56 / 94
夫婦の時間
しおりを挟む
キャサリンは湯浴みを済ませると侍女のザラを手招きすると小声で言う。
『ザラ、今夜はモコモコでお願い‥』
ザラは嬉しそうに
『戦闘ですね?』
ファイティングポーズを取るザラに苦笑いをしながら
『香油はローズで‥』
ザラは不思議そうに首を捻りながら、キャサリンを整えていくと思いついた様に
『ひ、妃殿下。ま、まさか?』
大袈裟に驚いた風にふざけるザラをモニカは素早く確保し部屋から連れ出し、キャサリンに向かって
『素敵なお時間を‥』
モニカの微笑みとともに扉は静かに閉められた。
それを待っていたかのようにカールトンが2人の私室に入ってきた。
キャサリンは覚悟を決めて
『今日はごめんなさい。』
素直に頭を下げるとカールトンは気持ちここにあらず。
‥モコモコやないかい!
首を傾げるキャサリンに瞬殺されたカールトンはやっとの事で理性を取り戻し
『謝る事は何もないであろう?』
カールトンがキャサリンの髪を撫でるとキャサリンは思い出したかのように
『そうですわ?私は怒ってたのです!』
カールトンはキャサリンの可愛らしい怒りを受け入れ耳を傾けた。
『キャシーは何に怒っている?』
じっと見つめられるキャサリンは頭を巡らす。
‥改まって聞かれると答えづらいわね。
『沢山あり過ぎて一言では言い表わせません!』
カールトンは頷き
『では一つずつ解決していこう。まずは?』
『えっと‥そうです。私にあんな事やこんな事を言っていたくせに、エリーヌ様と嬉しそうに楽しそうにしてらしたもの。』
カールトンは微笑み
『キャシーは妬いてくれてたんだね?』
‥。なんか違うわ。
『そうよ。エリーヌ様の言い分を信じて私の話しには聞く耳をもってられませんでしたわ!』
カールトンは頷き
『私はキャシーにどう思うか問うたよね?キャシーがきちんと心内を話してくれたらちゃんと耳を傾けたよ?』
‥確かにあの時は拗ねてたから突き放したわね。
『で、でもあれからこちらには帰って来られなかったわ!それに毎日公爵邸に通われてたではありませんか?』
『そうだね、妹のようなエリーヌに頼られてたからね。あの時はまだエリーヌの嘘を知らなかったし。でもその点については私が悪いね。ごめんね。』
‥子犬のような表情なんてズルイわ。
『それに私の事を見向きしなくなっていたのに黄色い妖精だと知って掌を返したわ!』
カールトンは小さく首を振り
『それは誤解だよ?私はキャシーに見向きもしていなかった事など無い。現に距離を置いていた時にはリッカルドを付けていたしね?
それに私にとって黄色い妖精は他の王太子たちとは意味合いが違うんだ。黄色い妖精がキャシーでなくても構わないけど‥確かに恩人ではあるけどね?』
‥。
『私だって黄色い妖精だなんて呼ばれるのは嫌。』
カールトンは嬉しそうに
『なら問題は解決だね?』
そう言うと徐ろにキャサリンを抱き寄せしっかりた腕の中に抱き込んだ。
『あぁ久々すぎてたまらないよ。キャシー。今夜はずっとこうしていようか?』
キャサリンは目を丸く頭を巡らせた。
『そう言えば、今日は頑張ったんだね?怖かったろう?』
そう言うとキャサリンを抱き抱え優しくベッドに寝かせると
『さあ、ゆっくりお休み。私はこうしてキャシーを眺めているからね。』
肩ひじを付いてキャサリンを眺めていると
『カール‥。』
小さく呟くキャサリンにカールトンは
『キャシー、それは反則だよ?私だって我慢しているんだ。』
顔を伏せるカールトンにキャサリンは
『駄目?』
‥。
『なわけ無い。』
カールトンはキャサリンを再び腕の中に抱き、久々の長い夜を迎えた。
『ザラ、今夜はモコモコでお願い‥』
ザラは嬉しそうに
『戦闘ですね?』
ファイティングポーズを取るザラに苦笑いをしながら
『香油はローズで‥』
ザラは不思議そうに首を捻りながら、キャサリンを整えていくと思いついた様に
『ひ、妃殿下。ま、まさか?』
大袈裟に驚いた風にふざけるザラをモニカは素早く確保し部屋から連れ出し、キャサリンに向かって
『素敵なお時間を‥』
モニカの微笑みとともに扉は静かに閉められた。
それを待っていたかのようにカールトンが2人の私室に入ってきた。
キャサリンは覚悟を決めて
『今日はごめんなさい。』
素直に頭を下げるとカールトンは気持ちここにあらず。
‥モコモコやないかい!
