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親心
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『入りなさい。』
皇后が声を掛けると広間の扉が開かれ、正装したルイザが現れ美しいカーテシーを披露する。
…ルイザ、貴女何やってるの?
リディアンネは金魚のように口をパクパクさせながら皇后のもとへ向かうルイザを目で追った。
ルイザは皇后に書面を手渡すと納得したように皇后は頷きその書面を披露した。
『アルフォンスとリディアンネの婚姻書類よ。』
…。
…何であんたが持ってんの?
リディアンネは心の声のままの表情で眺めていた。
『どういう事ですか?』
アルフォンスは大きく声を上げた。
『アルフォンス、お前がユリウスに対して抱いておった感情は、我々も気づいておった。私の子と弟の子。どちらも立派な後継者であるが、確かに立場的にユリウスが優遇されておったのも事実。
お前が言うようにユリウスは天使と出会って見違える程成長した事は私とて感じていたよ。だけどねユリウスはお前が抱いていた気持ちは純粋なものだと感じていたのだろう。
だからこそ継承権を手に入れた自分が2つも手に入れる事が憚れ妃を選定会に委ねたのだ。その気持ちは本物だと信じてやってほしい。』
皇帝が見せる親心にリディアンネは泣きそうになりながら皇帝を見つめた。
『だけどね、わたし達は貴方の歪んだ思いも理解していたの。だからリディアンネを娶る貴方の気持ちを確認するために見守っていたのよ。ルイザもその1人よ。』
ルイザは改めてアルフォンスとリディアンネに深く膝を折った。
…え?待って待って。一流を用意したって大公家からではなくて?
ついていけないリディアンネ。
『そういう事でしたか。失礼の無い様にと皇宮から派遣された侍女らは貴女の…』
アルフォンスは悲しそうに皇后を見上げる。
『勘違いしないでね。あなた達の仲を壊そうとしたわけではないのよ。2人が幸せになるのであればそんな素晴らしい事はないわ。
だけれどそうでなければ、ユリウスの気持ちが無駄になるわ。親バカだと笑うでしょ?
でもねそれだけではないの。リディアンネはサエラ王国王女の中で最も王族らしい王女だと私は思ってるの。そんな逸材を貴方の歪んだ思いの道具のまま終わらせるのは、帝国皇后として許すわけにはいかないわ。』
皇后の言葉にリディアンネは焦る。
…過大評価もいいとこだわ。
『あの、一つお伺いしてもよろしいですか?』
リディアンネは恐る恐る皇后に声を掛けると皇后はゆっくりと頷いた。
『私は帝国に入りました日にアルフォンス様と教会で誓いを立てましたが?』
すかさずルイザが
『帝国では恋人同士でもよく誓いを立てます。一つのイベント適切な…
ですが婚姻は皇帝陛下の許可の元受理されて初めて夫婦となります。』
…イベント的なって。誓いを立て放題って事?
『帝国大公家の嫁取りが他国を招いての披露会も為しだなんて有り得ると思う?』
皇后は嬉しそうに笑う。
…知らんがな。
リディアンネが理解出来ないのは当然だとしても帝国大公家の嫡男が知らない訳が無い。アルフォンスはそれだけリディアンネとの婚儀を重く捉えて居なかったのだとリディアンネは解釈した。
『でしたらすぐにマーガレット様と。マーガレット様の心労を思えばこそ。日に日に私への視線の重さは半端なかったですわ。』
日頃リディアンネに嫌味を浴びせる皇女らとは異なりマーガレットはいつも1人でお茶を飲んでいた。リディアンネをさみしそうに見つめる視線の理由を知ったリディアンネはお節介ババアのように仕切りだした。
『だがマーガレットは…』
アルフォンスが小さく口を開くと
『大丈夫ですわ。第6皇女とは言え、母上様は他国の令嬢でしたよね?アルフォンス様との血縁はかなり薄いわ。例え本当に皇帝陛下のお子としても…』
リディアンネは勢いに任せてとんでもない事を口にする。皇帝の子だとしてもなど本来ならば不敬罪で元令嬢と同じように地下牢行きだ。
確かにリディアンネの目の前の皇帝がこれほどまでに側妃を持つとは考えにくい。後継者の為とは言え既にユリウスが皇太子となっているのだ。
何かある。それはリディアンネの預かり知る所では無いがとにかく夫であるアルフォンスとマーガレットをまとめる為に必死であった。
『まいったね。これはユリウスに頑張ってもらわねばならんな。』
楽しそうに笑う皇帝は皇后に笑顔で話すと2人は広間を後にした。
…?なんなん?
皇后が声を掛けると広間の扉が開かれ、正装したルイザが現れ美しいカーテシーを披露する。
…ルイザ、貴女何やってるの?
リディアンネは金魚のように口をパクパクさせながら皇后のもとへ向かうルイザを目で追った。
ルイザは皇后に書面を手渡すと納得したように皇后は頷きその書面を披露した。
『アルフォンスとリディアンネの婚姻書類よ。』
…。
…何であんたが持ってんの?
リディアンネは心の声のままの表情で眺めていた。
『どういう事ですか?』
アルフォンスは大きく声を上げた。
『アルフォンス、お前がユリウスに対して抱いておった感情は、我々も気づいておった。私の子と弟の子。どちらも立派な後継者であるが、確かに立場的にユリウスが優遇されておったのも事実。
お前が言うようにユリウスは天使と出会って見違える程成長した事は私とて感じていたよ。だけどねユリウスはお前が抱いていた気持ちは純粋なものだと感じていたのだろう。
だからこそ継承権を手に入れた自分が2つも手に入れる事が憚れ妃を選定会に委ねたのだ。その気持ちは本物だと信じてやってほしい。』
皇帝が見せる親心にリディアンネは泣きそうになりながら皇帝を見つめた。
『だけどね、わたし達は貴方の歪んだ思いも理解していたの。だからリディアンネを娶る貴方の気持ちを確認するために見守っていたのよ。ルイザもその1人よ。』
ルイザは改めてアルフォンスとリディアンネに深く膝を折った。
…え?待って待って。一流を用意したって大公家からではなくて?
ついていけないリディアンネ。
『そういう事でしたか。失礼の無い様にと皇宮から派遣された侍女らは貴女の…』
アルフォンスは悲しそうに皇后を見上げる。
『勘違いしないでね。あなた達の仲を壊そうとしたわけではないのよ。2人が幸せになるのであればそんな素晴らしい事はないわ。
だけれどそうでなければ、ユリウスの気持ちが無駄になるわ。親バカだと笑うでしょ?
でもねそれだけではないの。リディアンネはサエラ王国王女の中で最も王族らしい王女だと私は思ってるの。そんな逸材を貴方の歪んだ思いの道具のまま終わらせるのは、帝国皇后として許すわけにはいかないわ。』
皇后の言葉にリディアンネは焦る。
…過大評価もいいとこだわ。
『あの、一つお伺いしてもよろしいですか?』
リディアンネは恐る恐る皇后に声を掛けると皇后はゆっくりと頷いた。
『私は帝国に入りました日にアルフォンス様と教会で誓いを立てましたが?』
すかさずルイザが
『帝国では恋人同士でもよく誓いを立てます。一つのイベント適切な…
ですが婚姻は皇帝陛下の許可の元受理されて初めて夫婦となります。』
…イベント的なって。誓いを立て放題って事?
『帝国大公家の嫁取りが他国を招いての披露会も為しだなんて有り得ると思う?』
皇后は嬉しそうに笑う。
…知らんがな。
リディアンネが理解出来ないのは当然だとしても帝国大公家の嫡男が知らない訳が無い。アルフォンスはそれだけリディアンネとの婚儀を重く捉えて居なかったのだとリディアンネは解釈した。
『でしたらすぐにマーガレット様と。マーガレット様の心労を思えばこそ。日に日に私への視線の重さは半端なかったですわ。』
日頃リディアンネに嫌味を浴びせる皇女らとは異なりマーガレットはいつも1人でお茶を飲んでいた。リディアンネをさみしそうに見つめる視線の理由を知ったリディアンネはお節介ババアのように仕切りだした。
『だがマーガレットは…』
アルフォンスが小さく口を開くと
『大丈夫ですわ。第6皇女とは言え、母上様は他国の令嬢でしたよね?アルフォンス様との血縁はかなり薄いわ。例え本当に皇帝陛下のお子としても…』
リディアンネは勢いに任せてとんでもない事を口にする。皇帝の子だとしてもなど本来ならば不敬罪で元令嬢と同じように地下牢行きだ。
確かにリディアンネの目の前の皇帝がこれほどまでに側妃を持つとは考えにくい。後継者の為とは言え既にユリウスが皇太子となっているのだ。
何かある。それはリディアンネの預かり知る所では無いがとにかく夫であるアルフォンスとマーガレットをまとめる為に必死であった。
『まいったね。これはユリウスに頑張ってもらわねばならんな。』
楽しそうに笑う皇帝は皇后に笑顔で話すと2人は広間を後にした。
…?なんなん?
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