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昔ばなし⇒テオドール
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私の父親は紛れもなく東国国王陛下。陛下が結婚する前に平民であった母親と火遊びして出来たちゃったのが、この私。
平民といえども陛下の息子。
この国では正妃の息子でなければ原則継承権はないのだが、それでも陛下の血が流れる私は庶子として離宮で育てられた。
他の国では母親である平民の母親でも離宮に上がるようだか、我が国では血が絶対。私だけが離宮に上がる事になったという。
その後妾の産んだ子どもたちも離宮で育てられたが、そこにはもちろん母親もいる。何とか我が子をと繰り広げられる女たちの闘いを目の当たりしていた頃、西国から正妃が迎え入れられた。
見たこともない、気品溢れる美しい方であった。醜い争いを広げている妾どもとは比べものにならない程に。子どもながらそう思った。
しかし国王陛下は血が絶対。西国の血を好ましく思っていないらしく、王妃には関心を示さなかった。
何でも、お飾りの王妃は西国王妃の元婚約者。愛し合う二人は引き裂かれ、それでも1年間の白い結婚の後、国に帰り結ばれるのだという噂が湧き上がった。
怒った国王陛下は初夜の一日だけ、ベッドを共にした。その後はお飾りの妻として離宮に追い込まれたのだ。
妾たちも安堵していた中、その一度で正妃は妊娠し継承権のある長男を産んだのだ。それがハインリッヒだ。
離宮で一人ぼっちの私に、王妃は常に寄り添い、母親を知らない私にとって王妃は母親同然だった。
ある日、王妃の中に子どもがいると知った私はひどく落ち込んだのを今でも覚えている。子どもながら再び来る一人ぼっちの日々が恐ろしかった。
しかし王妃は違った。私に、貴方の弟がお腹の中にいるとおっしゃった。そして自分がお飾りであり東国のお荷物なのだと、そんな時わたしが救いだったと、だからお腹の子の時には兄、時には父となり共に育ててほしいと。
今まで誰かに必要とされたことも無ければ期待を寄せられる事も無かった私は、信じられない程にまだ見ぬ弟が、愛おしく我が命をかけても守らなければならないと思った。
そんな思いは、弟が生まれても尚益々増すばかりであった。
平民といえども陛下の息子。
この国では正妃の息子でなければ原則継承権はないのだが、それでも陛下の血が流れる私は庶子として離宮で育てられた。
他の国では母親である平民の母親でも離宮に上がるようだか、我が国では血が絶対。私だけが離宮に上がる事になったという。
その後妾の産んだ子どもたちも離宮で育てられたが、そこにはもちろん母親もいる。何とか我が子をと繰り広げられる女たちの闘いを目の当たりしていた頃、西国から正妃が迎え入れられた。
見たこともない、気品溢れる美しい方であった。醜い争いを広げている妾どもとは比べものにならない程に。子どもながらそう思った。
しかし国王陛下は血が絶対。西国の血を好ましく思っていないらしく、王妃には関心を示さなかった。
何でも、お飾りの王妃は西国王妃の元婚約者。愛し合う二人は引き裂かれ、それでも1年間の白い結婚の後、国に帰り結ばれるのだという噂が湧き上がった。
怒った国王陛下は初夜の一日だけ、ベッドを共にした。その後はお飾りの妻として離宮に追い込まれたのだ。
妾たちも安堵していた中、その一度で正妃は妊娠し継承権のある長男を産んだのだ。それがハインリッヒだ。
離宮で一人ぼっちの私に、王妃は常に寄り添い、母親を知らない私にとって王妃は母親同然だった。
ある日、王妃の中に子どもがいると知った私はひどく落ち込んだのを今でも覚えている。子どもながら再び来る一人ぼっちの日々が恐ろしかった。
しかし王妃は違った。私に、貴方の弟がお腹の中にいるとおっしゃった。そして自分がお飾りであり東国のお荷物なのだと、そんな時わたしが救いだったと、だからお腹の子の時には兄、時には父となり共に育ててほしいと。
今まで誰かに必要とされたことも無ければ期待を寄せられる事も無かった私は、信じられない程にまだ見ぬ弟が、愛おしく我が命をかけても守らなければならないと思った。
そんな思いは、弟が生まれても尚益々増すばかりであった。
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