どちらの王妃でも問題ありません【完】

mako

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再び市場へ

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馬車に乗ると殿下は寝不足の様で、暖かい日差しに目を虚ろ虚ろさせている。?無理してまで何処へ行かれるのかしら?

『リデュアンネは快調そうだな?』と眠い目を擦りながら殿下がこちらを不機嫌そうに見る。

何で?ってか誘ったのはそっちやろ?と思ったけれどグッと飲み込み
『はい、殿下のおかげでぐっすり休めましたわ。』

『‥』

『?』

『それは何より。こちらは蛇の生殺しだったがな』

?どゆこと?眉間にシワを寄せて考え込んでいると

『着いたようだ。ちょっと寄り道する』

そう言って降ろされた所は

‥うっわ!まずい展開じゃない?これ。
私が王太子妃とバレてしまう‥

そう、ここは記憶新しい昨日の市場であった。

急いでテオドールの元へと駈け寄ろうとするも殿下に腕を出されて渋々手をかける。

‥ヤバいよ。みんな居るよ(´;ω;`)
どこまでいくのよ?テオドールを探して振り返るとテオドールは素知らぬ顔をでついてきている。こいつ‥

俯き歩くリデュアンネが次に顔を上げるとそこは昨日のおばあさんのお店であった。
『あの、ここは?』
と殿下を見上げると、
『ここは?ってリデュアンネ何を言ってる?昨日のお代を支払いにきたのだ。』

え?お代ってカインに払うんじゃなくて?

『ばあさん、昨日はありがとな。』
と殿下がお金を出すと、振り向いたおばあさんが
特段驚きもせず、
『昨日はありがとね~おかげで本当に全部売れちまったから、今日はまた仕入れて店作りさ。ありがたいね~リデュアンネ様のおかげでしばらくゆっくりと店を作るからまた来ておくれ』

‥えっと?おばあさんは私をご存知で?

『あっ!お姉ちゃん‥じゃなくてリデュアンネ様』
走り寄るのは‥

ダム!お前もか。って何で?

不思議そうにしている私にダムが教えてくれた
『みんなお姉ちゃんが王太子妃様って事は知ってるよ。でもね変装している時はプライベートだから声を掛けちゃ駄目なんだ』

‥そう、あなたえらくお利口さんね。

そうしていると、市場の人が集まってきて、
『昨日は直に王太子妃様を見られるってことで、みんな集まってしまって申し訳ありませんでした』

あなたは‥昨日の。
あなた方は私の色気に群がったのでなく、王太子妃見たさからでしたか‥トホホホ。

私の考えている事がわかった様なテオドールはニヤリと笑いを堪えている。
後で散々嫌味を言われるわ‥

『王太子妃様僕ね、この市場の終わりにお店のゴミを集める仕事を交渉したんだ。そしたらね、一回1リロン貰えるんだ。たかだか1リロンでもね、この市場にはいくつお店があると思う?100はあるんだ。1日100リロンだと10日働いたらいくらになると思う?』

興奮するダムに
『1000リロンかしら。』恥ずかしく穴があったら入りたい私は小さく答えた。

『正解!流石は王太子妃様だね。ものすごく早い計算!』


ダム‥その辺でおしまいにしてくれない?私はもう壊れそうよ。



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