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夫の喜び
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ソフィア嬢が出て行った後、しばしの沈黙が流れ、ハインリッヒは外で待つ側近の一人に声を掛けていた。
そして再び椅子にに腰を下ろした。
『アル、そう急がずとも良い。お前を私の側に置いたのは私の判断だ。デュアンの元婚者ではあるがそれ以上にお前の力を望んだのだ。』
アルフレッドが、ハインリッヒとリデュアンネの横に自分がいる事で良からぬ詮索をされぬ様、妻帯しようとしている事をハインリッヒは知っていたのだ。
『殿下‥』
『にしても、あれは無いぞ。令嬢は皆、仮面を付けている。幼い頃から教育されてきているのだから、それは仕方ない。TPOに合わせ仮面を付ける事は、もはや当たり前なのだ。
しかしある程度の距離の者までに仮面を付けるのは、信頼に値しないだろう?そうやって夫婦となる貴族もまたこの世界ではよくある話し。
だが、そこからは夫婦の絆は生まれない。お互い違う方向をむいたままの結婚生活になるだろな。私はアルにはそんな結婚をして欲しくないと思っているのだ。』
真っ直ぐにアルフレッドを見つめゆっくりと話すハインリッヒ。
『確かに、あれは無いな。アルは令嬢の免疫が無さすぎるのだ。唯一の婚約者が、計算なしの公爵令嬢だったから無理も無いが‥』
テオドールはリデュアンネを見ながら話す。
『私だって計算くらいしておりましたわ!‥そうね、例えば‥』
『例えば?』
テオドールがニヤリと笑いアルフレッドに目配せしてみせた。
(こいつ、こんな時まで。)
湯浴みを済ませ、いつものようにリデュアンネはハインリッヒとワインをあけた。
『ハインリ今日はごめんなさい。』
『うん?何にごめんなさい?』
『だって、色々怒ってたのでしょう?夜も全然こちらに戻って来なかったじゃない?』
『怒ってない、ない!忙しくしていたのは事実だけどね、それでもここで休んでいたよ。デュアンが知らないだけだ。いつもぐっすり夢の中だったよ。我が妻は強いメンタルをお持ちのようだ(笑)』
真っ赤に俯くリデュアンネ。
『敢えて怒っているとしたら、そうだな‥』
と考えるハインリッヒにリデュアンネは手を挙げて答える
『私が勝手にソフィア様の罪を無かった事にしたわ』
自慢気に話すリデュアンネにハインリッヒは
『別にそんな事は構わないさ。ただね、傷を残すような無謀な事はしてはいけない。』
そう言いながら、腫れの引かない頬を撫でる。
『ただ、夫としてとても嬉しかった事もある。
デュアンがあの令嬢に、本当は好きになりたかった。
アルに寄り添う令嬢が令嬢の中に居てほしかった
と言った時、私はデュアンを妻として誇りに思ったよ。
その考え方こそ、皇后としての器だ。』
珍しく褒められるリデュアンネは思考回路が停止する。
『クックックッ本当面白いよね。デュアンはすぐ顔に出る。まっそれが良いところでもあるけどね。』
ハインリッヒはリデュアンネを抱き寄せ耳元で囁いた。
『ベッド行こう?』
驚くリデュアンネは目を白黒させながら小さく頷いた。
2人の夜はまだまだ続く‥‥‥
そして再び椅子にに腰を下ろした。
『アル、そう急がずとも良い。お前を私の側に置いたのは私の判断だ。デュアンの元婚者ではあるがそれ以上にお前の力を望んだのだ。』
アルフレッドが、ハインリッヒとリデュアンネの横に自分がいる事で良からぬ詮索をされぬ様、妻帯しようとしている事をハインリッヒは知っていたのだ。
『殿下‥』
『にしても、あれは無いぞ。令嬢は皆、仮面を付けている。幼い頃から教育されてきているのだから、それは仕方ない。TPOに合わせ仮面を付ける事は、もはや当たり前なのだ。
しかしある程度の距離の者までに仮面を付けるのは、信頼に値しないだろう?そうやって夫婦となる貴族もまたこの世界ではよくある話し。
だが、そこからは夫婦の絆は生まれない。お互い違う方向をむいたままの結婚生活になるだろな。私はアルにはそんな結婚をして欲しくないと思っているのだ。』
真っ直ぐにアルフレッドを見つめゆっくりと話すハインリッヒ。
『確かに、あれは無いな。アルは令嬢の免疫が無さすぎるのだ。唯一の婚約者が、計算なしの公爵令嬢だったから無理も無いが‥』
テオドールはリデュアンネを見ながら話す。
『私だって計算くらいしておりましたわ!‥そうね、例えば‥』
『例えば?』
テオドールがニヤリと笑いアルフレッドに目配せしてみせた。
(こいつ、こんな時まで。)
湯浴みを済ませ、いつものようにリデュアンネはハインリッヒとワインをあけた。
『ハインリ今日はごめんなさい。』
『うん?何にごめんなさい?』
『だって、色々怒ってたのでしょう?夜も全然こちらに戻って来なかったじゃない?』
『怒ってない、ない!忙しくしていたのは事実だけどね、それでもここで休んでいたよ。デュアンが知らないだけだ。いつもぐっすり夢の中だったよ。我が妻は強いメンタルをお持ちのようだ(笑)』
真っ赤に俯くリデュアンネ。
『敢えて怒っているとしたら、そうだな‥』
と考えるハインリッヒにリデュアンネは手を挙げて答える
『私が勝手にソフィア様の罪を無かった事にしたわ』
自慢気に話すリデュアンネにハインリッヒは
『別にそんな事は構わないさ。ただね、傷を残すような無謀な事はしてはいけない。』
そう言いながら、腫れの引かない頬を撫でる。
『ただ、夫としてとても嬉しかった事もある。
デュアンがあの令嬢に、本当は好きになりたかった。
アルに寄り添う令嬢が令嬢の中に居てほしかった
と言った時、私はデュアンを妻として誇りに思ったよ。
その考え方こそ、皇后としての器だ。』
珍しく褒められるリデュアンネは思考回路が停止する。
『クックックッ本当面白いよね。デュアンはすぐ顔に出る。まっそれが良いところでもあるけどね。』
ハインリッヒはリデュアンネを抱き寄せ耳元で囁いた。
『ベッド行こう?』
驚くリデュアンネは目を白黒させながら小さく頷いた。
2人の夜はまだまだ続く‥‥‥
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