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北帝国にて
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婚儀を終えたカイザルとフランシスは忙しい日々を送っていた。
『ファニー、久方ぶりにゆっくりとお茶をしている時に悪いがこれは何だ?』
フランシスが、カイザルへ贈ったハンカチの刺繍だ。
『先日も征伐に出かける時に貰ったがこれが気になり征伐に集中出来てなかったから。』
驚きを隠せないフランシスは
『まあ!いけませんね!それは。刺繍は見たままですわ!』
カイザルはハンカチを広げると上下も分からずくるくると回している。
『カイ!意地悪は駄目ですよ!ファビウス教えて差し上げて!』
いきなり振られたファビウスも顔を青くしながら
『殿下、こちらが上?ではないですか?』
『反対よ!』
2人は目の前で怒りをあらわにするフランシスをチラっと見ながらハンカチを戻すも
…で?何なの?これは。
『どう見てもグランチェスタの紋章でしょうが!』
!
2人は驚き目を凝らしながらグランチェスタの紋章を頭の中で描きながら刺繍と重ねてみる。
…いや、どうみても違うだろ?
『ま、まあ、妃殿下はまだ初心者ですから、次はもっとこう、花とかを刺繍されてみては?』
フランシスは頬を膨らませ
『もう作りませんから!』
執務室からだけでも分かるように北帝国は賑やかな帝国へと変貌を遂げていた。
久方の穏やかな時間は過ぎ北帝国誕生から初めてとなる交流会が行われる準備が始まった。前回はフランシスがまだ婚約者として南帝国を訪れていた。
『交流会での宿舎はどうされます?』
南帝国では、大帝国の皇宮を使用している為に全てが整えられていたがこちらはそうもいかない。少しづつ整備はされているものの到底及ばない。
『全て詰め込んじゃえば良いのでは?』
…詰め込んじゃえばってね?妃殿下。
ファビウスが心の中で突っ込むも本人は至って真面目に話している。
『これだけ広い敷地があるのですよ?1から考えるより遥かに楽だわ。チョチョイと改築すれば大丈夫ですわ!』
…チョチョイってね?
『しかし相手は王族ですよ?』
『こちらは皇族だわ。誰も文句など言わないでしょう?』
『ですが皇宮の威厳もありますし』
『みんな大帝国を分けた事は知ってるのよ?そんなおとぎ話みたいにすぐに豪華絢爛な屋敷がボンボン建つなんて思ってないわよ。』
『…。』
2人のやり取りを眺めていたカイザルは小さく笑い
『勝負あったな。』
勝ち誇るフランシスを横目にメガネを整えながら
『承知しました。』
ファビウスは早速手配に着手したのである。
『ファニー、久方ぶりにゆっくりとお茶をしている時に悪いがこれは何だ?』
フランシスが、カイザルへ贈ったハンカチの刺繍だ。
『先日も征伐に出かける時に貰ったがこれが気になり征伐に集中出来てなかったから。』
驚きを隠せないフランシスは
『まあ!いけませんね!それは。刺繍は見たままですわ!』
カイザルはハンカチを広げると上下も分からずくるくると回している。
『カイ!意地悪は駄目ですよ!ファビウス教えて差し上げて!』
いきなり振られたファビウスも顔を青くしながら
『殿下、こちらが上?ではないですか?』
『反対よ!』
2人は目の前で怒りをあらわにするフランシスをチラっと見ながらハンカチを戻すも
…で?何なの?これは。
『どう見てもグランチェスタの紋章でしょうが!』
!
2人は驚き目を凝らしながらグランチェスタの紋章を頭の中で描きながら刺繍と重ねてみる。
…いや、どうみても違うだろ?
『ま、まあ、妃殿下はまだ初心者ですから、次はもっとこう、花とかを刺繍されてみては?』
フランシスは頬を膨らませ
『もう作りませんから!』
執務室からだけでも分かるように北帝国は賑やかな帝国へと変貌を遂げていた。
久方の穏やかな時間は過ぎ北帝国誕生から初めてとなる交流会が行われる準備が始まった。前回はフランシスがまだ婚約者として南帝国を訪れていた。
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『全て詰め込んじゃえば良いのでは?』
…詰め込んじゃえばってね?妃殿下。
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『これだけ広い敷地があるのですよ?1から考えるより遥かに楽だわ。チョチョイと改築すれば大丈夫ですわ!』
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『…。』
2人のやり取りを眺めていたカイザルは小さく笑い
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ファビウスは早速手配に着手したのである。
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