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【一人目・一条 臨】
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私たちは一旦街に戻り、酒を飲みながら自分たちのステータスを確認すると、
「おっ!また闇レベル上がってるわ。え~~と、28になってる!ランクはちょうど30!」
「俺もだ!俺も闇レベルが上がってるし、ランクも姉さんと同じ30!」
「あと、格闘レベルが上がってるわね。25になってるわ」
「そりゃ~そうだろうよ。プレイヤー殺しをプロレス技で倒しちゃったんだからさ」
「アサシンにあるまじき行動ですな」
「自分で言うなよ・・・・・・・・。しかし、他のステータスはあまり上がってねーな。次のダンジョンで上げるかな」
「そうね~。私、『風』のレベルを上げたいのよね。風を利用して、移動スキルを向上させたいのよ」
「お、俺もそれ考えてたんだよ!じゃあ、姉さん、今度のダンジョンも一緒に行こうぜ!つかさ、もう姉さんのギルドに入れてくれよ。その方がギルドランクも上がるし、ギルド仲間での共闘だとステータス上げは、ギルドメンバー以外と闘うより多くなるんだぜ!それに姉さんのギルド名だと入りたがる奴いねーと思うから、ある意味楽だしさ」
「そうなの?そうね、いいわよ。あんたが相棒だと動きやすい事が今日のダンジョンでわかったわ。ねえ、何であんたは私がカメレオンを使ってあの位置を攻撃することがわかったの?」
一緒に闘った事なんて無いのに、こいつには私の行動が手に取るようにわかっていた節がある。そして、私もこいつがどういう戦い方をするか感覚でわかったのは何故か。
「俺も不思議だったんだよな。もし俺がアサシンでも、姉さんの対応はしなかったと思う。アサシンなら瞬発力が凄いため、一瞬で間合いに切り込みに入るだろうけど、それだとあいつは倒せなかった。アサシンの殺傷能力は隠密があってこそのものだからな。騎士や剣士なら間合いに入ったら倒せているけどな。姉さんの場合、間合いに入るって無謀な事はしないと何か思ったんだよ。ならば、固定スキルを使うだろうと思ったんだが、戦い方も知らない姉さんがそんなすぐに使えるスキルかと一瞬思ったんだけど、姉さんを信用した」
「っ!私もねあんたが「右目を狙う」って考えたのよ。左では駄目なんだと感覚でわかったわ。あとあんたクレーン射撃してるでしょ?銃の持ち方、姿勢、そして目力がそれを物語っていたわ。そして、ダンジョンに入る前から私を「信用している」って態度も見て取れた。だからこそ、あんたを『相棒』と呼んだのよ」
ちょっと恥ずかしいけれど、ヒョウゴだって私を信用してから自分のやるべき事をしたし、話をしてくれた。だから、私だってそれに応えないと仁義に反するじゃない。
あ~恥ずかしい!
ちらりとヒョウゴを見るとあんぐりと大きな口を開け、固まっている。
「ちょ、ちょっと!」
と、肩を揺すると突然目から大きな粒が溢れだして、
「ぐっ・・・くぅ・・・・・嬉しいこと言ってくれる。何だよこの糞ゲー凄すぎんだろっ!」
溢れてくる涙が止まらないのか、膝の上にぼとぼとと落としている様はなんだか歳の離れた弟の様で、ついつい頭をヨシヨシと撫でてしまった。
その光景は周りから見たら異様だったらしく、何故か通報され、先ほど会ったポリスの方々に厳重注意を受けてしまった。
なんだか超絶に疲れた一日だったわ。
「おっ!また闇レベル上がってるわ。え~~と、28になってる!ランクはちょうど30!」
「俺もだ!俺も闇レベルが上がってるし、ランクも姉さんと同じ30!」
「あと、格闘レベルが上がってるわね。25になってるわ」
「そりゃ~そうだろうよ。プレイヤー殺しをプロレス技で倒しちゃったんだからさ」
「アサシンにあるまじき行動ですな」
「自分で言うなよ・・・・・・・・。しかし、他のステータスはあまり上がってねーな。次のダンジョンで上げるかな」
「そうね~。私、『風』のレベルを上げたいのよね。風を利用して、移動スキルを向上させたいのよ」
「お、俺もそれ考えてたんだよ!じゃあ、姉さん、今度のダンジョンも一緒に行こうぜ!つかさ、もう姉さんのギルドに入れてくれよ。その方がギルドランクも上がるし、ギルド仲間での共闘だとステータス上げは、ギルドメンバー以外と闘うより多くなるんだぜ!それに姉さんのギルド名だと入りたがる奴いねーと思うから、ある意味楽だしさ」
「そうなの?そうね、いいわよ。あんたが相棒だと動きやすい事が今日のダンジョンでわかったわ。ねえ、何であんたは私がカメレオンを使ってあの位置を攻撃することがわかったの?」
一緒に闘った事なんて無いのに、こいつには私の行動が手に取るようにわかっていた節がある。そして、私もこいつがどういう戦い方をするか感覚でわかったのは何故か。
「俺も不思議だったんだよな。もし俺がアサシンでも、姉さんの対応はしなかったと思う。アサシンなら瞬発力が凄いため、一瞬で間合いに切り込みに入るだろうけど、それだとあいつは倒せなかった。アサシンの殺傷能力は隠密があってこそのものだからな。騎士や剣士なら間合いに入ったら倒せているけどな。姉さんの場合、間合いに入るって無謀な事はしないと何か思ったんだよ。ならば、固定スキルを使うだろうと思ったんだが、戦い方も知らない姉さんがそんなすぐに使えるスキルかと一瞬思ったんだけど、姉さんを信用した」
「っ!私もねあんたが「右目を狙う」って考えたのよ。左では駄目なんだと感覚でわかったわ。あとあんたクレーン射撃してるでしょ?銃の持ち方、姿勢、そして目力がそれを物語っていたわ。そして、ダンジョンに入る前から私を「信用している」って態度も見て取れた。だからこそ、あんたを『相棒』と呼んだのよ」
ちょっと恥ずかしいけれど、ヒョウゴだって私を信用してから自分のやるべき事をしたし、話をしてくれた。だから、私だってそれに応えないと仁義に反するじゃない。
あ~恥ずかしい!
ちらりとヒョウゴを見るとあんぐりと大きな口を開け、固まっている。
「ちょ、ちょっと!」
と、肩を揺すると突然目から大きな粒が溢れだして、
「ぐっ・・・くぅ・・・・・嬉しいこと言ってくれる。何だよこの糞ゲー凄すぎんだろっ!」
溢れてくる涙が止まらないのか、膝の上にぼとぼとと落としている様はなんだか歳の離れた弟の様で、ついつい頭をヨシヨシと撫でてしまった。
その光景は周りから見たら異様だったらしく、何故か通報され、先ほど会ったポリスの方々に厳重注意を受けてしまった。
なんだか超絶に疲れた一日だったわ。
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