こじらせ王子とその妃【完】

mako

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コミュ障の集まり

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キャサリンは部屋を見渡す。

部屋を見る限り冷遇ではないらしい。
センスの良い家具が並び、部屋も美しい。窓からの眺めも最高。1つ引っかかるとしたら奥にある扉。

通常あの扉で夫婦の部屋が繋がれている。



キャサリンがムヌク王国に入ってしばらくすると、ようやくここでの生活も慣れてきていた。

‥悪くないわ。


初めこそ驚きの連続であったが慣れてしまえば結構楽。

食事も部屋に運ばれ、湯浴みも部屋で出来、結構自由。
干渉されることもなく、好きなように過ごさせてもらっている。その自由もたまにであれば至福なひとときであるがこう毎日であると、暇。

キャサリンは思い付いたようにベルを鳴らし能面侍女を呼んだ。


『お呼びでしょうか?』

‥部屋に居たの?


すぐに現れた侍女に庭園の花を摘みたい旨を話すとモニカは
一瞬不思議そうな表情を出したもののすぐに

『では、お着替えを』

モニカが能面4人を呼び寄せキャサリンはすぐに着替えさせられ、庭園へと向かった。


久々に感じる土の香り。キャサリンは持ってきたハサミをチョキチョキと鳴らしながら選定していった。


『王女?』


後ろから声を掛けられ、尻もちを付くキャサリンに手を差し伸べたのは、


‥誰だっけ?



『申し遅れました。私は第2王子のヨハネスです。』


キャサリンは起き上がると、

『失礼しました。キャサリン・ヘリンズでございます。』

膝を折ると、ヨハネスをガン見する。


『どうされましたか』

微笑むヨハネスに


『有る。表情があるわ!』

喜ぶキャサリンにヨハネスは納得したかのように答える


『なるほど、そういう事ですか。驚かれたでしょうね?』

キャサリンはあまりの感動で声も出ず首を縦にブンブンと振ると

『アハハハ、わかりますわかります!』

キャサリンは久々の会話に心が弾んだ。

『皆、悪い人ではないから安心してくれていいよ。完璧に教育されたエリート集団だからね。』


‥エリートか?


『追々わかるよ。焦らないで。先は長いんだから』

ヨハネスは軽く言うと、キャサリンにウインクをして去って行った。


‥何なん?
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