こじらせ王子とその妃【完】

mako

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孤児院訪問

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日も暮れ始め3人は馬車に乗り王宮に帰る所である。

散々子どもたちと遊び疲れ果てた2人を他所にキャサリンは窓の外を眺めながら呟いた。


『間違いないわ。』

キャサリンはギャレットに視線を流し、

『今日訪問した孤児院を調べて。バックに付く貴族が居るはずだわ。』

疲れ果て足を投げ出していたギャレットは姿勢を正しキャサリンに問う。


『どうゆうことですか?何かございましたか?』


『無さすぎるのよ。』 

 固まる2人。


『前回ここに公式訪問した際は完璧なまでのおもてなしだったわね?』


『そうでしたか?ただそうであっても何もおかしくはありませんよ?今日は私たちは田舎から出てきた幼なじみですからね?妃殿下をもてなすのとは訳が違いますから。』


『そうではないの。この国では孤児院に対してかなりの優遇措置が取られているわ。もちろんそれは素晴らしい事。

だけれど今日見た限りその予算は正当に使われていないわ。子どもたちを見ればわかる。

前回子ども達が目を輝かせていたのは私たちと会えた事ではなく、出される食事が日常と異なるからだわ!子どもだもの正直ね。』


2人は必死に前回を思い出すも、頻繁に色々な孤児院を訪問しているのでごちゃごちゃになっていた。


『あの規模からするとかなり予算が入って居るはず。なのに子どもたちの使う用具やおもちゃ、来ている衣服までもかなり古いわ。それにみんな痩せ過ぎだわ。いくら表情の無い能面集団の治める国の孤児院だからってアレは無いわ。』


力説するキャサリンに納得するも、能面集団の治める国‥

‥笑えない2人。




ギャレットは半信半疑ながらも、万が一バックに貴族が絡んでいるとしたら大問題である。

またそれを前回の訪問時に不審に思い、今日の変装ごっこもどきが繰り広げられたのであれば、何も知らなかった自分が情けない‥。


そう思い急ぎ執務室に戻ろうとした時、前方からカールトンが通りかかる。

『ちっ‥』


舌打ち?妃殿下が舌打ちをした?

2人は驚きながらも礼を取りキャサリンは膝を折る。


カールトンは3人を見て驚いた表情を見せ


『楽しそうだな?』


キャサリンに対して嫌味を投げつけた。
固まる2人に対し、キャサリンは満面の笑みで


『殿下のおかげで毎日楽しませて頂いておりますわ!』


こちらも嫌味をぶっ込んだ。


2人の睨み合いに挟まれた2人は嫌な汗をかきながら時が経つのを待つしかないのである。



『さあ、行きましょう!』


助け舟を出してくれたのはキャサリンであった。



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