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マドリン王国
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マドリン王国では相変わらず王太子妃教育が進まない王宮でジュリアに振り回されていた。本来王太子妃教育を済ませてからの婚儀であるが、ジュリアの場合先に懐妊していたので今回のようにドタバタ劇が繰り広げられている。
ジュリアは結婚式の後、懐妊を理由に王太子妃教育を先延ばしとして今に至る。
そんな中、公爵夫人であるエミリアの母親がバルトス王国王女であるマリアを連れて王宮にあがっていた。リア王国でエミリアと共に学んだ1人である。
王妃の愚痴を夫人は静かに聞きながらお茶を飲んでいる。その間マリア王女は王宮図書館にて時間を潰していた。
たまたま居合わせたヨハネスらは見知らぬ令嬢に目を止めた。ヨハネスは側近に確認するも側近も首を傾げている。
『初めまして。』
ヨハネスが安定の皇太子スマイルを見せるとマリアは立ち上がり
『お初にお目に掛かります、バルトス王国第1王女のマリアと申します。』
ヨハネスは驚いたように
『バルトス王国から?』
マリアは静かに微笑むと
『昨年はリア王国で学びましたので今年はこちらにお世話になる事となりました。宜しくお願いします。』
美しい所作に見惚れながらもヨハネスは
『それは素晴らしい。どうぞ存分に学び楽しんで下さい。』
…これが、王族。だよな?
ヨハネスが心の中で呟くもマリアは既にカーテシーをし踵を返すと熱心に本棚を眺めている。
その様子を眺めならがらヨハネスは
『何をお探しですか?』
マリアは振り返り
『はい、マドリン史を学びたく存じまして、その資料を探しております。』
『マドリン史?』
マリアはにっこり微笑むと
『せっかくマドリンに学びに来ているのです。その国をより知りたいと思うは当然のこと。』
ヨハネスは驚いたように
『素晴らしい…』
マリアは謙遜するかのように
『もっともこの考え方はマドリン公爵令嬢のエミリア様がリア王国でご一緒した際におっしゃっておられた事の受け売りですの。』
…エミリアの?
ヨハネスは懐かしそうに話すマリアに微笑みながら
『私に出来る事があれば何でもおっしゃって下さい』
そう言うとにこやかに図書館を後にした。
それからというもの、ヨハネスは時間を見つけては図書館へ通うようになった。毎回アリスが居るわけではないが、ヨハネス自身もマドリン史を改めて学び直しをしてみたのである。
そうしていると、ヨハネス自身も今ある安寧がいかに苦悩し先王たちの力によるものだと、忘れかけていた気持ちが湧き上がるのを感じた。
その後を繋いでいく自身は何をしているのだろうか?王の引いてくれた道を自ら外し今こうして苦悩している。
全ては自身の責任である。ヨハネスは無心に書物を読み漁っていた。
ジュリアは結婚式の後、懐妊を理由に王太子妃教育を先延ばしとして今に至る。
そんな中、公爵夫人であるエミリアの母親がバルトス王国王女であるマリアを連れて王宮にあがっていた。リア王国でエミリアと共に学んだ1人である。
王妃の愚痴を夫人は静かに聞きながらお茶を飲んでいる。その間マリア王女は王宮図書館にて時間を潰していた。
たまたま居合わせたヨハネスらは見知らぬ令嬢に目を止めた。ヨハネスは側近に確認するも側近も首を傾げている。
『初めまして。』
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『お初にお目に掛かります、バルトス王国第1王女のマリアと申します。』
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マリアは静かに微笑むと
『昨年はリア王国で学びましたので今年はこちらにお世話になる事となりました。宜しくお願いします。』
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『それは素晴らしい。どうぞ存分に学び楽しんで下さい。』
…これが、王族。だよな?
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その様子を眺めならがらヨハネスは
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マリアは振り返り
『はい、マドリン史を学びたく存じまして、その資料を探しております。』
『マドリン史?』
マリアはにっこり微笑むと
『せっかくマドリンに学びに来ているのです。その国をより知りたいと思うは当然のこと。』
ヨハネスは驚いたように
『素晴らしい…』
マリアは謙遜するかのように
『もっともこの考え方はマドリン公爵令嬢のエミリア様がリア王国でご一緒した際におっしゃっておられた事の受け売りですの。』
…エミリアの?
ヨハネスは懐かしそうに話すマリアに微笑みながら
『私に出来る事があれば何でもおっしゃって下さい』
そう言うとにこやかに図書館を後にした。
それからというもの、ヨハネスは時間を見つけては図書館へ通うようになった。毎回アリスが居るわけではないが、ヨハネス自身もマドリン史を改めて学び直しをしてみたのである。
そうしていると、ヨハネス自身も今ある安寧がいかに苦悩し先王たちの力によるものだと、忘れかけていた気持ちが湧き上がるのを感じた。
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全ては自身の責任である。ヨハネスは無心に書物を読み漁っていた。
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