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王宮
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ムヌク王国王宮には1人の王太子妃と1人の王子の婚約者が居る。どちらもハズレ姫と脳内お花畑と異名を持つ為、社交界ではその後の座を狙う者が後を絶たない。
もちろん王宮に従事する者らは、2人の本当の姿を目にするも、社交界では現実よりも面白おかしい噂が上回っていた。そんな噂を他人事のように楽しむ本人らを横にカールトンとヨハネス兄弟は頭を悩ませていた。
『私の黄色い妖精はハズレではないであろうに。外国ではあれ程の人気を誇るキャシーが我が国に於いては酷い言われようだが?』
頭を抱えるカールトンに
『兄上、ハズレ姫などかわいいものではありませんか!こちらの黄色い妖精なんて脳内お花畑などという頭空っぽだと言われてますよ』
ため息を漏らすヨハネス。
2人の横ではキャシーとエリーヌがアフタヌーンティーを楽しんでいる。
『あら、面白いではありませんか?ハズレ姫、お飾りなんて気が楽ですわ!それに私の使命は終えましたもの。』
アリア王国との関係性が落ち着き安堵するキャサリン。
‥義姉上、早すぎでは?貴女の使命はそれだけですか?我が国の国母になるお方ですよ。
美味しそうに頬張るキャサリンを眺めながらヨハネスはその前に座るエリーヌを見た。披露会よりエリーヌは仮面を被る事なく本来のエリーヌの姿を見せてくれている。それがヨハネスにとって吉となるか凶となるのか‥この時のヨハネスには分からなかった。
もちろん王宮に従事する者らは、2人の本当の姿を目にするも、社交界では現実よりも面白おかしい噂が上回っていた。そんな噂を他人事のように楽しむ本人らを横にカールトンとヨハネス兄弟は頭を悩ませていた。
『私の黄色い妖精はハズレではないであろうに。外国ではあれ程の人気を誇るキャシーが我が国に於いては酷い言われようだが?』
頭を抱えるカールトンに
『兄上、ハズレ姫などかわいいものではありませんか!こちらの黄色い妖精なんて脳内お花畑などという頭空っぽだと言われてますよ』
ため息を漏らすヨハネス。
2人の横ではキャシーとエリーヌがアフタヌーンティーを楽しんでいる。
『あら、面白いではありませんか?ハズレ姫、お飾りなんて気が楽ですわ!それに私の使命は終えましたもの。』
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‥義姉上、早すぎでは?貴女の使命はそれだけですか?我が国の国母になるお方ですよ。
美味しそうに頬張るキャサリンを眺めながらヨハネスはその前に座るエリーヌを見た。披露会よりエリーヌは仮面を被る事なく本来のエリーヌの姿を見せてくれている。それがヨハネスにとって吉となるか凶となるのか‥この時のヨハネスには分からなかった。
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