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第十六章 ライバル出現
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「蓮さん、お仕事は?私の事は気にせず、お仕事に行ってください」
「東條に頼んだから大丈夫だ」
「私を病院へ連れてきてくれたのは望月さんですよね、ご迷惑をかけてしまって申し訳ない事をしました」
「大丈夫だ、ちゃんとお礼言っておいたから」
「ありがとうございます」
「当たり前だろ、美希は俺の妻なんだからな」
俺のこの言葉に美希は返事をしないで俯いた。
美希、どう言う事だ、何を考えている、今すぐにでも、問いただしたかったが、今は安静が一番との事で諦めた。
「少し休みますね、私は大丈夫ですから、お仕事に行ってください」
「わかった、そうするよ」
美希は俺に背を向けて眠った。
俺は一旦会社に戻ることにした。
「美希、また明日来るからな」
私は本当はずっと側にいて欲しかった。
わかっていた、蓮さんは私を愛してくれている。
モデルとの不倫騒動の時も、今回だって、多分女の子の方から腕を絡めていた。
蓮さんは優しいから邪険には出来なかったんだろう。
でも、私は蓮さんよりひと回りも上だし、今は妊娠中で、若い蓮さんが我慢していることがなんか申し訳ない気持ちになる。
若い奥さんなら多少は体調を見ながら大丈夫かもしれないが、私は高齢出産の年齢なので、子宮の収縮が流産の危険があるため、控えるように注意を受けた。
彼は徹底して産まれるまで、我慢すると言ってくれた。
若い可愛らしい子に言い寄られたら、誰だってその気になってもおかしくないと思うと、
心配になる。
でも彼を縛り付ける事は出来ないと自分に言い聞かせた。
彼が「美希、また明日来るからな」と言って、病室を出て行った。
私は彼の後ろ姿に手を伸ばし、引き留めたい気持ちをグッと堪えた。
蓮さんが好き、だから私だけ見つめて、私は蓮さんの妻なんだから、他の女の子を見ないで、私の側にずっといて、と言いたかった。
蓮さんに抱きついて、キスしたかった。
でも、そんな事出来ない、私はそんな気持ちを我慢して、蓮さんを見送る事を選んだ。
そんなある日、 病室に今村不動産ご令嬢の今村麗子さんがやってきた。
「はじめまして、私、鏑木建設会社と古くから付き合いがある、今村不動産の今村麗子と申します、本来は蓮様は私の婚約者だったんです」
婚約者、そうだったんだ。
「蓮様を返してくださらない事、あなたは蓮様に相応しくありませんことよ」
私は何も返す言葉が見つからなかった。
「まっ、いいわ、どうせ蓮様は私のものになるんだから、もうすぐ四十歳になるあなたと、二十三歳の私とでは、蓮様がどちらを選ぶか、勝敗は決まったも同然ですわね」
麗子さんは病室を後にした。
言われなくてもわかってる、ちゃんと見送ってあげないとね。
涙が溢れて止まらなかった。
そこへ望月さんがお見舞いに来てくれた。
泣いてる私を見て「どうかしたのか」と声をかけた。
「なんでもありません」
「なんでもない顔してないぞ」
「なんかいつも望月さんは泣いてるところに現れるんだから、誤魔化せないですね」
「東條に頼んだから大丈夫だ」
「私を病院へ連れてきてくれたのは望月さんですよね、ご迷惑をかけてしまって申し訳ない事をしました」
「大丈夫だ、ちゃんとお礼言っておいたから」
「ありがとうございます」
「当たり前だろ、美希は俺の妻なんだからな」
俺のこの言葉に美希は返事をしないで俯いた。
美希、どう言う事だ、何を考えている、今すぐにでも、問いただしたかったが、今は安静が一番との事で諦めた。
「少し休みますね、私は大丈夫ですから、お仕事に行ってください」
「わかった、そうするよ」
美希は俺に背を向けて眠った。
俺は一旦会社に戻ることにした。
「美希、また明日来るからな」
私は本当はずっと側にいて欲しかった。
わかっていた、蓮さんは私を愛してくれている。
モデルとの不倫騒動の時も、今回だって、多分女の子の方から腕を絡めていた。
蓮さんは優しいから邪険には出来なかったんだろう。
でも、私は蓮さんよりひと回りも上だし、今は妊娠中で、若い蓮さんが我慢していることがなんか申し訳ない気持ちになる。
若い奥さんなら多少は体調を見ながら大丈夫かもしれないが、私は高齢出産の年齢なので、子宮の収縮が流産の危険があるため、控えるように注意を受けた。
彼は徹底して産まれるまで、我慢すると言ってくれた。
若い可愛らしい子に言い寄られたら、誰だってその気になってもおかしくないと思うと、
心配になる。
でも彼を縛り付ける事は出来ないと自分に言い聞かせた。
彼が「美希、また明日来るからな」と言って、病室を出て行った。
私は彼の後ろ姿に手を伸ばし、引き留めたい気持ちをグッと堪えた。
蓮さんが好き、だから私だけ見つめて、私は蓮さんの妻なんだから、他の女の子を見ないで、私の側にずっといて、と言いたかった。
蓮さんに抱きついて、キスしたかった。
でも、そんな事出来ない、私はそんな気持ちを我慢して、蓮さんを見送る事を選んだ。
そんなある日、 病室に今村不動産ご令嬢の今村麗子さんがやってきた。
「はじめまして、私、鏑木建設会社と古くから付き合いがある、今村不動産の今村麗子と申します、本来は蓮様は私の婚約者だったんです」
婚約者、そうだったんだ。
「蓮様を返してくださらない事、あなたは蓮様に相応しくありませんことよ」
私は何も返す言葉が見つからなかった。
「まっ、いいわ、どうせ蓮様は私のものになるんだから、もうすぐ四十歳になるあなたと、二十三歳の私とでは、蓮様がどちらを選ぶか、勝敗は決まったも同然ですわね」
麗子さんは病室を後にした。
言われなくてもわかってる、ちゃんと見送ってあげないとね。
涙が溢れて止まらなかった。
そこへ望月さんがお見舞いに来てくれた。
泣いてる私を見て「どうかしたのか」と声をかけた。
「なんでもありません」
「なんでもない顔してないぞ」
「なんかいつも望月さんは泣いてるところに現れるんだから、誤魔化せないですね」
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