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薬に支配された義兄
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「もっと喘ぎ声を上げろ、感じてるんだろう、蜜が溢れてきてるぞ」
指が二本一気に入ってきた。
「ああ、う~ん、やめて」
ズボンのチャックを下ろし、お兄様自身が熱を帯びて大きくなっていた。
「僕とまゆは血の繋がりはないんだ、セックスしてもなんの問題もない」
お兄様自身が私の秘所にあてがわれた。
グイグイ入ってくる感じがして、涙が溢れてきた。
「お願い、やめて、お兄様」
その時、ドアが開いて、男性が飛び込んできた。
「てめえ、俺の女に何してやがる」
お兄様を私から引き離して殴りつけたのは祐志さんだった。
お兄様は慌ててその場を後にした。
「まゆ、大丈夫か」
祐志さんはネクタイを解き、私の拘束を解いてくれた。
そして、救急車を呼び、私は入院することになった。
間一髪、まゆの中には奴は射精していなかった。
精神的ダメージの方が厄介だと踏んだ俺は、精神科に入院させた。
まゆの義兄はアメリカで仕事がうまくいかず、薬に手を出していた。
幻覚が出てきて、ひどい症状だった。
日本にいた時は、優しい、自分の立場をわきまえていた男性だったが、薬で精神が壊れていったのである。
薬物で義兄は逮捕された。
まゆの親父さんは相当のショックを受けて、義兄を戸籍から抜いた。
まゆはしばらく、目覚めることはなかった。
もうすこし、早くやつのことがわかっていれば、まゆを守ってやることが出来たのにと後悔した。
まゆはしばらくして目を覚ました。
「まゆ、大丈夫か」
「祐志さん、私、どうしちゃったんですか」
「怪我をして入院してるんだ」
「怪我?」
「大したことはない、早くマンションに帰ろう」
「はい、あのう、祐志さんが夜勤の日、実家に戻るのはいつでしたか?」
この時、まゆは事件の記憶を無くしていた。
人間は防衛本能が働いて、自分自身を守ると聞いたことがある。
俺にとって好都合だった。
「あ、それは無くなったよ、夜勤はしばらくないから安心しろ」
「そうですか、よかった、祐志さんがいないと寂しいですから」
「可愛いこと言うとまゆを抱きたくなる」
まゆはニッコリ微笑んで恥ずかしがっていた。
これでいいんだ。
俺はまゆを生涯守っていくと決めたんだからな。
まゆをしばらく一人にしておけないと考えた俺は、長期休暇を取った。
「まゆ、俺は長期休暇を取った、働き詰めだったからな」
「ずっと一緒にいられるんですか」
「ああ、ずっと一緒だ、毎晩お前を抱ける」
「もう、祐志さんったら……」
まゆは恥ずかしがってモジモジしていた。
俺はまゆを引き寄せ抱きしめた。
その瞬間「いや、離して、助けて」と叫び、部屋の隅に身体を丸めた。
記憶がないが、反射的に身体が拒否反応を示したんだろう。
まゆは顔を覆って、泣き始めた。
俺は距離を保ったまま「まゆ、大丈夫だよ、何にも心配はいらない」と
言葉をかけて、まゆを落ち着かせた。
しばらくはまゆを抱きしめることは控えた方が良さそうだと自分に言い聞かせた。
指が二本一気に入ってきた。
「ああ、う~ん、やめて」
ズボンのチャックを下ろし、お兄様自身が熱を帯びて大きくなっていた。
「僕とまゆは血の繋がりはないんだ、セックスしてもなんの問題もない」
お兄様自身が私の秘所にあてがわれた。
グイグイ入ってくる感じがして、涙が溢れてきた。
「お願い、やめて、お兄様」
その時、ドアが開いて、男性が飛び込んできた。
「てめえ、俺の女に何してやがる」
お兄様を私から引き離して殴りつけたのは祐志さんだった。
お兄様は慌ててその場を後にした。
「まゆ、大丈夫か」
祐志さんはネクタイを解き、私の拘束を解いてくれた。
そして、救急車を呼び、私は入院することになった。
間一髪、まゆの中には奴は射精していなかった。
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まゆはしばらく、目覚めることはなかった。
もうすこし、早くやつのことがわかっていれば、まゆを守ってやることが出来たのにと後悔した。
まゆはしばらくして目を覚ました。
「まゆ、大丈夫か」
「祐志さん、私、どうしちゃったんですか」
「怪我をして入院してるんだ」
「怪我?」
「大したことはない、早くマンションに帰ろう」
「はい、あのう、祐志さんが夜勤の日、実家に戻るのはいつでしたか?」
この時、まゆは事件の記憶を無くしていた。
人間は防衛本能が働いて、自分自身を守ると聞いたことがある。
俺にとって好都合だった。
「あ、それは無くなったよ、夜勤はしばらくないから安心しろ」
「そうですか、よかった、祐志さんがいないと寂しいですから」
「可愛いこと言うとまゆを抱きたくなる」
まゆはニッコリ微笑んで恥ずかしがっていた。
これでいいんだ。
俺はまゆを生涯守っていくと決めたんだからな。
まゆをしばらく一人にしておけないと考えた俺は、長期休暇を取った。
「まゆ、俺は長期休暇を取った、働き詰めだったからな」
「ずっと一緒にいられるんですか」
「ああ、ずっと一緒だ、毎晩お前を抱ける」
「もう、祐志さんったら……」
まゆは恥ずかしがってモジモジしていた。
俺はまゆを引き寄せ抱きしめた。
その瞬間「いや、離して、助けて」と叫び、部屋の隅に身体を丸めた。
記憶がないが、反射的に身体が拒否反応を示したんだろう。
まゆは顔を覆って、泣き始めた。
俺は距離を保ったまま「まゆ、大丈夫だよ、何にも心配はいらない」と
言葉をかけて、まゆを落ち着かせた。
しばらくはまゆを抱きしめることは控えた方が良さそうだと自分に言い聞かせた。
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