俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛

ラヴ KAZU

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第十九章 アメリカでの生活

一緒にいるのに寂しい

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「えっ」

「問題ないか?」

健志はしばらく考え込んでいた。

「問題はない、しかし、一つ約束してほしいことがある」

廉也は何だろうと健志の話に耳を傾けた。

「毎月みゆちゃんの検査をしてくれ」

「みゆはそんなに悪いのか」

「いや、そうではない、みゆちゃんは無理をすると、血液の数値が下がる、下がったままでは倒れるんだ、だから、なるべく安静に過ごして、数値が下がったら薬で処置すれば大丈夫だ」

「みゆはずっとこの状態が続くのか」

「今は何とも言えない」

「気を付ければ命に関わることはないんだな」

「大丈夫だ、その代わりストレスや負担をかけると、みゆちゃんは過呼吸を起こす、それも気を付けてくれ」

「わかった」

「みゆちゃんに心配かけるな」
「肝に銘じるよ」

そして廉也とみゆは渡米した。

アメリカでマンションを借りた。

東城氏との契約は無事にすんだが、取引先との商談や、信頼してもらうことが一番だった。

東城ホールディングスの取引先は大企業ばかりだ。

廉也は相当疲れが溜まっていた。

「おかえりなさい、廉也さん」

「ただいま、みゆ」

そして、寝室に着替えに入ると中々出てこなかった。

そっと覗くと廉也はベッドに倒れ込むように眠っていた。

そんな日々が続いた。

廉也は目が覚めると、いつも朝になっていた。

(やっちまった、また、そのまま寝ちゃったんだな)

寝室から出てくると、みゆが挨拶してくれた。

「みゆ、おはよう」

「おはようございます、廉也さん、顔洗ってきてください、朝食頂きましょう」

廉也は何も文句ひとつ言わないみゆに甘えていた。

海外で毎日夜まで一人で、廉也が帰ってきても、倒れ込んで寝てしまう。
唯一、朝だけ、会話が交わせる。

みゆはその貴重な時間を大切にしたかった。

「廉也さん、買い物行くと身振り手振りで伝えて、やっとわかってもらうんですよ」
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