首を傾げるキャサリンに瞬殺されたカールトンはやっとの事で理性を取り戻し
『謝る事は何もないであろう?』
カールトンがキャサリンの髪を撫でるとキャサリンは思い出したかのように
『そうですわ?私は怒ってたのです!』
カールトンはキャサリンの可愛らしい怒りを受け入れ耳を傾けた。
『キャシーは何に怒っている?』
じっと見つめられるキャサリンは頭を巡らす。
‥改まって聞かれると答えづらいわね。
『沢山あり過ぎて一言では言い表わせません!』
カールトンは頷き
『では一つずつ解決していこう。まずは?』
『えっと‥そうです。私にあんな事やこんな事を言っていたくせに、エリーヌ様と嬉しそうに楽しそうにしてらしたもの。』
カールトンは微笑み
『キャシーは妬いてくれてたんだね?』
‥。なんか違うわ。
『そうよ。エリーヌ様の言い分を信じて私の話しには聞く耳をもってられませんでしたわ!』
カールトンは頷き
『私はキャシーにどう思うか問うたよね?キャシーがきちんと心内を話してくれたらちゃんと耳を傾けたよ?』
‥確かにあの時は拗ねてたから突き放したわね。
『で、でもあれからこちらには帰って来られなかったわ!それに毎日公爵邸に通われてたではありませんか?』
『そうだね、妹のようなエリーヌに頼られてたからね。あの時はまだエリーヌの嘘を知らなかったし。でもその点については私が悪いね。ごめんね。』
‥子犬のような表情なんてズルイわ。
『それに私の事を見向きしなくなっていたのに黄色い妖精だと知って掌を返したわ!』
カールトンは小さく首を振り
『それは誤解だよ?私はキャシーに見向きもしていなかった事など無い。現に距離を置いていた時にはリッカルドを付けていたしね?
それに私にとって黄色い妖精は他の王太子たちとは意味合いが違うんだ。黄色い妖精がキャシーでなくても構わないけど‥確かに恩人ではあるけどね?』
‥。
『私だって黄色い妖精だなんて呼ばれるのは嫌。』
カールトンは嬉しそうに
『なら問題は解決だね?』
そう言うと徐ろにキャサリンを抱き寄せしっかりた腕の中に抱き込んだ。
『あぁ久々すぎてたまらないよ。キャシー。今夜はずっとこうしていようか?』
キャサリンは目を丸く頭を巡らせた。
『そう言えば、今日は頑張ったんだね?怖かったろう?』
そう言うとキャサリンを抱き抱え優しくベッドに寝かせると
『さあ、ゆっくりお休み。私はこうしてキャシーを眺めているからね。』
肩ひじを付いてキャサリンを眺めていると
『カール‥。』
小さく呟くキャサリンにカールトンは
『キャシー、それは反則だよ?私だって我慢しているんだ。』
顔を伏せるカールトンにキャサリンは
『駄目?』
‥。
『なわけ無い。』
カールトンはキャサリンを再び腕の中に抱き、久々の長い夜を迎えた。
10
あなたにおすすめの小説
【短編】記憶を失っていても
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
7年以上前の記憶のない平民出身のラチェルは、6年前に娘のハリエットを生んでからグリオス国のアンギュロスの森付近の修道院で働きながら暮らしていた。
そんなある日ハリエットは見たことのない白銀色の大樹を見つけたと、母ラチェルに話すのだが……。
これは記憶の全てを失ったラチェル──シェシュティナが全てを取り戻すまでのお話。
※氷雨そら先生、キムラましゅろう先生のシークレットベビー企画開催作品です( ´艸`)
【完結】どうやら時戻りをしました。
まるねこ
恋愛
ウルダード伯爵家は借金地獄に陥り、借金返済のため泣く泣く嫁いだ先は王家の闇を担う家。
