貴方に嫌われたくなくて【完】

mako

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フレディック派

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『殿下、あの王女の皇太子妃教育もまもなく終わりますが…』


フレディックの側近らの言葉に


『あぁそのようだね。だけど心配は無用だ。王女はそもそも第3王女であまり政治に関心はない模様だ。

だからこそ皇太子妃選定にも出て居なかったろ?そもそもアルフォンスの妻としてここに来たわけだから。

それをあいつが惚れ込んだってだけ。この婚儀は政略でもなんでもない。ただのあいつの自己満だからね。』


そうユリウスをこき下ろすとフレディックは冷たく笑った。


『殿下、皇太子は本日孤児院視察に出られる様でございます。』


『本当好きだね~。慈善活動が。』

フレディックは呆れたように吐き捨てると上着に袖を通し部屋を後にした。






『兄上、お出かけですか?』


馬車に乗り込むユリウスにフレディックは笑顔で声を掛けた。ユリウスはフレディックを見てまずは皇太子スマイル。


『あぁ、孤児院視察に出かけるから後はよろしく頼むよ。』


温室育ちのユリウスは優しく微笑むと馬車に乗り込み宮を後にした。


…これだからお坊ちゃまは(笑)


何も知らないユリウスをあざ笑うかのように見送るとフレディックは次なる仕事に取り掛かった。




目の前に座るフレディックをリディアンネは面倒くさそうに見つめる。


…何であんたとお茶を飲まなきゃなんないの?


『お招きありがとうございます』


リディアンネの言葉にフレディックは優しく頷くと目の前に並べられたスイーツを指し


『リディアンネ様のお好みだとお聞きしご用意いたしました。』


リディアンネは先程までのテンションとは打って変わり並べられたスイーツを目にし乙女の様な表情へと変わる。

…まぢて?これは♡Montanaのエクレアだわ。あれはブラウニーよね?


目を輝かせるリディアンネを目を細めて眺めているフレディックは


『流石、義姉上となられるだけあってリディアンネ様は皇太子妃教育も終えられたと?後は婚儀までゆっくりなさって下さい。』


『はい、そうさせて頂きます!』

とりあえずマカロンを手にしたリディアンネは嬉しそうに答えた。

『ところで、他国から見た帝国とここに来て見た帝国とではいかがでしたか?』


…せっかくのスイーツを前にして話す事かしら?


マカロンを頬張りフレディックを見るとフレディックは笑顔でリディアンネを眺めている。その笑顔の奥の瞳が笑ってはいない事をリディアンネは気づいていた。敢えてリディアンネは笑顔だけ返すと


『難しい話ではありません。王女としてどのように感じられたかなと思いまして』


…棘があるわね。


『巨大化した組織に困惑しておりますわ』


『まぁ、一国の王女からみればそうですよね。』



…舐めてるわ。


『同時に巨大化した組織の中が空っぽでなければ良いとも思ってますわ。』


フレディックは一瞬眉をひそめるも笑顔で


『ご心配痛み入ります。ですがそれはいらぬ心配という事がすぐにお分かりになるでしょう。』


リディアンネはにっこりと笑顔を即席で作ると


『それは楽しみですわ。』


2人の上辺だけの会話はしばらく続きやがて先に席を立ったのはリディアンネ。その背中を見送りながらフレディックは面倒くさそうに舌を鳴らした。









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