愛するということ【完】

mako

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驚愕な事実

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それはいきなり突然に…。

心地良い風に王宮の木々が気持ち良さそうに揺れるある日の事、王宮にアミュレット王国からの使者がやってきた。その知らせはすぐに王太子の執務室にも届けられた。


ウィリアムとテオドール、エレノアとハロルドはお互いに顔を見合わせると

『こんないきなり、またシンシアお姉様がおかしくなられたのかしら?』


…妃殿下、あなたも天使の様な表情でまあまあ毒吐ね?

テオドールがエレノアを見ると

『確認してまいります。』

急ぎ執務室を出ようとするハロルドにウィリアムは


『待て、情報が錯綜するのは困る。ここで待つ情報が早くそして正確なはず。』

ウィリアムの言葉に3人は頷くとソファに掛けてその時を待った。


『入るよ。』

執務室の扉をノックもせず入室するはハインリッヒ殿下しかいない。


一同はハインリッヒを見るもそれどころではない為すぐに視線を戻すとハインリッヒの後ろからアミュレット王国シンシアが入ってきたのだ。エレノアは立ち上がるとまずハインリッヒに


『これは殿下、ご迷惑を…』

エレノアの言葉を遮るように


『義姉上、何か勘違いをされているよ?シンシアは私が呼んだのだからね。』


…???

『兄上、私はシンシアと結婚しアミュレットに婿入りするよ。』

!!!


ウィリアムは驚き目を見開く。


『父上には既に認めてもらっている。これからシンシアを連れて挨拶に行ってくるから。』


…まぢで?ってかどうなってんだよ。

テオドールは主の顔を見るもウィリアムも固まっている。もちろんいきなりの婚約、それもアミュレット王国の統率者になろうとしているハインリッヒに驚きを隠せないのもある。が、しかしヴェルヘルトに於いて次なる後継者をハインリッヒが担う事になるのは身内の中では周知されていること。

ウィリアムは慎重に言葉を選んで口を開いた。


『そうか、まずはおめでとうだね?シンシア殿も遠くからご苦労であった…』

表情すら王子様スマイルではあるがウィリアムの頭は混乱している。

それはそのはず。いきなり我が嫁に対する好意を直にぶつけてきた弟がその姉上と結婚すると言う。ウィリアムはハインリッヒの顔を伺うがハインリッヒは相変わらずのポーカーフェイスである。


『何をそんなに皆は重い空気を出してるの?おめでたい事なんだけどな』

ハインリッヒの言葉にテオドールは


『おめでとうございます…』

立ち上がり最上級の礼を取った。


『テオ、お前は出来る男だね。ありがとう』


ハインリッヒはそう言うとシンシアを連れて執務室を後にした。
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