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第一章 目覚めた愛

熱い抱擁

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「大丈夫だ、それとも俺に葉月の裸を見せてくれるのか」

葉月は顔を真っ赤に染めて首を横に振った。

「暖かいです」

「そうだな、やべえ」

「どうしたんですか」

「立ってきた」

「えっ」

俺は葉月の手を俺の股間に触れさせた。

「きゃっ」

俺はバスタオルの上から葉月の乳房に触れた。

「ああ、だめ」

俺は葉月にまたしてもキスをした。

舌を入れたかったが、いきなりはまずいと思い、気持ちをグッと抑えた。

こんな感情は久しぶりだった。

葉月は脱衣所で鏡に映った自分の裸のあざやキスマークに、思い出したくない記憶が蘇ってきたんだろう。

ごめんなさい、もうやめて、お願いと言う言葉から、推測出来た。

葉月はリビングのソファに腰を下ろし、冨樫とのキスを思い返していた。

冨樫さんのキス、すごく優しかった。



当たり前だけど、肩に桜の刺青があった。

極道の人だもんね。

なんで冨樫さんは私にキスしたの?

私が泣いていたから?

極道の人なんだから、たくさん女の人がいるんだろうな、きっと。

そこへ冨樫がシャワールームから出てきた。

キッチンの冷蔵庫からミネラルウォーターを出して喉に流し込んだ。

「葉月も飲むか」

「はい」

冨樫はミネラルウォーターを葉月に手渡した。

指が触れて、ミネラルウォーターを落としてしまった。

「あ、ごめんなさい」

急いで拾い上げようとしゃがんだ。

冨樫も同じ体制をとった。

顔が急接近して、葉月の心臓はドキドキと加速していく。

唇が触れて、冨樫は葉月の唇を啄んだ。

シャワールームで抑えていた感情が抑えきれなかった。

冨樫は舌を割り入れて、葉月の口の中をかき回す。
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