26 / 93
裏切り者
しおりを挟む
ボートを降りて、ベンチに腰を下ろす。
私はずっと聞きたかった事を問うてみた。
『殿下は何故、何でもお見通しなのですか?』
ようやく聞いてきたという表情で
『優秀な部下が多いからな』
‥わかりづらい。
『東国だけでなく、西国のことまで精通して居られるようですが?』
『だから優秀な』と言い掛けた所で
『ですから西国の事までも熟知していらっしゃいますのは?』と被せてみた。
『西国にも優秀な部下はおる』
‥え?スパイってこと??
何だか以外に思えた。
『スパイではないぞ』
のニコニコと殿下は言う。
目を白黒させている私を横目に、
『兄上』
と殿下は声を上げた。
振り返ると、またもやテオドール。
えっ?どうゆうこと?ここでテオドール?
ゆっくり歩いて来るのは、いつものテオドール。
『久方ぶりだね。ハインリ』
‥
‥
今なんつった?
『えぇ~!』
椅子から転げ落ちそうな私を殿下が捕える。
『お嬢様、如何なる時も淑女であれとあれ程申しましたが?』
メガネを上げ、いつものテオドール。
『テオ‥、あっテオドール様?』
『止めてください。私は一生お嬢様のお世話係だとおっしゃったではありませんか?』
いやいや、あの時とは事情がちゃうがな。
はは~ん。なるほど。裏切り者は貴方のだったのね、テオドール。
きっちり話して貰うわよ!
私はずっと聞きたかった事を問うてみた。
『殿下は何故、何でもお見通しなのですか?』
ようやく聞いてきたという表情で
『優秀な部下が多いからな』
‥わかりづらい。
『東国だけでなく、西国のことまで精通して居られるようですが?』
『だから優秀な』と言い掛けた所で
『ですから西国の事までも熟知していらっしゃいますのは?』と被せてみた。
『西国にも優秀な部下はおる』
‥え?スパイってこと??
何だか以外に思えた。
『スパイではないぞ』
のニコニコと殿下は言う。
目を白黒させている私を横目に、
『兄上』
と殿下は声を上げた。
振り返ると、またもやテオドール。
えっ?どうゆうこと?ここでテオドール?
ゆっくり歩いて来るのは、いつものテオドール。
『久方ぶりだね。ハインリ』
‥
‥
今なんつった?
『えぇ~!』
椅子から転げ落ちそうな私を殿下が捕える。
『お嬢様、如何なる時も淑女であれとあれ程申しましたが?』
メガネを上げ、いつものテオドール。
『テオ‥、あっテオドール様?』
『止めてください。私は一生お嬢様のお世話係だとおっしゃったではありませんか?』
いやいや、あの時とは事情がちゃうがな。
はは~ん。なるほど。裏切り者は貴方のだったのね、テオドール。
きっちり話して貰うわよ!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
75
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる