政略結婚ですが何か?【完】

makojou

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企み

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エイドリアンの名案から数週間で優秀な側近は見事に命を果たしてやって来た。


『エイディ、約束の婚約者だ』

アンドリューが得意気に差し出す紙を受け取り
エイドリアンはニヤリと笑みをこぼした。

『本当にお前は‥』

アンドリューが見繕ってきた王女はリントン王国第2王女であった。既に第1王女はアリア王国と婚約を結んでいる。

『中立国には中立国で居てもらわぬとな。』

エイドリアンは納得するように頷き

『でもまあ、よく承諾したな?リントン王も。』

‥。

バツの悪そうな顔をするアンドリューに

『で?問題は?何なの?』

お見通しのエイドリアンをチラリと見て

『アリアが娶る第1王女は流石は王女。きちんと教育された淑女であるらしいが‥』

そこまで言うとアンドリューは

『脳内花畑?傲慢?人形?どれなの?』


目を見開くアンドリューは

『いや、どれも当てはまる様な違うような?』


煮えきらないアンドリューに

『まあ、いい。所詮は政略結婚。血があれば問題無い。』

エイドリアンは不敵な笑みを浮かべ受け取った釣書をクシャリと丸めゴミ箱に投げ込んだ。

こうして難航を極めていたエイドリアンの婚約が優秀な側近により簡単に纏まったのである。


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