それに伴い、小物の魔物は逃げるように元の道へと戻り始め、アーダルリアに残ったのは無残に破壊された街、そして・・・・・・・・・多くの遺体だけだった。
俺はホルシオで行った葬送、『煌華葬送』で魂を安らかな場所へ送り届けた。
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