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結婚式へ

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『リデュアンネ、大丈夫か?』


『何がです?』


『その‥政略だったとはいえ、アルフレッドはリデュアンネの元婚約者であろう?』

心配そうに覗き込む殿下。

『殿下と一緒に参列するのですから大丈夫ですわ。』


そう、秘密を共有した事で私はすっかり東国王太子妃気取りであった。ってまあ二人の結婚式はどうって事無いのは本当だけど、西国が私に何もアクションを起こさない訳が無い。何かある。

しかしこの件に触れる事は何やら憚られた。これ以上殿下に迷惑を掛けたくない。殿下の背負っているものを知った以上、私としては力にこそなりたいが重荷にはなりたくない。

可愛くないかもしれないが、これでも私は筆頭公爵家の娘だ。意地もあるしプライドもあるのだ。
だからこそ、今私が考えている事は殿下に悟られてはいけない。

私は今まで以上に脳内お話畑を演じてみせた。


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