8 / 106
第三章 義兄の豹変
しおりを挟む
私は久しぶりに実家に戻った。
父には祐志さんから連絡を入れておいてくれた。
「おかえり、どうだ、祐志くんとの生活は」
「はい、とても大事にして頂いています」
「そうか」
その時、ドアが開いて入ってきた男性がいた。
「まゆ、元気にしていたか」
「お兄様」
私が慕っていた義兄、深海潤だった。
「まゆ、結婚するんだって、おめでとう」
「ありがとうございます」
「外科医は大変だな、夜勤のたびに帰ってくるのか」
「夜、一人は初めてのことなので、徐々に慣れるようにと思っています」
「そうか、でも心配だな、まゆを一人にはさせられない」
「お兄様」
私は兄に溺愛されて育った。
いつでも側にいてくれた。
兄とは義理の関係だから、血の繋がりはない。
一年前、仕事で渡米して、久しぶりに日本に帰ってきたのだ。
兄は私の腕を引き寄せ、ギュッと抱きしめた。
「まゆ、俺はお前と離れて、初めて自分の気持ちに気づいた。、お前が心配で堪らない」
「お兄様」
私は兄に抱きしめられるのが好きだった。
いつもじっと見つめられて、おでこにキスされた。
この日の兄は私の唇にキスをしてきた。
私は咄嗟のことに受け入れてしまった。
唇が離れて、兄は信じられない言葉を私に投げかけた。
「まゆ、僕は一ヶ月後アメリカに戻る、僕と一緒に来ないか」
ずっと待ちに待っていた言葉のはずが、私は嬉しくなかった。
「一ヶ月で準備をすればいい、僕は深海の戸籍から抜ける、だから、僕と結婚しよう」
私は戸惑いを隠せなかった。
兄は、私をベッドに押し倒し、身体を重ねてきた。
「お兄様、やめてください」
「まゆは僕のことが好きだって言ってくれていたよね」
「でも、私は祐志さんが……」
私の言葉は遮られて、唇を塞がられた。
兄は私の胸に触れて、大きく揉みはじめた。
「いや、やめて」
兄は私の首筋に唇を押し当てて、強く吸った。
ブラウスのボタンを引きちぎり、胸の膨らみにもキスマークをつけた。
「お兄様、やめて」
ブラのホックを外し、乳房が露わになると、乳頭を吸い出した。
「いや、いや、やめて」
そのまま、兄は下着に手を入れてきた。
「まゆ、お前はもう、結婚相手のものになったのか、僕が確かめてやる」
目の前の兄は別人だった。
自分を慕い、いつも離れず、くっついてきた私が、留守にした一年の間に他の男のものになったのが許せなかったのだろう。
可愛い少女が女の顔をしていたことが兄を豹変させた。
「離して、助けて、祐志さん」
父には祐志さんから連絡を入れておいてくれた。
「おかえり、どうだ、祐志くんとの生活は」
「はい、とても大事にして頂いています」
「そうか」
その時、ドアが開いて入ってきた男性がいた。
「まゆ、元気にしていたか」
「お兄様」
私が慕っていた義兄、深海潤だった。
「まゆ、結婚するんだって、おめでとう」
「ありがとうございます」
「外科医は大変だな、夜勤のたびに帰ってくるのか」
「夜、一人は初めてのことなので、徐々に慣れるようにと思っています」
「そうか、でも心配だな、まゆを一人にはさせられない」
「お兄様」
私は兄に溺愛されて育った。
いつでも側にいてくれた。
兄とは義理の関係だから、血の繋がりはない。
一年前、仕事で渡米して、久しぶりに日本に帰ってきたのだ。
兄は私の腕を引き寄せ、ギュッと抱きしめた。
「まゆ、俺はお前と離れて、初めて自分の気持ちに気づいた。、お前が心配で堪らない」
「お兄様」
私は兄に抱きしめられるのが好きだった。
いつもじっと見つめられて、おでこにキスされた。
この日の兄は私の唇にキスをしてきた。
私は咄嗟のことに受け入れてしまった。
唇が離れて、兄は信じられない言葉を私に投げかけた。
「まゆ、僕は一ヶ月後アメリカに戻る、僕と一緒に来ないか」
ずっと待ちに待っていた言葉のはずが、私は嬉しくなかった。
「一ヶ月で準備をすればいい、僕は深海の戸籍から抜ける、だから、僕と結婚しよう」
