68 / 93
兄弟愛
しおりを挟む
長い一日を終え、ハインリッヒとアルフレッドはハインリッヒの私室でくつろいでいた。
ハインリッヒは幼き頃よりアルフレッドの様に愛嬌もなく、誰かと特別に仲が良かったという記憶が無い。側近といっても肩書に忠誠を誓う側近だと認識していたのだ。
だからアルフレッドが羨ましくも思えた。肩書関係なくアルフレッドに忠誠を誓う側近を目の当たりにし、皇帝の素質は自分よりもアルフレッドにあるのではないかとも思えた。
『アルフレッド、いやアル。お前は本物だ。人として尊敬に値するよ。』
小さく思いを吐露するハインリッヒに
『どうしました?兄上らしくありませんが?』
安定の王子スマイルにノックアウトされるハインリッヒ。
『いや、たまたま私が東国王太子であったが為、デュアンを手にする事が出来たが、この立場が他の者であれば他の者がデュアンを手にしていたのだろうな。例えばアルもその一人だな。』
美しい彫刻の様な男が遠い目をしていると、かなりの色気が漂う。
『私を誘惑しているのでしたら、あいにくその気はございませんが(笑)』
『‥』
『何とも弱気になっておいでだ。リデュはアナタの肩書に惚れ込んでいるのではありませんよ。これでも元婚約者ですから
って何で私が貴方を慰めているのですか!こちらが慰めてもらいたい位ですよ』
『きっとデュアンも今日のアルを見たら惚れてしまっていたよ。』
『ではお返しして頂きましょうか?』
『出来ない‥』
子犬の様になってしまっているハインリッヒをしばらく見つめるアルフレッド。
普段の氷の表情から一転しこの表情。これは落ちる。だれでも落ちる。分かっていないのは本人のみか‥ニヤリと笑うアルフレッドに
『嫌だからな。そもそもアルには妃がおったではないか!あれはどうしたのだ?』
『どうしたって、貴方が処罰を求めたのでしょう?既に公爵家もありませんよ。』
余りにお酒に酔うのが早すぎだろ?
『そうだそうだそうだったな。あれはなんちゃって聖女だったろ?あいつは駄目だな。アルにはもっと良い女がおるはずだ。』
酔っ払いはウザい‥
『余計なお世話ですよ‥』
そこへいつもと違いラフな格好になっているテオドールが合流した。
『ハインリ、しっかりしろ』
テオドールがソファに横たわるハインリッヒを起こす。
『全く、いつもはこんなにはならないのにどうした?』
『いや、リデュを手に入れられたのは東国王太子だったから?みたいな具合になりまして、それで元婚約者の私の傷口をえぐっております』
グラスを優雅に傾けるアルフレッド。
『何を見当違いな事を。まずスタートから違うだろう?アルフレッドには西国の公爵令嬢としての仮面装着で接している。
ハインリッヒにはサルという醜態を晒してしまい、仮面装着不可の状態で接している。
この段階でアルフレッドには勝ち目は無い。どちらがお嬢様の好みとかではなく、アルフレッドに関してはスタートにも立ててないのだから。』
スラスラと話すテオドールに
『もっとオブラートに包むとか出来ませんかね?これでも既に傷口をえぐられて弱っている所なのですが‥』
『そうか、でもな?もしお嬢様が公爵令嬢の仮面を外したままでアルフレッドは恋に落ちただろうか?
そもそもアルフレッドの知るお嬢様は、美しい令嬢で控え目で聡明で天使の様な令嬢であろう?』
頷きながら
『周知の事ですね。』
『だが、本来のお嬢様はそうではない。
例えば西国でアルフレッドの王妃となっていたとしたらお嬢様は本来の姿ではなく、仮面を付け続けなければならない。
しかし残念な事にお嬢様にはその忍耐力が無いのだ。いずれアルフレッドも本性を知る事になる。』
『‥本性って
ではその本性とやらを兄上はご存知だったのですか?』
ソファに横たわるハインリッヒに声を掛けるが答えるのはもちろんテオドール。
『いや、むしろそれしか知らんだろうよ(笑)』
『‥そんなのズルくない?』
王太子らしからぬ一言にテオドールも苦笑いをしながら
『だからこれは運命なのさ。
ってかさ、アルフレッドは天使の様な女を好むであろう?王妃が木に登って昼寝してたらどうよ?
