どちらの王妃でも問題ありません【完】

mako

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久々の再会?

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久々に出席する王宮主催の夜会。
普段の夜会とは全く異なる雰囲気に
のまれそうになりながらも、淑女の仮面を付け
凛と振る舞うリデュアンネ。隣には白馬の王子さまがリデュアンネの細い腰を軽く抱き微笑んでいる。 
そうしていると、隣国使節団到着のファンファーレが鳴る。一斉に扉に注目すると、扉は静かに開かれた。


黒の衣装に身を包む騎士と見られる男達の中央には
同じく黒の衣装にシルバーの刺繍がふんだんに施された豪華絢爛に飾られた東国王太子、ハインリッヒ殿下がゆっくりとその鋭い視線をまっすぐに歩いてくる。その後ろには、側近であろうか、3人の男が控える。一斉に最上級の礼をとる。
陛下の歓迎の詞の後は和やかな雰囲気で音楽が奏でられていた。


アルフレッド殿下と、ともに挨拶にうかがうとハインリッヒ殿下は相変わらずの冷たい表情を少しだけ和らげ挨拶に応える。

『お久しぶりですね、あなたがアルフレッド殿下の婚約者でしたか!』
と氷の王太子の隣にいたこれまた全く印象の異なる軽い雰囲気の男がリデュアンネに声を掛けてきた。


(あんただれ?‥あっサルの側にいた男だ。)


『お久しぶりにございます。エドワード様。お変わりありませんようで、何よりでございます。』

流石は公爵令嬢。咄嗟に脳内の引き出しをひっくり返して出してきた名前。合ってるはず‥
‥よね?

『私をご存知でしたか。流石にございますね。』

この男、私を試したのか!

『リデュお知り合いなの?』
アルフレッド殿下が口を挟むと私をより先に
エドワード様が
『知り合いとまではいきませんが、同じ学園で学んでおりました

『あぁ、留学先でですね。その節は大変お世話になりありがとうございました。リデュからも東国の学びは素晴らしいと聞き及んでおります。』

『それは良かった』
氷の王太子が短く応える。

『私も行ってみたいと思っておりましたが、なかなか機会に恵まれず残念です。素晴らしいのでしょうね?』
と爽やかに話すアルフレッド殿下に氷に王太子は

『そうですね、我が国の学園には裏の森にドレスを着たサルがおります』

『サルですか?ドレスを着た?
リデュ知ってる?』  

‥いや、知らない
『存じませんが』

『そうですか、私は女性との痴話喧嘩をそのサルに木の上から覗かれておってな、今となれば黒歴史ですが』




!!!こいつ、あのときの事!ってか気づいてたの?あんた!

血の気が引いていくのが自分でもわかった。
まずい。逃げろ!

『懐かしいお話し中申し訳ございませんが私気分が優れませんので失礼してもよろしいでしょうか?』

青い顔をしている今のリデュアンネはもってこいの言葉であった。
アルフレッド殿下は
『それはいけない。申し訳ございませんが失礼させて頂き
ます』そう言いリデュアンネの肩を抱きテラスまでエスコートしていった。

『アル、私は少しベンチで休んでおりますので、どうぞ気になされず、夜会に戻って下さい。二人して出ていないのはまずいかと。』

『リデュ本当に大丈夫なの?では私は戻るけど何かあれば護衛を呼ぶんだよ』軽くおでこにキスを落とすとアルフレッド殿下は心配そうに夜会に戻って行った。

ふぅ~
やっと一人になって楽になったリデュアンネは先程のハインリッヒ殿下の言葉の真意を考えていた。


‥わからん。
今更、何もよその国の夜会で話す話題でもないだろう。やはり脳みそサルだわ。
そう、下半身でしか動かないサルだわ。
サルの考える事は、私にはわかるはずもないしわかりたくもない。

ブンブンと頭を振りスッキリさせたリデュアンネは立ち上がりバルコニーから夜空を眺めた。
‥疲れた。帰りたい‥。ゆっくり瞼を閉じた。


人の気配を、感じアルフレッド殿下が戻ってきたと思ったリデュアンネは目を開けると、
『グエッ!』令嬢らしからぬ声をあげた。
それも、そのはず。
隣に立って居たのはサル、いやハインリッヒ殿下であった。




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