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第二十六章 真弓の企み
⑤
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「美希ちゃんが美蓮の出産当時、世話を焼いたのは東條だ」
「東條?」
「でもな、美希ちゃんは決してお前を裏切ることはしていない」
「それなら、なぜ、一年もの間、俺から離れて、東條を頼って、離婚まで考えたんだ」
「それは美希ちゃん本人から聞いた方がいい」
「それに、そんな俺の不倫をなぜ許してくれたんだ」
「不倫じゃねえけど、美希ちゃん以外の女を抱いたのは事実だからな、
それだって美希ちゃん本人に聞いてみないとわからないよ」
蓮は記憶のない状況を情けなく感じていた。
「俺はもう帰るよ、ちゃんと、美希ちゃんと話し合えよ」
「ああ、そうするよ」
蓮はマンションへ戻った。
ドアを開けるとリビングに美希が座っていた。
「蓮さん、ごめんなさい、望月さんとは何も……」
蓮は美希の言葉を遮り、抱きしめた。
「美希、ごめんな、美希を愛しすぎて、望月に嫉妬した」
蓮は美希の頬を両手で挟み、唇にキスを落とした。
「蓮さん、嬉しいです、こんなにも愛されて……でも、私は蓮さんを裏切ることはしていません、信じてください」
「美希、そのことでちょっと聞きたいことがある」
美希は改まった蓮の態度に不思議な表情を見せた。
美希をリビングのソファに座るように促した。
「東條?」
「でもな、美希ちゃんは決してお前を裏切ることはしていない」
「それなら、なぜ、一年もの間、俺から離れて、東條を頼って、離婚まで考えたんだ」
「それは美希ちゃん本人から聞いた方がいい」
「それに、そんな俺の不倫をなぜ許してくれたんだ」
「不倫じゃねえけど、美希ちゃん以外の女を抱いたのは事実だからな、
それだって美希ちゃん本人に聞いてみないとわからないよ」
蓮は記憶のない状況を情けなく感じていた。
「俺はもう帰るよ、ちゃんと、美希ちゃんと話し合えよ」
「ああ、そうするよ」
蓮はマンションへ戻った。
ドアを開けるとリビングに美希が座っていた。
「蓮さん、ごめんなさい、望月さんとは何も……」
蓮は美希の言葉を遮り、抱きしめた。
「美希、ごめんな、美希を愛しすぎて、望月に嫉妬した」
蓮は美希の頬を両手で挟み、唇にキスを落とした。
「蓮さん、嬉しいです、こんなにも愛されて……でも、私は蓮さんを裏切ることはしていません、信じてください」
「美希、そのことでちょっと聞きたいことがある」
美希は改まった蓮の態度に不思議な表情を見せた。
美希をリビングのソファに座るように促した。
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