ひっくり返るだろ?冷めるであろう?そうなれば夫婦は末路。一緒にならず良かったのではないか?』
『‥リデュが?木に登るの?』
言葉が続かないアルフレッドに、ハインリッヒは急に勝ち誇った様に起き上がる。
『ならばどちらにせよ、良かったな』
グラスを一気に空けるアルフレッドの肩を抱き寄せた。
『まあ、飲もう』
テオドールは珍しく優しく声を掛ける。
テオドールは西国でアルフレッドを見てきていた。
弟であるハインリッヒと肩を並べるアルフレッド。
もちろんハインリッヒはかわいい。
むしろ恋敵でもあるアルフレッドであったが、彼の王族としての素質は高いと評価していた。だが兄弟もなく孤独なアルフレッドは致命的な弱さもまた隣り合わせであった。
そんな2人がこれから帝国を導いていくという現実に心から嬉しく思っていた。
そして心地よく酔う二人に衝撃な一言を浴びせてみた。
『そもそも立場など無関係ならば、お嬢様を手に入れたのは私であっただろうな。』
『『はぁ?』』
一気に酔いが冷めた2人。
『だって、あの美しさだよ。
それなのに本人無自覚(笑)
それでいて公爵令嬢としての品格はある。
脱着式ながらね。確かに聡明だし、心根も優しい。天然だけどアホじゃない。
ってこんな令嬢見たことある?』
『‥‥‥』
『で、でもさ、テオはリデュに毛嫌いされてない?』
『そりゃそうさ。私は東国第1王子だよ?使命があったからね。嫌な役回りを進んでしたよ。だけどそんなの関係なく出逢ってたなら、私も本気で落としに行ってたよ。
そうしたら結果は変わってたと思うけど?』
『‥‥‥』
『‥‥‥』
『それに2人よりお嬢様の事は熟知している。2人相手だと王妃にならなければならない為制限もされるだろう?その点私は、たかだか東国第1王子。
そんな心配は無用だし?それなりの生活も保証されるわけ。西国公爵令嬢よりは豊かに暮らせる。何ならお嬢様専用の森まで用意出来るし、ジャングルジムだって部屋に置けるさ。』
『ジャングルジム程度なら私でも』
張り合うハインリッヒ。
テオドールはアルフレッドを見て
『無理だろ?』
『‥‥‥ジャングルジムってあれだろ?子どもが‥』
悩む必要の無い悩みに頭を悩ませる。
『で、でもさ、私は誰よりも長く婚約者だったのだからテオよりもリデュを知っているつもりだよ』
何とか反撃を試みるアルフレッドをあざ笑うかのように、
『所詮子どものおままごとの延長だろ?私はお嬢様がお風呂でのぼせた時には介抱までやってたぞ。』
『‥‥‥お風呂』
想像するアルフレッドの頭上をかき消す様に手を降るハインリッヒ。
『やめろ!想像するな!』
『良いではないか?なあ、アル?ついでに教えてやろう。お嬢様はな、サルの如く身軽だ。知っての通り華奢だろ?だからな残念なことに胸の発達が乏しいぞ。』
『‥‥胸、確かに腰を抱く際はびっくりするくらい細かった‥』
『おい!おまえらその辺にしとけよ。不敬罪で捕らえるぞ。』
『兄上。で?実際どうなのです?』
真剣に問うアルフレッド。
『どうって‥まあ、私はあまり大きいのは好きではないからな‥』
これまた真剣に答えるハインリッヒ。
酔っ払い3人の横の部屋では、当のご本人様はすっかり夢の中であった。
ハインリッヒは幼き頃よりアルフレッドの様に愛嬌もなく、誰かと特別に仲が良かったという記憶が無い。側近といっても肩書に忠誠を誓う側近だと認識していたのだ。
だからアルフレッドが羨ましくも思えた。肩書関係なくアルフレッドに忠誠を誓う側近を目の当たりにし、皇帝の素質は自分よりもアルフレッドにあるのではないかとも思えた。
