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令嬢の友情
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『楽しそうだね。』
令嬢らが声をあげて笑う中、現れたのはヨハネスらであった。ヨハネスの姿を捉えた令嬢らは目を見開くと硬直した。唯一公爵令嬢であるリルネットは目を細めて扇を開いた。
『嫌ですわ。殿下、盗み聞きですの?』
余裕ぶりを見せつけるリルネットにヨハネスは王太子スマイルで答えた。
『盗み聞きだなんて人聞きの悪い。生憎私はそれほど暇ではないんだ。』
真っ直ぐ見据えるリルネットから視線を外すとヨハネスは令嬢らをぐるりと見渡した。
『私はただ、婚約者を迎えに来ただけだ。』
ヨハネスの一言に令嬢らは目を見開か驚いた。その中でもフランチェスカは瞬きを数回。
…?
令嬢らは裏切りとでも叫び出すかの如く一斉にフランチェスカを睨みつけた。フランチェスカはその視線を浴びるも動じずただヨハネスの言葉に固まっていた。
『誤解があるようだけど、フランチェスカ嬢からは、私では力不足だと申し入れがあったんだけどね?』
あからさまに令嬢らは安堵すると
『でもさ、そんなの王命が発令されたら何でもないよね?』
ハロルドからの助言をそのまま口にしたヨハネスにリルネット公爵令嬢は鼻で笑うと
『そんな事で。そもそも政略結婚にはお互いにメリットが無ければ成り立ちませんのよ?』
自分にはそのメリットがあるとでも言いたげなリルネットに
『私が望んでいるでは?』
そう答えると振り返りエミリアの兄であるマグヌス公爵令息に
『駄目かな?』
マグヌスは笑顔のままに
『問題ございませんが?』
ヨハネスは得意気にリルネットを見た。マグヌスは同じ公爵という爵位の令嬢であるリルネットに
『私からも一言付け加えさせて頂くと、そもそも王太子妃候補となられるお方は、ご自分からの立候補ではなり得ませんからね?王族、それに準ずる上位貴族らの厳正な審査の上フランチェスカ嬢に白羽の矢が立ったのです。私の父もそこには参加しておりましたので私は何の不思議もない。ですが上位貴族でない家の令嬢ではその辺りが知り得る事が出来ない故、今お話ししておきますね?』
リルネットは公爵令嬢である。それなのにお前は知らんのか?というマグヌスの嫌味である。リルネットが言葉を発するより前にヨハネスが口を開いた。
『君たち、君たちが罵声を浴びせていたのは私の婚約者にか?』
ヨハネスは黒髪の令嬢に問うた。令嬢はどこから聞かれていたのかも分からず答えようが無い。
ヨハネスは不敵な笑みを浮かべると
『まぁ今回は無知故の事もあろうから許すけど、次は無いよ?いいね?』
…。一同は困惑しながら固まっている。
辟易としたハロルドはついに
『あのさ、さっきまでの元気はどこ行ったよ?ヨハネス王太子殿下が言いたい事は、端的に言うと王太子妃候補に悪態を付いている者に未来は無いって事。誰に付けば得かの損得勘定は得意だろ?君たちの言葉を借りるなら爵位は絶対なんだろ?』
ハロルドの言葉に令嬢らは一斉に顔色を無くし保身に走るがリルネットだけはフランチェスカを睨みつけている。産まれながらの公爵令嬢のプライドであろうか。フランチェスカはその視線を真っ向に浴び凛とその場に立っていた。
令嬢らが声をあげて笑う中、現れたのはヨハネスらであった。ヨハネスの姿を捉えた令嬢らは目を見開くと硬直した。唯一公爵令嬢であるリルネットは目を細めて扇を開いた。
『嫌ですわ。殿下、盗み聞きですの?』
余裕ぶりを見せつけるリルネットにヨハネスは王太子スマイルで答えた。
『盗み聞きだなんて人聞きの悪い。生憎私はそれほど暇ではないんだ。』
真っ直ぐ見据えるリルネットから視線を外すとヨハネスは令嬢らをぐるりと見渡した。
『私はただ、婚約者を迎えに来ただけだ。』
ヨハネスの一言に令嬢らは目を見開か驚いた。その中でもフランチェスカは瞬きを数回。
…?
令嬢らは裏切りとでも叫び出すかの如く一斉にフランチェスカを睨みつけた。フランチェスカはその視線を浴びるも動じずただヨハネスの言葉に固まっていた。
『誤解があるようだけど、フランチェスカ嬢からは、私では力不足だと申し入れがあったんだけどね?』
あからさまに令嬢らは安堵すると
『でもさ、そんなの王命が発令されたら何でもないよね?』
ハロルドからの助言をそのまま口にしたヨハネスにリルネット公爵令嬢は鼻で笑うと
『そんな事で。そもそも政略結婚にはお互いにメリットが無ければ成り立ちませんのよ?』
自分にはそのメリットがあるとでも言いたげなリルネットに
『私が望んでいるでは?』
そう答えると振り返りエミリアの兄であるマグヌス公爵令息に
『駄目かな?』
マグヌスは笑顔のままに
『問題ございませんが?』
ヨハネスは得意気にリルネットを見た。マグヌスは同じ公爵という爵位の令嬢であるリルネットに
『私からも一言付け加えさせて頂くと、そもそも王太子妃候補となられるお方は、ご自分からの立候補ではなり得ませんからね?王族、それに準ずる上位貴族らの厳正な審査の上フランチェスカ嬢に白羽の矢が立ったのです。私の父もそこには参加しておりましたので私は何の不思議もない。ですが上位貴族でない家の令嬢ではその辺りが知り得る事が出来ない故、今お話ししておきますね?』
リルネットは公爵令嬢である。それなのにお前は知らんのか?というマグヌスの嫌味である。リルネットが言葉を発するより前にヨハネスが口を開いた。
『君たち、君たちが罵声を浴びせていたのは私の婚約者にか?』
ヨハネスは黒髪の令嬢に問うた。令嬢はどこから聞かれていたのかも分からず答えようが無い。
ヨハネスは不敵な笑みを浮かべると
『まぁ今回は無知故の事もあろうから許すけど、次は無いよ?いいね?』
…。一同は困惑しながら固まっている。
辟易としたハロルドはついに
『あのさ、さっきまでの元気はどこ行ったよ?ヨハネス王太子殿下が言いたい事は、端的に言うと王太子妃候補に悪態を付いている者に未来は無いって事。誰に付けば得かの損得勘定は得意だろ?君たちの言葉を借りるなら爵位は絶対なんだろ?』
ハロルドの言葉に令嬢らは一斉に顔色を無くし保身に走るがリルネットだけはフランチェスカを睨みつけている。産まれながらの公爵令嬢のプライドであろうか。フランチェスカはその視線を真っ向に浴び凛とその場に立っていた。
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