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剥がされる仮面
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夜会が始まりマキシミリアンはエリーヌをダンスに誘うとエリーヌは周囲に笑みを振りまきながらマキシミリアンの差し出した手に手を重ねる。
マキシミリアンに見惚れる令嬢を鼻で笑うとマキシミリアンには美しく微笑むエリーヌ。
マキシミリアンは軽く笑うとエリーヌの腰に手を回しダンスの輪に入った。
マキシミリアンは思い出したかのようにエリーヌに問うた。
『そなたはカールトン殿の側妃になられるとな?』
エリーヌはハッとした表情をするもすぐに
『そ、それはまだ。ただの噂ですわ。』
マキシミリアンは頷くと
『そうか、噂か。そうであろうな。』
納得するかのようなマキシミリアンにエリーヌは不思議そうに首を撚る。
『キャサリン殿に憧れる王太子は多い。そんな彼女を手にしたカールトンが側妃など娶る訳がないと思ったまでだ。』
マキシミリアンはニヤリと笑う。
『で、ですが殿下は妃殿下にイジメられた私を気遣って毎日お見舞いに来てくださっておりましたわ。
『イジメた?誰が誰を?』
マキシミリアンは眉をひそめ問うた。
『で、ですから妃殿下が私を。』
マキシミリアンはエリーヌをじっと見つめた後、大きく笑いだした。驚き目を見開くエリーヌに
『そんな訳あるか。』
『妃殿下は猫を被っていらっしゃいますもの。信じられないのは分かりますわ。』
エリーヌはムキになり、思わずマキシミリアンの足を踏みつけていた。
『し、失礼しました。』
真っ赤になるエリーヌに
『構わん。私はダンスで足を踏まれた事はないからな。何事も経験だ。』
マキシミリアンが視線を流したその先にキャサリンが一人でバルコニーに立つのが見えた。
その様子をマキシミリアンは愛おしそうに見つめているとエリーヌは勘付いたように
『妃殿下をお慕いしていらっしゃるのですね?ならばさっさとお持ち帰り下さいませ。』
ニヤリと笑うエリーヌに
『そんな物のように‥。出来ることならとっくにそうしておる。』
ダンスの途中であるが、マキシミリアンはエリーヌから手を離しバルコニーへ向かった。その後ろ姿を歯ぎしりしながら見つめていたエリーヌであった。
バルコニーで夜風に当たるキャサリンにマキシミリアンは相変わらずの言葉を掛けた。
『どうした?元気がないようだが?』
ニヤリと笑うマキシミリアンにキャサリンも
『いつもこんな所ばかり見つかってしまいますね。普段はきちんと王太子妃として務めを果たしておりますのよ?』
自虐的に答えるキャサリンに
『知っておる。』
キャサリンは目を見開く。
マキシミリアンの何気ないこの一言にキャサリンは固まりそして涙を流した。この涙に最も驚いたのは他の誰でもない、キャサリン本人であった。
『ど、どうしたのかしら?疲れておりますのね。』
クルリと振り返り夜空を見上げるキャサリンにマキシミリアンは思わず手を伸ばそうとした時。
『妃殿下、まだこちらに?』
振り返るとカールトンの腕に手を回すエリーヌが微笑んでいた。
先程とは違い儚げな笑みをこぼすエリーヌ。
‥猫を被っておるのはお前か。
マキシミリアンは
『エリーヌ嬢、先程は楽しかった。礼を言う。』
エリーヌは小さくほほえみ
『こちらこそありがとうございました。』
『久々に楽しい話しが聞けたからな。』
ニヤリと笑うマキシミリアンにエリーヌは困惑しながらほほえみ返すと
『何の話だい?』
カールトンはエリーヌを覗き込んだ。
エリーヌは真っ赤になって俯く。その様子を見てマキシミリアンは大きな声を上げて笑い出した。
驚いた3人を他所に
『エリーヌ嬢、たいしたものだ。そなたは猫を被っておるのではなく狼を被る女だな。』
エリーヌは目を見開くと
『な、何をおっしゃいますの?』
『先程までは自国の王太子妃を散々悪く言っておったのが今では虫も殺さぬ様な令嬢みたいだぞ?』
エリーヌは驚きながらもカールトンを見上げると
『殿下、違います。誤解ですわ。』
大きな瞳を輝かせるエリーヌにカールトンも戸惑いながら頷く。
マキシミリアンはキャサリンを見るとキャサリンは他人事のようにこちらを眺めている。
『キャサリン殿。耳汚しをしたな。』
謝るマキシミリアンに
『いいえ。そのような事。』
『動じないとな?流石であるな。私もそなたの絵姿が欲しくなってきた。どこで手に入る?』
真面目に問うマキシミリアンにキャサリンは笑いながら
『私にに聞かれても知りませんわ!』
微笑み合う2人をカールトンは呆然と見つめていた。
マキシミリアンに見惚れる令嬢を鼻で笑うとマキシミリアンには美しく微笑むエリーヌ。
マキシミリアンは軽く笑うとエリーヌの腰に手を回しダンスの輪に入った。
マキシミリアンは思い出したかのようにエリーヌに問うた。
『そなたはカールトン殿の側妃になられるとな?』
エリーヌはハッとした表情をするもすぐに
『そ、それはまだ。ただの噂ですわ。』
マキシミリアンは頷くと
『そうか、噂か。そうであろうな。』
納得するかのようなマキシミリアンにエリーヌは不思議そうに首を撚る。
『キャサリン殿に憧れる王太子は多い。そんな彼女を手にしたカールトンが側妃など娶る訳がないと思ったまでだ。』
マキシミリアンはニヤリと笑う。
『で、ですが殿下は妃殿下にイジメられた私を気遣って毎日お見舞いに来てくださっておりましたわ。
『イジメた?誰が誰を?』
マキシミリアンは眉をひそめ問うた。
『で、ですから妃殿下が私を。』
マキシミリアンはエリーヌをじっと見つめた後、大きく笑いだした。驚き目を見開くエリーヌに
『そんな訳あるか。』
『妃殿下は猫を被っていらっしゃいますもの。信じられないのは分かりますわ。』
エリーヌはムキになり、思わずマキシミリアンの足を踏みつけていた。
『し、失礼しました。』
真っ赤になるエリーヌに
『構わん。私はダンスで足を踏まれた事はないからな。何事も経験だ。』
マキシミリアンが視線を流したその先にキャサリンが一人でバルコニーに立つのが見えた。
その様子をマキシミリアンは愛おしそうに見つめているとエリーヌは勘付いたように
『妃殿下をお慕いしていらっしゃるのですね?ならばさっさとお持ち帰り下さいませ。』
ニヤリと笑うエリーヌに
『そんな物のように‥。出来ることならとっくにそうしておる。』
ダンスの途中であるが、マキシミリアンはエリーヌから手を離しバルコニーへ向かった。その後ろ姿を歯ぎしりしながら見つめていたエリーヌであった。
バルコニーで夜風に当たるキャサリンにマキシミリアンは相変わらずの言葉を掛けた。
『どうした?元気がないようだが?』
ニヤリと笑うマキシミリアンにキャサリンも
『いつもこんな所ばかり見つかってしまいますね。普段はきちんと王太子妃として務めを果たしておりますのよ?』
自虐的に答えるキャサリンに
『知っておる。』
キャサリンは目を見開く。
マキシミリアンの何気ないこの一言にキャサリンは固まりそして涙を流した。この涙に最も驚いたのは他の誰でもない、キャサリン本人であった。
『ど、どうしたのかしら?疲れておりますのね。』
クルリと振り返り夜空を見上げるキャサリンにマキシミリアンは思わず手を伸ばそうとした時。
『妃殿下、まだこちらに?』
振り返るとカールトンの腕に手を回すエリーヌが微笑んでいた。
先程とは違い儚げな笑みをこぼすエリーヌ。
‥猫を被っておるのはお前か。
マキシミリアンは
『エリーヌ嬢、先程は楽しかった。礼を言う。』
エリーヌは小さくほほえみ
『こちらこそありがとうございました。』
『久々に楽しい話しが聞けたからな。』
ニヤリと笑うマキシミリアンにエリーヌは困惑しながらほほえみ返すと
『何の話だい?』
カールトンはエリーヌを覗き込んだ。
エリーヌは真っ赤になって俯く。その様子を見てマキシミリアンは大きな声を上げて笑い出した。
驚いた3人を他所に
『エリーヌ嬢、たいしたものだ。そなたは猫を被っておるのではなく狼を被る女だな。』
エリーヌは目を見開くと
『な、何をおっしゃいますの?』
『先程までは自国の王太子妃を散々悪く言っておったのが今では虫も殺さぬ様な令嬢みたいだぞ?』
エリーヌは驚きながらもカールトンを見上げると
『殿下、違います。誤解ですわ。』
大きな瞳を輝かせるエリーヌにカールトンも戸惑いながら頷く。
マキシミリアンはキャサリンを見るとキャサリンは他人事のようにこちらを眺めている。
『キャサリン殿。耳汚しをしたな。』
謝るマキシミリアンに
『いいえ。そのような事。』
『動じないとな?流石であるな。私もそなたの絵姿が欲しくなってきた。どこで手に入る?』
真面目に問うマキシミリアンにキャサリンは笑いながら
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微笑み合う2人をカールトンは呆然と見つめていた。
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