『アルフレッド、いやアル。お前は本物だ。人として尊敬に値するよ。』
小さく思いを吐露するハインリッヒに
『どうしました?兄上らしくありませんが?』
安定の王子スマイルにノックアウトされるハインリッヒ。
『いや、たまたま私が東国王太子であったが為、デュアンを手にする事が出来たが、この立場が他の者であれば他の者がデュアンを手にしていたのだろうな。例えばアルもその一人だな。』
美しい彫刻の様な男が遠い目をしていると、かなりの色気が漂う。
『私を誘惑しているのでしたら、あいにくその気はございませんが(笑)』
『‥』
『何とも弱気になっておいでだ。リデュはアナタの肩書に惚れ込んでいるのではありませんよ。これでも元婚約者ですから
って何で私が貴方を慰めているのですか!こちらが慰めてもらいたい位ですよ』
『きっとデュアンも今日のアルを見たら惚れてしまっていたよ。』
『ではお返しして頂きましょうか?』
『出来ない‥』
子犬の様になってしまっているハインリッヒをしばらく見つめるアルフレッド。
普段の氷の表情から一転しこの表情。これは落ちる。だれでも落ちる。分かっていないのは本人のみか‥ニヤリと笑うアルフレッドに
『嫌だからな。そもそもアルには妃がおったではないか!あれはどうしたのだ?』
『どうしたって、貴方が処罰を求めたのでしょう?既に公爵家もありませんよ。』
余りにお酒に酔うのが早すぎだろ?
『そうだそうだそうだったな。あれはなんちゃって聖女だったろ?あいつは駄目だな。アルにはもっと良い女がおるはずだ。』
酔っ払いはウザい‥
『余計なお世話ですよ‥』
そこへいつもと違いラフな格好になっているテオドールが合流した。
『ハインリ、しっかりしろ』
テオドールがソファに横たわるハインリッヒを起こす。
『全く、いつもはこんなにはならないのにどうした?』
『いや、リデュを手に入れられたのは東国王太子だったから?みたいな具合になりまして、それで元婚約者の私の傷口をえぐっております』
グラスを優雅に傾けるアルフレッド。
『何を見当違いな事を。まずスタートから違うだろう?アルフレッドには西国の公爵令嬢としての仮面装着で接している。
ハインリッヒにはサルという醜態を晒してしまい、仮面装着不可の状態で接している。
この段階でアルフレッドには勝ち目は無い。どちらがお嬢様の好みとかではなく、アルフレッドに関してはスタートにも立ててないのだから。』
スラスラと話すテオドールに
『もっとオブラートに包むとか出来ませんかね?これでも既に傷口をえぐられて弱っている所なのですが‥』
『そうか、でもな?もしお嬢様が公爵令嬢の仮面を外したままでアルフレッドは恋に落ちただろうか?
そもそもアルフレッドの知るお嬢様は、美しい令嬢で控え目で聡明で天使の様な令嬢であろう?』
頷きながら
『周知の事ですね。』
『だが、本来のお嬢様はそうではない。
例えば西国でアルフレッドの王妃となっていたとしたらお嬢様は本来の姿ではなく、仮面を付け続けなければならない。
しかし残念な事にお嬢様にはその忍耐力が無いのだ。いずれアルフレッドも本性を知る事になる。』
『‥本性って
ではその本性とやらを兄上はご存知だったのですか?』
ソファに横たわるハインリッヒに声を掛けるが答えるのはもちろんテオドール。
『いや、むしろそれしか知らんだろうよ(笑)』
『‥そんなのズルくない?』
王太子らしからぬ一言にテオドールも苦笑いをしながら
『だからこれは運命なのさ。
ってかさ、アルフレッドは天使の様な女を好むであろう?王妃が木に登って昼寝してたらどうよ?