私は戸惑いを隠せなかった。
兄は、私をベッドに押し倒し、身体を重ねてきた。
「お兄様、やめてください」
「まゆは僕のことが好きだって言ってくれていたよね」
「でも、私は祐志さんが……」
私の言葉は遮られて、唇を塞がられた。
兄は私の胸に触れて、大きく揉みはじめた。
「いや、やめて」
兄は私の首筋に唇を押し当てて、強く吸った。
ブラウスのボタンを引きちぎり、胸の膨らみにもキスマークをつけた。
「お兄様、やめて」
ブラのホックを外し、乳房が露わになると、乳頭を吸い出した。
「いや、いや、やめて」
そのまま、兄は下着に手を入れてきた。
「まゆ、お前はもう、結婚相手のものになったのか、僕が確かめてやる」
目の前の兄は別人だった。
自分を慕い、いつも離れず、くっついてきた私が、留守にした一年の間に他の男のものになったのが許せなかったのだろう。
可愛い少女が女の顔をしていたことが兄を豹変させた。
「離して、助けて、祐志さん」
10
あなたにおすすめの小説
推しを愛でるモブに徹しようと思ったのに、M属性の推し課長が私に迫ってくるんです!
寺原しんまる
恋愛
成人してから母親の影響でBLに目覚めた西浦瑠璃子。そんな時、勤務先の東京本社に浮田卓課長が大阪支社から移動してくる。浮田課長は流行のイケオジで、自分のBL推しキャラクター(生もの)にそっくりだった。瑠璃子はBL世界のモブに徹しようと、課長に纏わり付く女子社員を蹴散らしていくのだが、どうやら浮田課長はその男前な性格の瑠璃子にある秘めた感情を寄せていく。
浮田課長はSMのM属性。理想の女王様を探していた。そんな時に部下である瑠璃子の物事をハッキリ言う性格に惹かれ、尚且つヒーロー的に自分を助けてくれる瑠璃子に理想の女王様像を重ねていく。
そんなチグハグな思いを内に秘めた二人が繰り広げる、どこかすれ違っているお話。
この作品はムーンライトノベルズ、魔法のIらんどにも掲載しています。
~ベリーズカフェさんに載せているものを大幅改稿して投稿しています~
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜 【完結】
日下奈緒
恋愛
雨の日の交差点。
車に轢かれそうになったスーツ姿の男性を、とっさに庇った大学生のひより。
そのまま病院へ運ばれ、しばらくの入院生活に。
目を覚ました彼女のもとに毎日現れたのは、助けたあの男性――そして、大手企業の御曹司・一ノ瀬玲央だった。
「俺にできることがあるなら、なんでもする」
花や差し入れを持って通い詰める彼に、戸惑いながらも心が惹かれていくひより。
けれど、退院の日に告げられたのは、彼のひとことだった。
「君、大学生だったんだ。……困ったな」
15歳という年の差、立場の違い、過去の恋。
簡単に踏み出せない距離があるのに、気づけばお互いを想う気持ちは止められなくなっていた――
「それでも俺は、君が欲しい」
助けたはずの御曹司から、溺れるほどに甘やかされる毎日が始まる。
これは、15歳差から始まる、不器用でまっすぐな恋の物語。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
Adria
恋愛
仕事ばかりをしている娘の将来を案じた両親に泣かれて、うっかり頷いてしまった瑞希はお見合いに行かなければならなくなった。
渋々お見合いの席に行くと、そこにいたのは瑞希の勤め先の社長だった!?
合理的で無駄が嫌いという噂がある冷徹社長を前にして、瑞希は「冗談じゃない!」と、その場から逃亡――
だが、ひょんなことから彼に瑞希が自社の社員であることがバレてしまうと、彼は結婚前提の同棲を迫ってくる。
「君の未来をくれないか?」と求愛してくる彼の強引さに翻弄されながらも、瑞希は次第に溺れていき……
《エブリスタ、ムーンにも投稿しています》
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる