こじらせ王子とその妃【完】

mako

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義姉上のように

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『知らないわ!』

大きく声を挙げるマリ王女に対しステファニーは固まり汗を大量に流している。これはやりましたと言っているようなもの。


『ステファニー嬢はどうかな?』

カールトンが話をステファニーに振るも


『存じません…』

青くなるステファニーはチラリとベッドに横になるエリーヌと視線が重なる。


『調べればわかることだけどね?先に正直に話した方が良いに決まってる』

乱暴に吐き捨てるエリックにエリーヌは目配せをし首を横に振る。


『私じゃないわ!私はヨハネスとの契約期間を聞いただけよ!この女が彼女を突き飛ばしたのよ!こんな所まで呼ばれてこちらも被害者だわ!』


声を荒げるマリ王女はステファニーを指差した。
ステファニーは俯いたまま固まっている。ステファニーは視線を一斉に浴びている。


『思い出しました!』


一同の視線は一斉にエリーヌに向けられた。目を見開くステファニーを他所にエリーヌは


『私、慣れないヒールに足を挫いてしまいよろけて螺旋階段から落ちてしまったのですわ。ご迷惑をお掛けし申し訳ありません。』


頭を下げるエリーヌに怪訝そうな表情が集まるも
マリ王女は自分こそ被害者だと訴えると部屋を出て行った。

『ステファニー様、ご迷惑をお掛けしました。貴女ももうお帰り下さい。』

優しく微笑むエリーヌの顔を見ることも出来ずステファニーは出て行った。


…。

…。



『目撃者が見つかりました!』

駆け込んできたのはロアンであった。かつて毛嫌いしていたエリーヌの力になりたいと彼なりに必死に探したのであろう。が、空気の読めない男に成り下がったようなかたちとなり困惑しているとエリーヌがロアンに目配せをし首を横に何度も振ったのである。



…何で?


1人ポカンとなるロアンであった。
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