どちらの王妃でも問題ありません【完】

mako

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積もった恨み3

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『驚いたでしょう?』
先程までキラッキラに着飾っていたクラウディア様が黒づくめになって現れた。

黙ってクラウディア様の次の言葉を待つ。

『あら?驚き過ぎて言葉も出ないのかしら』とクスクスと笑い出した。

『どうゆうことです?』

本心から問うていた?クラウディア様が昔から私を毛嫌いしているのは知っている。しかし今となれば彼女は西国王太子妃。そして私は東国のお飾り王太子妃。ザマァと思っていたとしても、こんな事を起こす必要性がわからない。謎。

『うふふふ、私ね貴女の事が大嫌いでしたのよ』

いや、それは言われなくても知っている。

『そうでごさいましたか』

と言うしかない。

『あらあらそんな事もご存知なかった?存外鈍っていらっしゃる。まるでサル並みの脳みそですわね』

‥サル。よく言われるわ。

『このような事をして、タダでお済みになると?』

毅然として問うと、

『お~怖い。流石はお飾りながらも東国王太子妃ですわ。私でしたら恥ずかしくて西国に戻ってなど来れませんわ』

いやいや出戻ってきた訳じゃないし。ってかお飾りお飾りってお前もそうだろ?

『心配は御無用ですの。今アルフレッド殿下は夜会の真っ只中。気分が優れない西国の聖女に変わって各国のお相手をなさっているわ』

そんな事は聞いていない。昔から話が通じないクラウディア様は、私も本当苦手なのよね‥

『今頃王宮は大変な騒ぎとなっているのではありませんか?私は仮にも東国王太子妃ですよ。』

『アハハハ!ハインリッヒ殿下もお飾りの貴女の事など気にもしておりませんことよ。』

だからそうじゃなくて、私には見張りも付いているし護衛もいた。そんな中こんなことして大丈夫かと案じているだけですが‥

仕方ない、挑発してみるか?

『こんな事して何になりますの?』

『うふふふ、おサルさんに優しく教えてあげるわ。貴方はね元々帝国復活の後に、側妃となり私に変わり政務を行うはずでしたの。』

‥まあ、クラウディア様は昔から美貌はあるものの、脳みそが足りなかったので早々に王太子妃候補からも外れたものね。

『では、貴女は何をなさるの?』と敢えて聞いてみた。

『私?私は聖女であるため、民のために時間を費やしますのよ。政務の時間など取れませんの。』

‥聖女って、仕立て上げられただけで、本気でなり切る必要あるの?ってか本人はまるで本当に力のある様な言い振りだけど‥

『おかしな事をおっしゃいますのね。聖女なんて伝説の話しではないですか』

『何を無礼な!貴女はオリビア帝国の正妃さまが聖女であったことを知らないの?』

知ってます。いや、正確にはそうゆう風に伝えられていることは知ってます。ってか誰もが知っている。

『でもね、私。貴女に生きて居られると色々困るの』

色々って何よ。

『貴女が悪いのよ』 

だから何で?

『私はね、生まれてながらの公爵令嬢ですの。』

それなら私もですが?

『社交界でも高嶺の華と言われておりましたのに、貴女がデビューしてからは貴方の筆頭公爵家っていう肩書だけで、その座を奪われてしまいましわ。』

‥えっ~と?どうしましょう、これ。

『それをおっしゃるなら、クラウディア様がデビュタントを迎えるまでは社交界には別の華がいらっっしゃったのではございませんか?その方からしたらクラウディアも私と全く同じではありませんか。』

『わからないかしら?そんな事言いたいのではありませんの』

じゃあ何?

『筆頭公爵家と言う肩書ですわ。それだけでアルフレッド殿下の婚約者となりまたも私から奪いとりましたでしょう?』

‥貴女には肩書ありませんか?確か公爵令嬢ですよね?


『でもね。悪女には、天罰が、下るのね。貴女は婚約者を外れされ、あろうことが西国の駒として東国のお飾りになられた(笑)やっと目障りが東国に行くと決まった時は胸が高鳴りましたわ』

そりゃどうも。



『なのに、また貴女は私の前に現れた!』

そりゃそうでしょ。貴女が招待状を寄越すから。
っていうか、クラウディア様はアンドレ様筋とは
関係無さそうだわ。何だかさっきから言っている言、今に始まった事ではない。とんだ時間の無駄。

『そうでしたか、では早々に失礼をしますので帰して頂けますか?』

本当迷惑極まりないってか、また私が脱出劇を繰り広げたと思われたらたまらない。

さあ、どうする?


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