ひっくり返るだろ?冷めるであろう?そうなれば夫婦は末路。一緒にならず良かったのではないか?』
『‥リデュが?木に登るの?』
言葉が続かないアルフレッドに、ハインリッヒは急に勝ち誇った様に起き上がる。
『ならばどちらにせよ、良かったな』
グラスを一気に空けるアルフレッドの肩を抱き寄せた。
『まあ、飲もう』
テオドールは珍しく優しく声を掛ける。
テオドールは西国でアルフレッドを見てきていた。
弟であるハインリッヒと肩を並べるアルフレッド。
もちろんハインリッヒはかわいい。
むしろ恋敵でもあるアルフレッドであったが、彼の王族としての素質は高いと評価していた。だが兄弟もなく孤独なアルフレッドは致命的な弱さもまた隣り合わせであった。
そんな2人がこれから帝国を導いていくという現実に心から嬉しく思っていた。
そして心地よく酔う二人に衝撃な一言を浴びせてみた。
『そもそも立場など無関係ならば、お嬢様を手に入れたのは私であっただろうな。』
『『はぁ?』』
一気に酔いが冷めた2人。
『だって、あの美しさだよ。
それなのに本人無自覚(笑)
それでいて公爵令嬢としての品格はある。
脱着式ながらね。確かに聡明だし、心根も優しい。天然だけどアホじゃない。
ってこんな令嬢見たことある?』
『‥‥‥』
『で、でもさ、テオはリデュに毛嫌いされてない?』
『そりゃそうさ。私は東国第1王子だよ?使命があったからね。嫌な役回りを進んでしたよ。だけどそんなの関係なく出逢ってたなら、私も本気で落としに行ってたよ。
そうしたら結果は変わってたと思うけど?』
『‥‥‥』
『‥‥‥』
『それに2人よりお嬢様の事は熟知している。2人相手だと王妃にならなければならない為制限もされるだろう?その点私は、たかだか東国第1王子。
そんな心配は無用だし?それなりの生活も保証されるわけ。西国公爵令嬢よりは豊かに暮らせる。何ならお嬢様専用の森まで用意出来るし、ジャングルジムだって部屋に置けるさ。』
『ジャングルジム程度なら私でも』
張り合うハインリッヒ。
テオドールはアルフレッドを見て
『無理だろ?』
『‥‥‥ジャングルジムってあれだろ?子どもが‥』
悩む必要の無い悩みに頭を悩ませる。
『で、でもさ、私は誰よりも長く婚約者だったのだからテオよりもリデュを知っているつもりだよ』
何とか反撃を試みるアルフレッドをあざ笑うかのように、
『所詮子どものおままごとの延長だろ?私はお嬢様がお風呂でのぼせた時には介抱までやってたぞ。』
『‥‥‥お風呂』
想像するアルフレッドの頭上をかき消す様に手を降るハインリッヒ。
『やめろ!想像するな!』
『良いではないか?なあ、アル?ついでに教えてやろう。お嬢様はな、サルの如く身軽だ。知っての通り華奢だろ?だからな残念なことに胸の発達が乏しいぞ。』
『‥‥胸、確かに腰を抱く際はびっくりするくらい細かった‥』
『おい!おまえらその辺にしとけよ。不敬罪で捕らえるぞ。』
『兄上。で?実際どうなのです?』
真剣に問うアルフレッド。
『どうって‥まあ、私はあまり大きいのは好きではないからな‥』
これまた真剣に答えるハインリッヒ。
酔っ払い3人の横の部屋では、当のご本人様はすっかり夢の中であった。
15
あなたにおすすめの小説
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
今さらやり直しは出来ません
mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。
落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。
そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……
家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
旦那様、離婚しましょう ~私は冒険者になるのでご心配なくっ~
榎夜
恋愛
私と旦那様は白い結婚だ。体の関係どころか手を繋ぐ事もしたことがない。
ある日突然、旦那の子供を身籠ったという女性に離婚を要求された。
別に構いませんが......じゃあ、冒険者にでもなろうかしら?
ー全50話ー
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!
鈴宮(すずみや)
恋愛
ロゼッタはお金がなにより大好きな伯爵令嬢。男性の価値はお金で決まると豪語する彼女は、金持ちとの出会いを求めて夜会通いをし、城で侍女として働いている。そんな彼女の周りには、超大金持ちの実業家に第三王子、騎士団長と、リッチでハイスペックな男性が勢揃い。それでも、貪欲な彼女はよりよい男性を求めて日夜邁進し続ける。
「世の中にはお金よりも大切なものがあるでしょう?」
とある夜会で出会った美貌の文官ライノアにそう尋ねられたロゼッタは、彼の主張を一笑。お金より大切なものなんてない、とこたえたロゼッタだったが――?
これは己の欲望に素直すぎる令嬢が、自分と本当の意味で向き合うまでの物語。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる