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一難去ってまた一難
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アリア大王国へ戻る馬車でイザベラは重い口を開いた。
『申し訳ありませんでした。』
晴れぬ心のまま、謝罪をするイザベラにアレクセイは
『何を詫びている?』
初めて向き合いながら交わした会話がこれである。
イザベラは目の前の氷の表情をしたアレクセイを真っ直ぐに見つめた。
『ご期待に添えず‥』
大陸に名を馳せるイザベラとは思えない程小さな声であった。
『別に期待などしておらん』
アレクセイは窓の外を眺めながら言う。
『ならば何故私を?』
イザベラは思いを吐き出すとアレクセイは何も答えずイザベラを見据えやがて瞳を閉じた。
長い道のり、瞳を閉じたままのアレクセイを眺め、己の歩んできた道を振り返る。何のために研鑽を重ねてきたのか。あれ程までに手に入れたかった物はいったい何だったのか。イザベラは頭を巡らすも答えは見つからなかった。
アリア大王国に戻るとイザベラは王太子妃教育が始まった。噂通りの王女であり王太子妃教育などすぐに終了したイザベラはまた暇を持て余す事になった。
そうしているうちに、あっという間にアレクセイとの結婚式を迎える。式にはラダン大王国王太子とイザベラの妹であるエマニュエル。リントンからは側妃の母親らがアリア大王国に入っていた。
式はアレクセイの意向で簡素に執り行われ夜会を待つのみとなった時イザベラの母親であるマリアンヌがイザベラに声を掛けた。
『イザベラ、何なの?この式は。貴女は大陸に名を轟かせるリントン第1王女。プライドを持ちなさい!』
アリア大王国王太子を前に物怖じせず話すマリアンヌにイザベラも返す言葉もない。
『マリアンヌ様。場を弁えて下さい。』
エマニュエルが口を挟むとマリアンヌは着飾るエマニュエルに蔑む視線を流し
『あら、エマニュエル。見ない間に偉くなったのね?いつもの泥んこ姿の方が貴女には合ってましてよ?』
エマニュエルは笑顔で
『ありがとうございます。自国に戻ればいつも通りですのよ?ただ本日はお姉様の晴れ舞台。台無しにする訳には参りませんので、マリアンヌ様も弁えて頂かないと。』
『貴女、誰に物を言ってるのか分かってらして?』
マリアンヌはエマニュエルを睨み付けるとイザベラを連れて外に出ていった。
残された者達は一斉に大きな溜息を付いた。
『諸悪の根源はあいつか。』
アレクセイは呟いた‥。
‥諸悪の根源って。まあ、あながち間違いではないわ。
エマニュエルはイザベラの背中を見つめながら部屋に戻った。
『申し訳ありませんでした。』
晴れぬ心のまま、謝罪をするイザベラにアレクセイは
『何を詫びている?』
初めて向き合いながら交わした会話がこれである。
イザベラは目の前の氷の表情をしたアレクセイを真っ直ぐに見つめた。
『ご期待に添えず‥』
大陸に名を馳せるイザベラとは思えない程小さな声であった。
『別に期待などしておらん』
アレクセイは窓の外を眺めながら言う。
『ならば何故私を?』
イザベラは思いを吐き出すとアレクセイは何も答えずイザベラを見据えやがて瞳を閉じた。
長い道のり、瞳を閉じたままのアレクセイを眺め、己の歩んできた道を振り返る。何のために研鑽を重ねてきたのか。あれ程までに手に入れたかった物はいったい何だったのか。イザベラは頭を巡らすも答えは見つからなかった。
アリア大王国に戻るとイザベラは王太子妃教育が始まった。噂通りの王女であり王太子妃教育などすぐに終了したイザベラはまた暇を持て余す事になった。
そうしているうちに、あっという間にアレクセイとの結婚式を迎える。式にはラダン大王国王太子とイザベラの妹であるエマニュエル。リントンからは側妃の母親らがアリア大王国に入っていた。
式はアレクセイの意向で簡素に執り行われ夜会を待つのみとなった時イザベラの母親であるマリアンヌがイザベラに声を掛けた。
『イザベラ、何なの?この式は。貴女は大陸に名を轟かせるリントン第1王女。プライドを持ちなさい!』
アリア大王国王太子を前に物怖じせず話すマリアンヌにイザベラも返す言葉もない。
『マリアンヌ様。場を弁えて下さい。』
エマニュエルが口を挟むとマリアンヌは着飾るエマニュエルに蔑む視線を流し
『あら、エマニュエル。見ない間に偉くなったのね?いつもの泥んこ姿の方が貴女には合ってましてよ?』
エマニュエルは笑顔で
『ありがとうございます。自国に戻ればいつも通りですのよ?ただ本日はお姉様の晴れ舞台。台無しにする訳には参りませんので、マリアンヌ様も弁えて頂かないと。』
『貴女、誰に物を言ってるのか分かってらして?』
マリアンヌはエマニュエルを睨み付けるとイザベラを連れて外に出ていった。
残された者達は一斉に大きな溜息を付いた。
『諸悪の根源はあいつか。』
アレクセイは呟いた‥。
‥諸悪の根源って。まあ、あながち間違いではないわ。
エマニュエルはイザベラの背中を見つめながら部屋に戻った。
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