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第六章 健吾との抱擁

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しばらくすると健吾がシャワールームから戻ってきた。

「由梨もシャワー浴びてこい、食事に行くぞ」

「はい」

それから二人で食事に出かけた。

当たり前だが、西園寺組組員がずらっと並んでいる中で、料亭で食事をした。

お互いに黙ったまま沈黙が続いた。

「私、帰らないと社長が心配します」

「心配?心配なんかしてねえよ、それにまだお前は役割果たしてねえだろう」

「健吾さんが私をベッドに放置したんですよ、処女は嫌ですか」

健吾は黙ったままだった。

由梨は隣の部屋に布団が敷いてあることに気づいた。

いきなり立ち上がり、健吾の腕を引っ張り、布団に押し倒した。

「おい、何やってるんだ」

由梨は服を脱ぎはじめた。

「私のはじめてをもらってください」

健吾は我が耳を疑った。

(今、なんて言ったんだ)

「健吾さんもそのつもりで、この場所に誘ったんですよね」
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