辛い日々に耐えきれずモアは自らの命を断つ。
時戻りをした彼女は同じ轍を踏まないと心に誓う。
※前半激重です。ご注意下さい
Copyright©︎2023-まるねこ
悪役令嬢まさかの『家出』
にとこん。
恋愛
王国の侯爵令嬢ルゥナ=フェリシェは、些細なすれ違いから突発的に家出をする。本人にとっては軽いお散歩のつもりだったが、方向音痴の彼女はそのまま隣国の帝国に迷い込み、なぜか牢獄に収監される羽目に。しかし無自覚な怪力と天然ぶりで脱獄してしまい、道に迷うたびに騒動を巻き起こす。
一方、婚約破棄を告げようとした王子レオニスは、当日にルゥナが失踪したことで騒然。王宮も侯爵家も大混乱となり、レオニス自身が捜索に出るが、恐らく最後まで彼女とは一度も出会えない。
ルゥナは道に迷っただけなのに、なぜか人助けを繰り返し、帝国の各地で英雄視されていく。そして気づけば彼女を慕う男たちが集まり始め、逆ハーレムの中心に。だが本人は一切自覚がなく、むしろ全員の好意に対して煙たがっている。
帰るつもりもなく、目的もなく、ただ好奇心のままに彷徨う“無害で最強な天然令嬢”による、帝国大騒動ギャグ恋愛コメディ、ここに開幕!
赤貧令嬢の借金返済契約
夏菜しの
恋愛
大病を患った父の治療費がかさみ膨れ上がる借金。
いよいよ返す見込みが無くなった頃。父より爵位と領地を返還すれば借金は国が肩代わりしてくれると聞かされる。
クリスタは病床の父に代わり爵位を返還する為に一人で王都へ向かった。
王宮の中で会ったのは見た目は良いけど傍若無人な大貴族シリル。
彼は令嬢の過激なアプローチに困っていると言い、クリスタに婚約者のフリをしてくれるように依頼してきた。
それを条件に父の医療費に加えて、借金を肩代わりしてくれると言われてクリスタはその契約を承諾する。
赤貧令嬢クリスタと大貴族シリルのお話です。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
[完結]私を巻き込まないで下さい
シマ
恋愛
私、イリーナ15歳。賊に襲われているのを助けられた8歳の時から、師匠と一緒に暮らしている。
魔力持ちと分かって魔法を教えて貰ったけど、何故か全然発動しなかった。
でも、魔物を倒した時に採れる魔石。石の魔力が無くなると使えなくなるけど、その魔石に魔力を注いで甦らせる事が出来た。
その力を生かして、師匠と装具や魔道具の修理の仕事をしながら、のんびり暮らしていた。
ある日、師匠を訪ねて来た、お客さんから生活が変わっていく。
え?今、話題の勇者様が兄弟子?師匠が王族?ナニそれ私、知らないよ。
平凡で普通の生活がしたいの。
私を巻き込まないで下さい!
恋愛要素は、中盤以降から出てきます
9月28日 本編完結
10月4日 番外編完結
長い間、お付き合い頂きありがとうございました。
私の初恋の男性が、婚約者に今にも捨てられてしまいそうです
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【私の好きな人が婚約者に捨てられそうなので全力で阻止させて頂きます】
入学式で困っている私を助けてくれた学生に恋をしてしまった私。けれど彼には子供の頃から決められていた婚約者がいる人だった。彼は婚約者の事を一途に思っているのに、相手の女性は別の男性に恋している。好きな人が婚約者に捨てられそうなので、全力で阻止する事を心に決めたー。
※ 他サイトでも投稿中
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる