どちらの王妃でも問題ありません【完】

mako

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涙が止まらない

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先程まで、殿下とグラスを傾けていた部屋に戻ると、先程の名残が残っていた。

ソファに雪崩おちるように伏せる。

殿下のあの眼差し。冷めた視線を浴びせられたのはいつぶりか。

私を裏切り者と感じたのかもしれない。


殿下は私を信じていなかったのだ。

悔しくて涙が止まらない。この涙は悔しいからなのだとリデュアンネは自分に言い聞かせ知らないうちにソファで眠りについた。


翌日リデュアンネはベッドで目を覚ました。
ボーとしながら横に目をやると殿下は居ない。帰って来ていない。

!私はソファで寝ていたはず。
殿下は?どこ?起き上がり探すも殿下は居なかった。

『全く何やってるのよ、私は。』

部屋の真ん前に護衛が付けられている。
もはや信用に値しないということか‥

これでは本当に人質だわ‥


このまま明日の結婚式をやり過ごして、東国に戻ったらどうなるのだろうか。前の様には行くはずもない。

伝説の様に、お飾りの王太子妃は白い結婚を経て国に戻るのか?離宮で死ぬまで過ごすのか?
私が、どれだけ考えても仕方がない。


ならば、自分らしくやりたいようにやるだけだ。これまでだってこうして生きてきたのだ。

こうして結婚式の朝を迎えた。
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