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サルじゃない?

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『今日は疲れただろう。慣れない事も多いだろうし今後は気楽にやってくれ』

心ここにあらずの私にサルが呆れた様に言う

『ドレスを着たサルの、勢いはどこへ行った?』

『‥』

『では、話を変えよう。リデュアンネは私を恨んでいないと言ったな?』

『‥はい』

『でも大嫌いとも言ったな?』

『‥はい

『ならば教えてくれ。何故大嫌い?』

うわぁ、反則!その首を傾げてくるやつ。美男子が子犬の様に聞いてくるなんて反則だわ。

『貴方がドレスを着たサルとやらに出逢われた時の事をお忘れですか?!』

『いいや、覚えるよ』

覚えてるよって話し方まで変わってない?

『あんな修羅場見せられて好印象を持つ人なんていませんわ!』

『あれで大嫌いになったの?』

なったの?って話し方おかしいし。

『あれだけではなくて、毎日とっかえひっかえご令嬢と、その‥あれして、これしてって何言わせるのよ!』

『クックックッ!やっといつものリデュアンネだ』

‥!こいつぅ~

『まっ、とにかく今日はゆっくり休んでくれ。
お休み、我が妻!』

嵐を起こすだけ起こして去っていくサルにリデュアンネは困惑するばかりであった。
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