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混乱する大陸
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大陸では小国は食われどんどん国が少なくなってきていた。やがて帝国に迫る勢いのアナリスとそれに続くジュリラン以外はほとんどこの3国の属国となっている。勢力拡大もいよいよ行き詰まりを見せこの3国はお互い牽制するように一旦は静まりを取り戻したかのように見えた。
帝国としてはジュリランのステファニー、アナリスのイザベラを妃として迎え入れているので、ここに来てアレクセイが言ったように人質ともなり得ている。
『オリヴィア今後の事だが。』
このところ忙しく、王宮に戻って来ることも少なくなっていたアレクセイ。少し痩せた様にも思える。
『我が国は帝国を討つ。』
それだけ言うとアレクセイはじっとオリヴィアを見つめた。オリヴィアは特段驚きもせず
『勝算はお有りなのですね?』
アレクセイは黙って頷いた。
『ならばお早めに済ませて下さい。』
アレクセイは驚き目を見開く。
『でなければ我が国の民に被害が出ますわ。』
笑顔で答えるオリヴィアに
『オリヴィア?他に聞きたい事が山程あるだろう?』
『何の事でしょう?お姉様の事でしたら覚悟の上の事。私がこちらに嫁ぐ際、王族として生まれたからには覚悟する様お姉様がおっしゃいました。逆も然り。帝国が我が国を攻め滅ぼそうとも私は受けて立ちますわ。
そしてイザベラ様の事でしょうか?イザベラ様は元より人質としてアナリスから出されたお方。王女ではありますが実質は妾の子。その妾が虚偽の疑いがあり妾は極刑。その時同じ運命を辿る子どもを生かして使う様に用意されたのがイザベラ様でしょうか?』
オリヴィアの話しに固まるアレクセイ。オリヴィアは尚も続ける。
『もし、余力がございましたら…イザベラ様をお救い頂ければ私は殿下を今以上に尊敬いたしますわ。』
『イザベラを?ステファニーではなくて?』
『はい。イザベラ様です。』
『何故…』
『イザベラ様はアナリス大王国の民の1人。どの様な境遇でも救うべきお方です。もし彼女に罪があるとするならばアナリス大王国にて裁かれるべきです。最もその罰は帝国に出された時点で執行されておりますけどね?』
オリヴィアが自身の考えを理路整然と話す姿にアレクセイは静かに聞き頷いた。
征伐に向かう朝、アレクセイはオリヴィアに
『もし私が勝利を持ち帰ったならば私の本当の妻となってくれないだろうか?』
オリヴィアは大きな瞳に涙を溜め
『今でも本当の夫婦ですわ。アレクセイ殿下。』
アレクセイは優しく笑うと、いつもの調子に戻るとオリヴィアの耳元で囁いた。
オリヴィアは耳まで真っ赤にして
『こんな時になんて事を!』
『うん?変かな?』
『変です!変態です!』
『いや、至って正常だよ。私だって男だからね。』
『…。』
『駄目?』
オリヴィアは困ったように、辺りを見渡すと
『駄目ではありません…』
アレクセイは子どものように無邪気に笑い
『言ったからね?約束だよ!』
2人は指切りげんまんを固く結び、アレクセイは出陣した。
帝国としてはジュリランのステファニー、アナリスのイザベラを妃として迎え入れているので、ここに来てアレクセイが言ったように人質ともなり得ている。
『オリヴィア今後の事だが。』
このところ忙しく、王宮に戻って来ることも少なくなっていたアレクセイ。少し痩せた様にも思える。
『我が国は帝国を討つ。』
それだけ言うとアレクセイはじっとオリヴィアを見つめた。オリヴィアは特段驚きもせず
『勝算はお有りなのですね?』
アレクセイは黙って頷いた。
『ならばお早めに済ませて下さい。』
アレクセイは驚き目を見開く。
『でなければ我が国の民に被害が出ますわ。』
笑顔で答えるオリヴィアに
『オリヴィア?他に聞きたい事が山程あるだろう?』
『何の事でしょう?お姉様の事でしたら覚悟の上の事。私がこちらに嫁ぐ際、王族として生まれたからには覚悟する様お姉様がおっしゃいました。逆も然り。帝国が我が国を攻め滅ぼそうとも私は受けて立ちますわ。
そしてイザベラ様の事でしょうか?イザベラ様は元より人質としてアナリスから出されたお方。王女ではありますが実質は妾の子。その妾が虚偽の疑いがあり妾は極刑。その時同じ運命を辿る子どもを生かして使う様に用意されたのがイザベラ様でしょうか?』
オリヴィアの話しに固まるアレクセイ。オリヴィアは尚も続ける。
『もし、余力がございましたら…イザベラ様をお救い頂ければ私は殿下を今以上に尊敬いたしますわ。』
『イザベラを?ステファニーではなくて?』
『はい。イザベラ様です。』
『何故…』
『イザベラ様はアナリス大王国の民の1人。どの様な境遇でも救うべきお方です。もし彼女に罪があるとするならばアナリス大王国にて裁かれるべきです。最もその罰は帝国に出された時点で執行されておりますけどね?』
オリヴィアが自身の考えを理路整然と話す姿にアレクセイは静かに聞き頷いた。
征伐に向かう朝、アレクセイはオリヴィアに
『もし私が勝利を持ち帰ったならば私の本当の妻となってくれないだろうか?』
オリヴィアは大きな瞳に涙を溜め
『今でも本当の夫婦ですわ。アレクセイ殿下。』
アレクセイは優しく笑うと、いつもの調子に戻るとオリヴィアの耳元で囁いた。
オリヴィアは耳まで真っ赤にして
『こんな時になんて事を!』
『うん?変かな?』
『変です!変態です!』
『いや、至って正常だよ。私だって男だからね。』
『…。』
『駄目?』
オリヴィアは困ったように、辺りを見渡すと
『駄目ではありません…』
アレクセイは子どものように無邪気に笑い
『言ったからね?約束だよ!』
2人は指切りげんまんを固く結び、アレクセイは出陣した。
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