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貴族の明暗
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オリビア帝国復権の日までに両国貴族らには各々の処遇が発表された。
宰相として指名されたのは、まさかのオリビア帝国筆頭公爵としてアレク国王ではなく、アルフレッド王太子が着任していた。
東国宰相と西国宰相は職を解かれる事になった。
この人事は皇后になるリデュアンネの実家に対し余りに非情であるかの如く捉えられた。また長年東国宰相として仕えた公爵へも同じように捉えられた。
その他の主要ポジションも続々と入れ替わり大きな火種を残す人事となっていた。
アルフレッドはハインリッヒに問うた。
『兄上‥よろしいのでしょうか?』
『何が?』
‥何がって、混乱している貴族らに決まっているだろうに。
『クックックッ我が弟はわかり易くて良い』
『特にトゥモルデン公爵は、義姉上のご実家です。優秀な公爵ですよ。私に代わりなど出来ませんが?』
アルフレッドが呆れた物言いで言うと
『そんなこと、端からわかっておる。』
『ならば何故ですか?』
『トゥモルデン公爵には事前に話してある。今回の件、大賛成してくれておる。私の後ろ盾なのだ。それに、アルフレッドは已の力を低く見積もりすぎだ。その完璧なまでの王子像、感服するぞ。』
『嫌味ですか?』
『違う違う!』
声を上げて笑った後、静かに話すハインリッヒ。
『アルフレッド、お前の処遇を保留にしていたのには訳がある。権力のある者に付き忠誠を誓うのは簡単だ。だがな権力を失う者の後に付く者こそ真実の忠誠だろう?
その状態下でアルフレッドから離れなかった側近には恩恵を与えたいのだ。そしてまた側近3人、そのままお前に仕え続けた、それはまさしくアルフレッド、お前の功績でもある。』
『!』
『お前はその3人の為にも力を付けるのだ。まあ、一人余分な輩も混ざっておったがな(笑)』
二人は大きく声を上げて笑った。
『兄上、ありがとうございます。頂いた慈悲、一生掛けてお返しいたします。』
最上級の礼を取るアルフレッドに、再び表情を引き締めたハインリッヒはゆっくりと語り出した。
『アルフレッド、私は慈悲を与える様な男ではない。両国の王太子同士こそ、手を取り合わなければならん。例えパフォーマンスだとしても。わかるか?』
『分裂が予想される貴族らへの牽制ですね?』
流石は王太子同士。意思の疎通が早い。
『もちろんゴシップ記事も溢れるだろうがな。』
『それらを一蹴するのではなく、受け入れていく。そのゴシップ溢れる空間よりも、充実した空間が多くなれば自然にゴシップは消滅していく。という訳ですね?』
アルフレッドの核心をつく返答に満足感溢れるハインリッヒ。
兄弟かどうかなんて関係がない。
同じ皇族の血を引く者同士、オリビア帝国を繁栄に導くべく力を合わせる覚悟が二人には間違いなくあった。
宰相として指名されたのは、まさかのオリビア帝国筆頭公爵としてアレク国王ではなく、アルフレッド王太子が着任していた。
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この人事は皇后になるリデュアンネの実家に対し余りに非情であるかの如く捉えられた。また長年東国宰相として仕えた公爵へも同じように捉えられた。
その他の主要ポジションも続々と入れ替わり大きな火種を残す人事となっていた。
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『嫌味ですか?』
『違う違う!』
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『アルフレッド、お前の処遇を保留にしていたのには訳がある。権力のある者に付き忠誠を誓うのは簡単だ。だがな権力を失う者の後に付く者こそ真実の忠誠だろう?
その状態下でアルフレッドから離れなかった側近には恩恵を与えたいのだ。そしてまた側近3人、そのままお前に仕え続けた、それはまさしくアルフレッド、お前の功績でもある。』
『!』
『お前はその3人の為にも力を付けるのだ。まあ、一人余分な輩も混ざっておったがな(笑)』
二人は大きく声を上げて笑った。
『兄上、ありがとうございます。頂いた慈悲、一生掛けてお返しいたします。』
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『アルフレッド、私は慈悲を与える様な男ではない。両国の王太子同士こそ、手を取り合わなければならん。例えパフォーマンスだとしても。わかるか?』
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