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奇妙な光景
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ウィリアムとテオドールの心配を他所に、想像以上のエレノアの力を2人は間近で見せつけられていた。
予想外とは言え、エレノアの働きはヴェルヘルト大王国に取って間違い無く貴重なものである。それにエレノアは約束通りウィリアムに夫として何かを求める事など無かった。
エレノアの言う通り執務はより捗り納得の日々が流れていたある日。
『入るよ』
ウィリアムの執務室に第2王子のハインリッヒが入ってきた。滅多に現れないハインリッヒにテオドールとウィリアムは驚きながらも歓迎を示した。
『やあ、どうした?』
ウィリアムが声を掛けると
『あれ?姫は?』
…?姫?
固まる2人の奥から
『殿下!こちらです!』
エレノアがパーテーションから顔を出した。
『姫、そこか!執務室に行ったらもぬけの殻だから驚いたよ。』
ハロルドが慣れた様にハインリッヒを招き奥のソファに促した。
パーテーションの奥、すなわちウィリアムとテオドールの視線には映らない空間に3人の声たげが漏れてくる。
『姫、この間の計算式は理解出来たの?』
『ハロルドに教えて貰いましたがどうも教え方がイマイチで…』
『妃殿下!違うでしょう?貴女の理解力の問題ですよ!』
『まあまあハロルド。姫には難しいよ。また私が説明してあげるから。今日の所はデザインだ。私が描いたんだけど見てくれ!』
『まあ、素敵ですわ!』
『これはお見事ですね!』
聞こえてくる会話にウィリアムとテオドールは熱心に耳を傾けながら声を殺して
『どうなっている?』
流石のテオドールも驚きを隠せない。
元々はウィリアムとテオドールはどちらが立太子しても問題ない逸材であったがいつしかハインリッヒは真実の愛とはまた違う愛に溺れ沢山の女性を侍らすようになっていた。
それからは執務をほとんどせず、根負けした国王陛下がハインリッヒには後継者を求めるようになっていた。
そんな弟の才能を誰よりも知るウィリアムは勿体なく思って案じていたのだがいつの間にか王太子妃との距離が近くなり、なんと驚くことに執務にまで前向きに取り組んでいるではないか。
どうゆう風の吹き回しであろうか?
2人はしばらく耳を澄ませ頭の中の整理に追われていた。
予想外とは言え、エレノアの働きはヴェルヘルト大王国に取って間違い無く貴重なものである。それにエレノアは約束通りウィリアムに夫として何かを求める事など無かった。
エレノアの言う通り執務はより捗り納得の日々が流れていたある日。
『入るよ』
ウィリアムの執務室に第2王子のハインリッヒが入ってきた。滅多に現れないハインリッヒにテオドールとウィリアムは驚きながらも歓迎を示した。
『やあ、どうした?』
ウィリアムが声を掛けると
『あれ?姫は?』
…?姫?
固まる2人の奥から
『殿下!こちらです!』
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『姫、そこか!執務室に行ったらもぬけの殻だから驚いたよ。』
ハロルドが慣れた様にハインリッヒを招き奥のソファに促した。
パーテーションの奥、すなわちウィリアムとテオドールの視線には映らない空間に3人の声たげが漏れてくる。
『姫、この間の計算式は理解出来たの?』
『ハロルドに教えて貰いましたがどうも教え方がイマイチで…』
『妃殿下!違うでしょう?貴女の理解力の問題ですよ!』
『まあまあハロルド。姫には難しいよ。また私が説明してあげるから。今日の所はデザインだ。私が描いたんだけど見てくれ!』
『まあ、素敵ですわ!』
『これはお見事ですね!』
聞こえてくる会話にウィリアムとテオドールは熱心に耳を傾けながら声を殺して
『どうなっている?』
流石のテオドールも驚きを隠せない。
元々はウィリアムとテオドールはどちらが立太子しても問題ない逸材であったがいつしかハインリッヒは真実の愛とはまた違う愛に溺れ沢山の女性を侍らすようになっていた。
それからは執務をほとんどせず、根負けした国王陛下がハインリッヒには後継者を求めるようになっていた。
そんな弟の才能を誰よりも知るウィリアムは勿体なく思って案じていたのだがいつの間にか王太子妃との距離が近くなり、なんと驚くことに執務にまで前向きに取り組んでいるではないか。
どうゆう風の吹き回しであろうか?
2人はしばらく耳を澄ませ頭の中の整理に追われていた。
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